メインフレームとサーバーの違いとは?1台が1部屋?メインフレームの歴史もプログラマーがわかりやすく解説
- ロボットアニメで例えるメインフレームとサーバーの違い
- メインフレーム:1台でなんでもこなす巨大ロボ
- サーバー:集団で戦うリアルロボ
- メインフレームとサーバー、何が違うの?
- 時代によって違う?メインフレームの呼び方
- オープンとクローズ?OSから見た違い
- 群雄割拠?様々な種類があるサーバー
- メインフレームとサーバー、決定的な違いとは?
- 全盛期には程遠いがまだまだ現役?メインフレーム盛衰記
- 世界のIBM対日本メーカー?メインフレーム戦争
- 小型化の波に逆らえず?メインフレームの衰退
- 時代に適応して現役続行?新たなメインフレームの流れ
- 時代遅れでもまだまだ現役のメインフレーム、だがサーバーへの置き換えも
この記事の目次
ライター/woinary
某社で社内向け業務システムの開発、運用を30年近くやっていたシステム屋さん。学生時代にメインフレームに触ったこともあります。現在はフリーランス。ガジェットやゲーム、ラノベが大好きなおっさんです。
ロボットアニメで例えるメインフレームとサーバーの違い
Lawrence Livermore National Laboratory, Attribution, リンクによる
突然ですが、上の写真の広い部屋に何台のコンピュータがあると思いますか。実はこれが1台のコンピュータです。今のパソコンとはだいぶ違いますよね。これがメインフレームです。1960〜70年代生まれでも実際に触ったことのある人は少ないと思います。80年代生まれになると話に聞いたことがある程度、90年代生まれ以降はそもそもメインフレームって何?という感じではないでしょうか。
多くの人は見たことも触ったこともないし、そもそも知らないかもしれないメインフレームとサーバーについて、ロボットアニメの戦うロボットに例えて解説していきます。
メインフレーム:1台でなんでもこなす巨大ロボ
ロボットで戦うマンガやアニメを見たことがありますか。ざっくり分けるととても大きな巨大ロボットと全高が数メートルから20メートル程度の比較的小型なロボットにわかれますよね。
巨大ロボットは圧倒的なパワーを持ち、敵のロボットや怪獣などを必殺技で倒します。そのような大きなコンピュータがメインフレームです。メインフレームは当時としては非常に高性能で、大きな会社の多数の従業員の給料計算などに使われていました。多くの人が電卓やそろばんを使って何日もかけて計算していた作業をあっという間にこなしてしまうスーパーヒーローだったのです。
サーバー:集団で戦うリアルロボ
ロボットアニメの主役が巨大ロボットだったのも今は昔。時代が変わるとそれよりも小型のロボットが集団で戦うアニメやマンガが主流になります。コンピュータも1台の巨大なコンピュータを使う時代から、比較的小型の複数のコンピュータを組み合わせる時代になったのです。
そのようなメインフレームに比べると小型のコンピュータのことをサーバーと呼びます。サービスという言葉がありますが、そのサービスをする人がサーバーです。店員のように様々なサービスを提供するコンピュータなので「サーバーコンピュータ」と呼ばれ、それが略されてサーバーになりました。
メインフレームとサーバー、何が違うの?
image by iStockphoto
メインフレームとサーバについてざっくりとしたイメージはつかめたでしょうか。続いてそれぞれの特徴や違いについて確認していきます。一番わかりやすいのは大きさです。でも、それだけではないそれぞれの名前が示す意味についても解説していきます。
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