梅の加工品と言えば梅干しやジャム、梅酒や梅シロップなどがあるよな。そんな加工品は自宅で作ることができるんです。正しい下処理と保存方法を知れば、うっかり使えなくなるなんてことにもならないでしょう。おすすめの食べ方についても料理が趣味の主婦ライターいわさゆこと一緒に解説していきます。

ライター/いわ さゆこ

4人の子を持つ主婦ライターいわさゆこです。趣味は料理と読書。梅の香りが大好きで、自家製の梅干しや梅酒が楽しみの一つ!酸っぱいのが苦手な子供でも梅風味のドレッシングや梅ジュースは好んでいますよ。適度に梅干しを料理に使うようにしていて、揚げ物をさっぱりと食べたいときにも重宝しています。

梅を美味しくたべるための下処理を知ろう!

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生の梅には有毒な成分が含まれているため、そのまま食べることはできません。必ず加熱するか、アルコール漬けや塩漬けに加工するようにしてください。梅のおいしさや栄養を余すことなく楽しむために、下処理で気を付けたいポイントをご紹介します。

その1.使う前にアク抜きをする

梅にはアクがあるので、加工する前に数時間水に漬けてアク抜きをしましょう。小梅や黄色味を帯びた梅は1時間程度青梅は3~4時間程度を目安にしてください。また、完熟梅はアクが少ないのでアク抜きの必要はありません。

その2.水気をしっかりふき取る

アク抜きが完了したら、布巾やキッチンペーパーで水気をしっかりとふき取ってください。梅の加工品は長期保管するので、水分が残っているとカビや腐敗の原因になってしまいます。

\次のページで「その3.ヘタを取り除く」を解説!/

その3.ヘタを取り除く

梅のヘタには苦味やエグみがあるので、加工前に取り除くようにしてください。ヘタ取り作業は、アク抜きをした後に行いましょう。一つづつの手作業なので、梅がたくさんある場合には少々面倒に感じるかも知れませんが、このひと手間が美味しい梅を食べるためのポイントになりますよ。

その4.梅を仕込む保存容器の準備も忘れずに

梅を仕込むときは、仕込みやすい広口の容器がいいでしょう。保存容器の大きさは、梅酒や梅シロップの場合、梅の重さに対して4倍量が目安になり、中身が見えて空気を通しにくいガラスがおすすめです。

梅干しを漬けるときは梅に対して2~3倍量の容器で、素材はガラス、ホーロー、陶器などが向いています。保存容器は熱湯、またはアルコール消毒をして、水分はしっかりふき取る、または乾かしてから使いましょう。

梅は何に加工するかによって、熟し加減を選ぶことが大切です。やわらかい梅干しには完熟したものを、梅酒や梅シロップには青梅~黄緑色になったものを、カリカリ梅には青くて固いものがおすすめ!梅は傷つきやすいので、丁寧に扱うことが大切です。

梅って保存できるの?どうやって保存するのが正解?

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梅の実は追熟するので、あらかじめ用途を決めてから購入し、すぐに加工する方が望ましいです。しかしすぐに使えない場合は、どのように保存すればいいのでしょうか?梅の保存方法をご紹介します。

その1.常温保存での注意点

生の梅はとても傷みやすく、購入した袋のまま常温で保存するとすぐにカビが生えてしまいます。すぐに使えない場合は、ビニール袋から取り出して、梅の実が乾燥しないよう新聞紙などで包んで、冷暗所に置いておきましょう。気温の高い場所や直射日光の当たる場所は傷みが早くなるので避けてください。梅は追熟が早く、あまり日持ちしないので、常温保存は極力短期間がポイントです!

その2.冷蔵保存での注意点

冷蔵庫で保存すると低温障害を起こして茶色く変色したり、風味が落ちてしまします。梅を少しでも長持ちさせたい場合は、冷蔵庫の野菜室に入れておきましょう。

ただし梅は低温が苦手なので、冷気が当たらないよう新聞紙などで包んでからポリ袋に入れ、1~2日程度で使ってください。冷蔵庫で保存する場合は短期間かつ温度が若干高めの野菜室に入れることがポイントです!保存する際には果実が潰れないように気をつけましょう。

\次のページで「その3.冷凍保存での注意点」を解説!/

その3.冷凍保存での注意点

梅を長く保存したい場合は冷凍がおすすめです。冷凍すると、果肉の組織が壊れるので冷凍梅は梅干しには向きません。梅のエキスを抽出することが目的の梅酒や梅シロップなら、冷凍の梅でも大丈夫です。果肉の組織が壊れることで、梅のエキスが出やすくなるメリットもありますが、香りは生の梅と比べると劣ります。

冷凍庫内で他の食品の匂いがついたり、冷凍焼けする恐れがありますから、なるべく早く使い切ることを心がけましょう。

梅と相性がいい食材は何?おすすめの食べ方3選をご紹介!

