ホタテはどんな貝?特徴や栄養・効能もフードアナリストが詳しくわかりやすく解説
ライター/コナパパ
フードアナリスト。元コックで、さまざまな食材に対する知識がある。今回は貝の中でも人気のあるホタテについて解説していく。
ホタテの特徴は?
image by iStockphoto
ホタテは北海道と東北地方の砂地の海に生息するニ枚貝です。食用として出回るホタテは、そのほとんど養殖されたもので、天然ものはごくわずかしか獲れません。ただ養殖のホタテも、稚貝を海にまき大きく成長したものを水揚げするなど、天然に近い環境で育てられているんですよ。ここではホタテはどのような特徴の貝なのか詳しく解説していきますね。
こちらの記事もおすすめ
ホタテの美味しい旬はいつ?種類や選び方もフードアナリストが詳しくわかりやすく解説
ホタテは何科の貝?
ホタテはイタヤガイ科に属する二枚貝で、日本人にとっては食用の貝の中でもとても身近な貝の一つです。日本ではイタヤガイ科に属するホタテガイ、イタヤガイ、アズマニシキガイ、ヒオウギガイのことをホタテ(帆立)と呼んでいるんですよ。
ホタテはどうやって育つの?
image by iStockphoto
ホタテは北海道や東北の海水温が20℃以下の冷たい海で育ち、そのほとんどが養殖されています。天然のものはほとんどなく、食用として出回っているものは、ほぼ養殖されたホタテなんですよ。
養殖方法は大きく分けて2種類あり、地まき式と垂下式があります。地まき式は稚貝を海に放し、海底で泳ぎながら育て、3年ほどして大きく成長したホタテを漁獲しているんですよ。地まき式はホタテが海中を自由に動きまわり、より天然に近い環境で育つので貝柱がしっかりしていて弾力があるのが特徴です。
垂下式は稚貝の貝殻に穴を空けロープに吊るす、またはロープにかごを付けて吊るす養殖方法で、ホタテは海中で吊るされた状態のまま成長するので、砂を噛みにくいのが特徴なんですよ。
ホタテはどこが食べられる?
ホタテはむき身やボイルされた状態で売られていることが多いので、殻付きのホタテはどこが食べられるのかわからない人も多いのではないでしょうか?結論としては、新鮮であればほとんどの部位が生でも食べられるんです。ただウロと呼ばれる中腸線は食べない方がよいでしょう。
ウロとは消化器官の一つで海中のプランクトンに含まれ毒素を分解する役目をしています。しかし分解しきれない毒素がウロだけに溜まるので注意が必要なんですよ。
ホタテに含まれる主な栄養と効能は?
ホタテは魚介類の中でも、栄養価が高いと言われています。低脂肪でありながらタンパク質も多く含まれており、さらには旨味のもとであるアミノ酸も豊富に含んでいるんですよ。ここではホタテに多く含まれる栄養素のビタミンB1、タウリン、ビタミンB12の栄養と効能をご紹介します。
こちらの記事もおすすめ
ホタテの美味しい食べ方は?下処理や保存方法もフードアナリストが詳しくわかりやすく解説
\次のページで「1.ビタミンB1で疲労回復」を解説!/