この記事ではコンピュータにおけるシステムとソフトウェアの違いについてみていきます。コンピュータにおけるシステムの中にソフトウェアがあるのですが、2つの言葉が合わさったシステムソフトウェアという言葉も聞いたことはないでしょうか。そんなコンピュータを扱うにあたって必ずと言っていいほど耳にする言葉を、IT雑学ライターれおな=007と一緒に解説していきます。
れおな=007

ライター/れおな=007

一般企業に勤務する傍ら執筆活動を続けるwebライター。得意分野はITはもとより、言葉の意味をはじめとする雑学など多岐に及ぶ。趣味でIT関連の学習をしており、学んだ内容をもとに本記事を執筆していく。

システムとソフトウェアの大まかな違いは?

そもそもシステムとソフトウェアはどのような違いがあるでしょうか。本項ではそれぞれの言葉がコンピュータの関連用語として何を示すものであるかを、簡単な分類とともに見ていきましょう。

システム:コンピュータを取り巻く一連の仕組み

システムとは、コンピュータを取り巻く一連の仕組みを指す言葉です。コンピュータ本体や周辺機器、中で動作するプログラムまでをこの言葉で示せます。これらがうまく作用しあって、コンピュータは正常に動作するのです。

広義では社会における組織や制度について使われる言葉でありますが、互いに作用しあって1つの動きをなす点は変わらないでしょう。

ソフトウェア:コンピュータ内部で使うプログラムやデータ

ソフトウェアとは、コンピュータ内部で動作するプログラムやデータを総称した言葉です。具体的に分類するとコンピュータの動きを制御するものから、ユーザーが直接操作するものまで多岐に及びます。これらのソフトウェアは連動して、ユーザーが求める通りに動作するでしょう。

システムという言葉を使う場面は?

前述の通りシステムという言葉はコンピュータだけではなく、さまざまな領域で使われます。本項では具体的にどのような場面でシステムという言葉が使われるかを、詳しく見ていきましょう。

\次のページで「1.ITで管理する一連の仕組みとして」を解説!/

1.ITで管理する一連の仕組みとして

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システムという言葉は、ITで管理する一連の仕組みを表す際に使われます。具体的には企業における勤怠や給与の支払い、在庫や顧客データの管理についてはシステムという言葉が使われるでしょう。

さらに生活に身近なところでは店舗におけるレジや、図書館の蔵書検索などに関して示すこともあります。複数のデバイスやソフト組み合わせていることが多く、中には専用の端末や機器が含まれることもあるでしょう。

2.企業や団体が提供するサービスにおいて

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企業や団体が提供するサービスにおいて、システムという言葉が使われることがあります。具体的には飲食店におけるオーダーバイキングや食券といった利用方法、各種団体への入退会などに関して言及する場合です。これらに対するシステムを言い換えると、方法や手順などという言葉に相当します。

ソフトウェアを簡単に分けると?

前述の通りソフトウェアにはさまざまな種類があります。本項ではよく使われるソフトウェアの機能、及び具体例について触れてみましょう。

1.OS(オペレーションシステム):コンピュータ全体の制御

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OS(オペレーションシステム)とはコンピュータを動かすに当たって必須のソフトウェアで、基本ソフトウェアとも呼ばれるものです。コンピュータ全体を制御したりデータの入出力やタスクを管理したりするもので、WindowsやMac OSなどがこれにあたります。

2.アプリケーションソフトウェア:ユーザーが任意で操作

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アプリケーションソフトウェアとはある機能に特化しておりユーザーが任意で操作するソフトウェアで、応用ソフトウェアとも呼ばれます。これらは「アプリケーション」や「アプリ」と呼ばれることが多く、スマートフォンの普及により我々の日常によく浸透していることでしょう。具体的にはWEBブラウザや、文書作成や表計算用のもの、SNSやメールに使うものなどが挙げられます。

\次のページで「3.ファームウェア:機器を直接操作」を解説!/

3.ファームウェア:機器を直接操作

ファームウェアとはコンピュータから家電までの機器を、直接動かすソフトウェアのことを指す言葉です。これらの機器の出荷時には組み込まれていることがほとんどで、ユーザーが書き換えることもあまり考えられないでしょう。

4.ミドルウェア:OSとアプリを繋ぐ

ミドルウェアとはOSとアプリを繋ぐソフトウェアを指す言葉です。さまざまなアプリからの指示どおりOSを動かす補助をするソフトウェアのことで、データベースやサーバーなどもこれに含まれます。

システムソフトウェアって何?

システムとソフトウェアの違いを確認しましたが、両者が合わさったシステムソフトウェアは何を示す言葉でしょうか。本項ではシステムソフトウェアという言葉の定義について触れていきましょう。

1.システムの管理や制御のためのソフトウェア

システムソフトウェアとは、コンピュータにおけるシステムの管理や制御のためのソフトウェアを指す言葉です。前項で紹介したOSだけではなく、その周辺にあるミドルウェアやファームウェアもこれに該当します。ただしシステムソフトウェアという言葉の指す範囲はかなりざっくりしているため、専門書などでは個別のソフトウェアの種類について言及することが一般的です。

2.家庭用ゲーム機本体のソフトウェア

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システムソフトウェアという言葉は家庭用ゲーム機のPlay Stationシリーズ、とりわけPS3以降の機器でも使われています。これはインターネット接続や文字の入出力をはじめとする基本的な機能を担うものでちょうどコンピュータやスマートフォンにおけるOSにあたる部分でしょう。

そのためシステムソフトウェアは、新バージョンがリリースされるのに応じて正規の方法でアップデートすることが推奨されています。

システムやソフトウェアに似た言葉は何がある?