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梅干しは酸っぱさが特徴的で、この酸味のもとになっているのがクエン酸です。クエン酸にはエネルギーの代謝を促進し、疲れのもとになる乳酸の分解を助ける働きがあります。また、酸によって胃液の分泌を促して、食欲増進効果も期待できるのです。今回は梅干しと相性がいい食材と食べ方をご紹介します。

1.いわしで疲労回復!

梅干しの持つクエン酸には、ミネラルの吸収を高める効果が期待できます。いわしにはカルシウムなどのミネラルが豊富に含まれているので、梅干しとも相性抜群なんです。煮付けなどで一緒に調理すると、梅干しがいわしの生臭さをとってくれるので食べやすくなりますよ。さっぱりと食べられるので、暑い時期にもおすすめです。

2.ヨーグルトで腸内環境を改善!

梅干しに含まれるクエン酸には、悪玉菌を抑制する効果があります。ヨーグルトはビフィズス菌のような善玉菌が多く含まれているのです。一緒に食べることで、悪玉菌の働きを抑えて善玉菌が体の免疫力を高めてくれる効果が期待できますよ。

梅干しとヨーグルトなんて意外な組み合わせですよね。はちみつをかければデザートとして食べられますよ!一緒に食べることに抵抗がある方は、一食のうちで梅干しとヨーグルトを摂取してみてくださいね。

\次のページで「3.納豆で抗酸化力アップ!」を解説!/

3.納豆で抗酸化力アップ!

梅干しと納豆の食べ合わせも相性がいいです。納豆には活性酸素を抑えるビタミンEやイソフラボンが含まれています。そして梅干しにも、活性酸素の抑制作用が期待できるクエン酸やポリフェノールが含まれているのです。活性酸素は様々な生活習慣病の原因とされ、がんの原因になるとも言われていますので、病気の予防に一役買ってくれそうですね。

また、梅干しには脂肪細胞を減少させる働きがあり、 納豆は代謝をよくする効果があるので、一緒に摂取することでダイエット効果が期待できます。納豆と梅干しの朝食で一日元気に過ごしましょう!

梅の下処理や保存方法を知って自分で梅を加工してみよう!

梅にはカリウムや鉄、ビタミンEなどが豊富に含まれています。また、他の食材と一緒に食べることでさらに健康効果を高めることもできるのです。そんな梅を自分で加工できたらいいですよね!下処理や保存法を参考にして、梅の加工にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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梅を美味しく食べたい!梅の下処理・保存方法やおすすめの食べ方を主婦歴15年のママライターが詳しくわかりやすく解説!

梅の加工品と言えば梅干しやジャム、梅酒や梅シロップなどがあるよな。そんな加工品は自宅で作ることができるんです。正しい下処理と保存方法を知れば、うっかり使えなくなるなんてことにもならないでしょう。おすすめの食べ方についても料理が趣味の主婦ライターいわさゆこと一緒に解説していきます。

ライター/いわ さゆこ

4人の子を持つ主婦ライターいわさゆこです。趣味は料理と読書。梅の香りが大好きで、自家製の梅干しや梅酒が楽しみの一つ!酸っぱいのが苦手な子供でも梅風味のドレッシングや梅ジュースは好んでいますよ。適度に梅干しを料理に使うようにしていて、揚げ物をさっぱりと食べたいときにも重宝しています。

梅を美味しくたべるための下処理を知ろう!

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生の梅には有毒な成分が含まれているため、そのまま食べることはできません。必ず加熱するか、アルコール漬けや塩漬けに加工するようにしてください。梅のおいしさや栄養を余すことなく楽しむために、下処理で気を付けたいポイントをご紹介します。

その1.使う前にアク抜きをする

梅にはアクがあるので、加工する前に数時間水に漬けてアク抜きをしましょう。小梅や黄色味を帯びた梅は1時間程度青梅は3~4時間程度を目安にしてください。また、完熟梅はアクが少ないのでアク抜きの必要はありません。

その2.水気をしっかりふき取る

アク抜きが完了したら、布巾やキッチンペーパーで水気をしっかりとふき取ってください。梅の加工品は長期保管するので、水分が残っているとカビや腐敗の原因になってしまいます。

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