3分で分かる指環と指輪の違い!意味の違いや読み方について雑学好きライターが詳しくわかりやすく解説!
ライター/through-time
工学部出身の理系だが、言葉や文学も大好きな雑食系雑学好きWebライター。今回は漢字検定準1級合格の実績を生かし、漢字の成り立ちや意味をひもとくことで詳しく解説していく。
指環と指輪の違いとは?
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指を飾るだけでなく、愛情や友情、結婚の証など、大切な意味が込められていることのある「指輪」。実は「指環」という漢字も使われることはご存知でしょうか。どちらも指にはめるアクセサリーという意味は同じですが、詳しく調べてみると、ニュアンスに違いがあることが分かります。
違いその1.意味
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「環」「輪」とも英訳するとringで、丸い輪の形を表します。が、漢字の成り立ちやおおもとの意味は同じではありません。
「環」は、翡翠などの宝石を意味する「玉」と、輪の形の意味と音を示す「睘(クワン)」から成り、「輪の形の宝石」を表します。「循環」「環境」など「めぐる」や「とりかこむ」という意味もあり、土星などの天体の周りを取り囲む「わ」にも「環」の字が使われることが多いです。
「輪」は、車や車輪を表す「車」と、順序良く並ぶという意味と音を示す「侖(リン)」から成り、「スポークが放射状に並んでいる車輪」を表しています。「物のまわり」という意味もあり、「輪郭」「外輪」などの言葉に使われました。
違いその2.ニュアンス
意味の異なる「環」と「輪」ですが、「環」の意味をさらに深く掘り下げた結果、「指環」と「指輪」のニュアンスにも違いが生まれました。
ニッポン放送『スズキ・ハッピーモーニング』2017年1月23日放送分でも、その違いについて取り上げられています。
「環」の「めぐる」という意味が「めぐりめぐって終わりのない、途切れのない」という解釈になり、愛情や友情、絆など人と人との強い結び付きを表すひとつの円=「環」とする見方があるのだそうです。そのため、結婚指輪や婚約指輪、友達や恋人とのペアリングなど、結び付きの証となるリングは「指環」、単なるファッションリングは「指輪」と使い分ける人もいるのだとか。
「指環」と「指輪」の読み方は?
「ゆびわ」について辞書で調べてみると、下のように掲載されています。
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