ここまでシステムやソフトウェアについて詳しく解説してきましたが、これらに似た言葉は他にどのようなものがあるのでしょうか。本項ではよく使われる言葉を、システムやソフトウェアという言葉との関係性とともに説明していきましょう。

1.プログラム:コンピュータを動かす指示そのもの

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プログラムとは、コンピュータを動かす指示そのものを指す言葉です。例えばどの関数を使う、どのような条件が出るまで繰り返すなどといった記述が考えられるでしょう。ソフトウェアに含まれるもので、これを元にデータを参照したり数値を当てはめていったりするでしょう。

2.ハードウェア:コンピュータ及びその周辺機器

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ハードウェアとはコンピュータ及びその周辺機器を指す言葉のため、本体だけではなくマウスやキーボードなども含まれるでしょう。これはコンピュータのシステムの一部であり、ちょうどソフトウェアの対義語にあたります。

コンピュータシステムの中でソフトウェアは動作する

ここまでシステムとソフトウェアの違いについて見てきましたが、コンピュータにおいてはシステムの中にソフトウェアが含まれると考えるとわかりやすいでしょう。システムは特にパソコンを離れた広範囲にも使われる言葉であるので、文脈から意味を把握することが必要かもしれません。

またシステムソフトウェアというそれぞれの言葉を組み合わせた言葉もありますが、これはソフトウェアに含まれるものでした。パソコン周りには範囲がざっくりした言葉がまだまだたくさんあるので、他にも気になったものを調べてみてはいかがでしょうか。

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システムとソフトウェアの違いは?システムソフトウェアって何?具体例や類義語もIT雑学ライターが詳しくわかりやすく解説

3.ファームウェア:機器を直接操作

ファームウェアとはコンピュータから家電までの機器を、直接動かすソフトウェアのことを指す言葉です。これらの機器の出荷時には組み込まれていることがほとんどで、ユーザーが書き換えることもあまり考えられないでしょう。

4.ミドルウェア:OSとアプリを繋ぐ

ミドルウェアとはOSとアプリを繋ぐソフトウェアを指す言葉です。さまざまなアプリからの指示どおりOSを動かす補助をするソフトウェアのことで、データベースやサーバーなどもこれに含まれます。

システムソフトウェアって何?

システムとソフトウェアの違いを確認しましたが、両者が合わさったシステムソフトウェアは何を示す言葉でしょうか。本項ではシステムソフトウェアという言葉の定義について触れていきましょう。

1.システムの管理や制御のためのソフトウェア

システムソフトウェアとは、コンピュータにおけるシステムの管理や制御のためのソフトウェアを指す言葉です。前項で紹介したOSだけではなく、その周辺にあるミドルウェアやファームウェアもこれに該当します。ただしシステムソフトウェアという言葉の指す範囲はかなりざっくりしているため、専門書などでは個別のソフトウェアの種類について言及することが一般的です。

2.家庭用ゲーム機本体のソフトウェア

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システムソフトウェアという言葉は家庭用ゲーム機のPlay Stationシリーズ、とりわけPS3以降の機器でも使われています。これはインターネット接続や文字の入出力をはじめとする基本的な機能を担うものでちょうどコンピュータやスマートフォンにおけるOSにあたる部分でしょう。

そのためシステムソフトウェアは、新バージョンがリリースされるのに応じて正規の方法でアップデートすることが推奨されています。

システムやソフトウェアに似た言葉は何がある?

ここまでシステムやソフトウェアについて詳しく解説してきましたが、これらに似た言葉は他にどのようなものがあるのでしょうか。本項ではよく使われる言葉を、システムやソフトウェアという言葉との関係性とともに説明していきましょう。

1.プログラム:コンピュータを動かす指示そのもの

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プログラムとは、コンピュータを動かす指示そのものを指す言葉です。例えばどの関数を使う、どのような条件が出るまで繰り返すなどといった記述が考えられるでしょう。ソフトウェアに含まれるもので、これを元にデータを参照したり数値を当てはめていったりするでしょう。

2.ハードウェア:コンピュータ及びその周辺機器

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ハードウェアとはコンピュータ及びその周辺機器を指す言葉のため、本体だけではなくマウスやキーボードなども含まれるでしょう。これはコンピュータのシステムの一部であり、ちょうどソフトウェアの対義語にあたります。

コンピュータシステムの中でソフトウェアは動作する

ここまでシステムとソフトウェアの違いについて見てきましたが、コンピュータにおいてはシステムの中にソフトウェアが含まれると考えるとわかりやすいでしょう。システムは特にパソコンを離れた広範囲にも使われる言葉であるので、文脈から意味を把握することが必要かもしれません。

またシステムソフトウェアというそれぞれの言葉を組み合わせた言葉もありますが、これはソフトウェアに含まれるものでした。パソコン周りには範囲がざっくりした言葉がまだまだたくさんあるので、他にも気になったものを調べてみてはいかがでしょうか。

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