今回は「創立」と「設立」の違いについて説明していきます。どちらも組織の立ち上げに関係する意味を持っているようですが、具体的にどのような違いがあるのか調べていく必要があるな。
今回は文学や哲学好きのライターKoenamiと一緒に、同じような意味を持つ2つの単語の違いについて解説していきます。

ライター/Koenami

文学や哲学をこよなく愛するライター。言語の意味を調べたり、言葉の成り立ちについて調べたりすることが趣味。頭の中を整理するために散歩に出かけることが日課。

「創立」と「設立」の意味と使い方は?

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創立と設立。似たような響きと意味を持っている単語ですが、具体的にどのような使い分けがされているのでしょうか?「日常生活でよく見かけるけれど、はっきりとした違いはわからない」、そんな疑問を解決するため、まずは2つの言葉の意味について紹介していきます。

創立の意味と使い方

創立とは「組織や機関を初めてつくること」を意味する単語です。ここでいう組織や機関とは会社や学校などを示している場合が多く、例文としては以下のような使い方をすることができます。

1.母校が昨年創立100周年を迎えた
2.今日、会社で創立20周年のパーティを行う
3.創立150年の見地から御社のご意見をお聞かせください

設立の意味と使い方

設立とは「組織・施設・制度などを新しくつくること」を意味する単語です。一見すると創立と同じような意味を持ち、対象も会社などに使われることが多いですが、創立が「組織を初めてつくること」であるのに対し、設立は「組織を新しくつくること」を意味しています。以下の例文を見て使い方を理解していきましょう。

1.このクラウドサービス会社は昨年設立された
2.この病院の設立者は◯◯だ
3.かつて私は数人の同僚と一緒にこの会社を設立しました

「創立」と「設立」はどう違う?

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「創立」と「設立」の意味がわかりましたので、ここからは具体的な違いについて紹介していきます。単語が表す対象を「組織」や「団体」といった抽象的なものから、「会社」に置き換えることによってその違いが明確になってくるでしょう。

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創立:初めて事業を開始した日

会社を対象にした場合の「創立」とは、「初めて事業を開始した日」のことを意味します。そのため、新しく事業を始めるために会社を立ち上げた場合は「創立」を使うことができますが、すでに事業を始めている会社が新たに事業を始める場合子会社を立ち上げるような場合には使用することはできません

設立:会社や学校が登記した日

会社を対象にした場合の「設立」とは、「法人登記を行なった日」のことを意味します。登記は一般的に会社や学校を、社会に向けて法人であると示す重要な手続きであり、必ず行う必要があるものです。

そのため「創立」とは異なり、すでに事業を始めている会社が新たに事業を始める場合子会社を立ち上げるような場合にも使用することが可能となります。

「創立」と「設立」の使い分け方

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ここまで、「創立」と「設立」の意味やその違いについて説明してきました。最後にそれぞれの単語の使い分けについてポイントをご紹介していきます。みなさんの職場や学校など、日常生活のあらゆる場面で役おに立てば嬉しいです。

ポイント1:単語が表す行為

創立は会社や学校などの組織を初めてつくる行為で、新しくつくった組織にしか使えません。一方、設立は会社や学校などの組織をつくる行為のため、組織の新規性は問われません。

ポイント2:適用される組織

創立は会社や学校、医療法人などのあらゆる組織に使うことができますが、子会社などの既存組織が新たに立ち上げた組織に使用することはできません。一方、設立は会社や学校、医療法人などのあらゆる組織に使うことができます。

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ポイント3:使用されるシーン

創立はゼロから会社を立ち上げて起業する場合などに使用できます。設立は会社をつくるために登記を行う場合などに使用可能です。

「創立」と「設立」の違いは「新規性の有無」

「創立」と「設立」の違いは、組織を立ち上げる際に「新規性の有無」になります。まっさらな状態から新しく組織を立ち上げる場合は「創立」を使い、立ち上げた会社が何社目かは考慮されていない場合には「設立」を使うと良いでしょう。

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3分でわかる!「創立」と「設立」の違いは?意味や使い方も文学好きライターが詳しくわかりやすく解説

ポイント3:使用されるシーン

創立はゼロから会社を立ち上げて起業する場合などに使用できます。設立は会社をつくるために登記を行う場合などに使用可能です。

「創立」と「設立」の違いは「新規性の有無」

「創立」と「設立」の違いは、組織を立ち上げる際に「新規性の有無」になります。まっさらな状態から新しく組織を立ち上げる場合は「創立」を使い、立ち上げた会社が何社目かは考慮されていない場合には「設立」を使うと良いでしょう。

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