プログラミング言語には色々な種類がありますが、今回はその中からRubyとPythonの違いについて解説していきます。RubyとPythonには作ることができるものに違いがありますが、プログラミング初心者が勉強しやすい言語という点は共通している。初心者にとってどのような点が勉強しやすいのかについてもsatokoに解説してもらうぞ。

ライター/satoko

IT企業に勤務する現役のエンジニア。わからないことはすぐに調べるようにしている。業務や今まで調べて得た知識をもとにわかりやすく解説していく。

プログラミング言語って何?

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RubyとPythonはプログラミング言語の一種です。2つの違いを見ていく前にプログラミング言語とは何なのか解説していきます。

プログラミング言語とは人間がコンピューターに処理を命令する時に使う言語です。コンピューターの中では機械語という0と1の羅列が使われています。人間がこの機械語を使ってコンピューターに命令するのは至難のわざです。そこで人間が理解しやすいように作られたのがプログラミング言語になります。人間の言語にも日本語や英語、フランス語など様々な種類があるようにプログラミング言語にも様々な種類があるのです。

プログラミング言語の種類の一例がこちら。

C言語:業務システムや組み込みシステムで利用される
Java:webアプリやスマホアプリ、業務システムで利用される
PHP:webアプリで利用される
SQL:webアプリや人工知能、業務システムで利用される
scratch:プログラミング教育で利用される

\次のページで「「Ruby」と「Python」の特徴は?」を解説!/

「Ruby」と「Python」の特徴は?

プログラミング言語であるRubyとPythonにはどのような特徴があるのかそれぞれご紹介していきます。

「Ruby」の特徴:web開発やスマホアプリ開発で使われる

Rubyは1995年頃にまつもとゆきひろ氏によって開発された日本製のプログラミング言語です。Rubyはweb開発を得意としており、スマホアプリ開発などにも利用できる高い汎用性があります

Rubyという名前はweb開発で使われるperlに由来しており、perlと同じようなことができる言語を作りたいという思いから生まれ、perlに続く宝石としてRubyという名前になりました。Rubyは日本語での解説が多く理解しやすいため、プログラム初心者にもおすすめの言語です。

「Python」の特徴:人工知能やデータ解析で使われる

Pythonは1991年にオランダ人のGuido van Rossum氏によって開発されたプログラミング言語です。Pythonという名前はイギリスのテレビ局BBCが制作していたコメディ番組「空飛ぶモンティ・パイソン」にちなんで名付けられました。

人工知能やデータ解析の分野で広く使用されておりAI分野の発展が目覚ましい昨今、注目を集めている言語です。Pythonもわかりやすい文法で初心者におすすめの言語となっています。

「Ruby」と「Python」に共通する特徴

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RubyとPythonは初心者におすすめの言語という点が共通しています。RubyとPythonが初心者におすすめの理由がこちらです。

・コードがシンプルでわかりやすい
オブジェクト指向言語
コンパイルが必要ない

オブジェクト指向言語とは?

オブジェクト指向はプログラミングにかかわる概念の一つで、オブジェクトには「もの」といった意味があるのです。オブジェクト指向ではプログラミングで開発する一つ一つを「もの」としてとらえます。「もの」自体は単独で動作し、新しい「もの」を作ろうとしたときに「もの」と「もの」を組み合わせることでより高度な「もの」を作ることが可能です。

オブジェクト指向ではオブジェクトごとに分割されているのでプログラムの全体が把握しやすく複数人でプログラムを作る場合でも分担することができるというメリットがあります。

コンパイルとは?

コンパイルとはプログラミング言語をコンピューターが直接実行可能な機械語のプログラムに変換することです。コンパイルが必要なプログラミング言語はプログラム作成後にコンパイルを行います。そのため、大量のエラーが発生することが多く初心者にはハードルが高い作業と言えるでしょう。

しかし、RubyやPythonは1行ずつプログラムを実行できるため、プログラムに問題があっても途中までは動きを確認することができ、初心者でも実践学習をスムーズに行うことができます。

作れるものは?

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RubyとPythonではどのようなものを作ることができるできるのでしょうか。それぞれ順番にご紹介していきます。

「Ruby」で作れるもの

Rubyで作ることができる主なものはこちらです。

webアプリケーション開発
・webサイト制作
・SNS開発
・スマホアプリ開発

「Python」で作れるもの

Pythonで作ることのできる主なものはこちらです。

\次のページで「作られたものは?」を解説!/

AI(機械学習・深層学習)
・webアプリケーション開発
・デスクトップアプリケーション開発
・組み込みアプリケーション開発
・ゲーム開発

作られたものは?

RubyとPythonでどのようなものを作ることができるのかご紹介しました。では、次に具体的に作られたサービスをご紹介します。私たちが普段利用している身近なサービスもRubyやPythonで作られていますよ。

「Ruby」で作られたもの

Rubyで作られているサービスはこちらです。

・クックパッド
・hulu
・Twitter

「Python」で作られたもの

Pythonで作られているサービスはこちらです。

・YouTube
・Dropbox
・Instagram

「Ruby」と「Python」は作れるものが違うが初心者でも扱いやすい言語

RubyとPythonは作れるものに違いがあります。webアプリケーションなど共通して作ることができますが、Rubyは特にwebアプリケーションの開発に向いておりPythonは特に機械学習を使ったAIの開発に向いているのです。

この2つの言語はオブジェクト指向でコードがシンプルでわかりやすいという点やコンパイルが必要ないということから初心者でも勉強しやすい言語になっています。

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雑学

「Ruby」と「Python」の違いとは?特徴や作れるものも現役のエンジニアが分かりやすくわかりやすく解説

プログラミング言語には色々な種類がありますが、今回はその中からRubyとPythonの違いについて解説していきます。RubyとPythonには作ることができるものに違いがありますが、プログラミング初心者が勉強しやすい言語という点は共通している。初心者にとってどのような点が勉強しやすいのかについてもsatokoに解説してもらうぞ。

ライター/satoko

IT企業に勤務する現役のエンジニア。わからないことはすぐに調べるようにしている。業務や今まで調べて得た知識をもとにわかりやすく解説していく。

プログラミング言語って何?

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RubyとPythonはプログラミング言語の一種です。2つの違いを見ていく前にプログラミング言語とは何なのか解説していきます。

プログラミング言語とは人間がコンピューターに処理を命令する時に使う言語です。コンピューターの中では機械語という0と1の羅列が使われています。人間がこの機械語を使ってコンピューターに命令するのは至難のわざです。そこで人間が理解しやすいように作られたのがプログラミング言語になります。人間の言語にも日本語や英語、フランス語など様々な種類があるようにプログラミング言語にも様々な種類があるのです。

プログラミング言語の種類の一例がこちら。

C言語:業務システムや組み込みシステムで利用される
Java:webアプリやスマホアプリ、業務システムで利用される
PHP:webアプリで利用される
SQL:webアプリや人工知能、業務システムで利用される
scratch:プログラミング教育で利用される

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