今回のテーマは梅です。梅と言えば、すっぱい梅干しを思い浮かべる人が多いんじゃないか?おにぎりの定番で人気があるよな。梅酒や梅ジュースもさっぱりして好んでいる人も多いでしょう。ところで、梅にはどんな栄養素が含まれているか知ってるか?効果や効能を知れば梅がもっと好きになること間違いなしだ!梅を食べる時の注意点も含めて主婦ライターいわさゆこと一緒に解説していきます。

ライター/いわ さゆこ

4人の子を持つ主婦ライターいわさゆこです。趣味は料理と読書。梅の香りが大好きで、自家製の梅酒が楽しみの一つです。梅干しも好きで、おにぎりは専ら梅干し!食中毒予防にもなり、食欲増進効果もあるので夏にはぴったりな食材ですよ。

梅にはどんな栄養があるの?

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梅にはどんな栄養素が含まれているか知っていますか?気になりますよね。代表的な3つの栄養素をご紹介します。

その1.カリウム

カリウムはナトリウムと共に、細胞の浸透圧の維持調整を行うミネラルです。カリウムには余分な塩分を排泄させる作用があることから、血圧を下げる代表的な栄養素と言われています。また、心臓機能や筋肉機能の調節細胞内の酵素反応の調節などの働きも担っているのです。カリウムは野菜や果物、海藻類などに多く含まれていますよ。

その2.鉄

鉄の主な働きは全身に酸素を運搬することです。鉄不足により脳へ酸素がいきわたらないと思考力、学習能力、記憶力の低下につながってしまいます。また、酸素不足によって疲れやすくなったり、動悸や立ちくらみが起こることもあるのです。鉄の適量摂取は運動能力や学習能力の向上疲れにくく健康な体づくりに欠かせません。

その3.ビタミンE

ビタミンEは、脂溶性ビタミンのひとつです。ビタミンEは強い抗酸化作用を持っているのが特徴で、体内の脂質の酸化を防いでくれます。また、動脈硬化や血栓の予防、悪玉コレステロールの減少、血圧のコントロールなどの働きがあり、加齢によって発症しやすい疾患の予防効果も期待できるのです。ビタミンEは梅以外にも、ナッツ類や魚介類などに多く含まれています。

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梅を食べるとどんな効果・効能があるの?

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梅は生食ではなく加工して食べますが、代表的なのは梅干しですよね。それ以外では、ジャムや梅酒、梅シロップなどがあげられます。梅を食べると体にはどんな効果や効能があるのか、具体的に見ていきましょう。

1.疲労回復効果

梅に含まれるクエン酸は疲労回復効果があります。クエン酸には抗酸化作用が含まれており、疲労物質である乳酸を分解することによって、疲労回復に効果があると言われているのです。

抗酸化作用で細胞が活性化し、老廃物を排出する動きがよくなると、代謝もよくなります。クエン酸は体内で糖質などの代謝を促して効率的にエネルギーへ変換する役目も担っているのです。疲れがたまっている体には、梅干しがおすすめですよ。

2.歯や骨が丈夫になる

クエン酸などの有機酸にはカルシウムの吸収を助ける働きがあります。カルシウムは吸収されにくい栄養素であり、日本人は慢性的なカルシウム不足だと言われているのです。そこで梅を日々の食生活に取り入れることでカルシウムの吸収率を高めることができます。カルシウム不足が原因で起こる骨粗しょう症の予防が期待できますよ。

3.血流の改善

梅を加熱すると、梅に含まれる糖とクエン酸が結合し、ムメフラールという成分が作られます。ムメフラールは血液中に血栓ができることを防ぐ働きをするので、血流が改善されるのです。これによって、動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果があります。血流が改善されると老廃物を排出しやすくなるため、疲労回復や老化防止にもつながりますよ。

4.食中毒予防

梅干しには食べ物が腐るのを遅らせる働きがあるため、食中毒予防に効果を発揮します。これは梅干しに含まれるクエン酸が、食中毒の原因となる細菌の繁殖や増殖を抑えてくれるからです。昔から食べられている日の丸弁当や梅干しのおにぎりは、食中毒予防の観点から合理的な食べ方ですね。さらに、体内に吸収されると、食中毒の原因となる菌を抑制する効果も期待できるのです。

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5.食欲増進効果

食欲が減退している時でも、さっぱりしたものなら食べられたという経験をお持ちの方は少なくないでしょう。梅の酸味成分であるクエン酸は、唾液の分泌を促進し、胃液などの消化酵素の働きを活発にして食欲を増進させてくれます。夏の暑さによる食欲不振や夏バテを解消したい時に梅干しの摂取がすすめられている理由も納得できますよね。お茶漬けにしてさらりと食べるのもおすすめです。

食中毒予防や食欲増進効果については、ご存じの方も多いかも知れませんが、クエン酸が乳酸を分解することやカルシウムの吸収を助ける働きがあることなどは知らない方も多いんですよ。カルシウムが多く含まれているヨーグルトやチーズと一緒に摂るといいですよ!

梅を食べる時に気を付けることは?

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梅を食べる時に注意するべきことがあります。注意点を知れば、安心して美味しく梅を食べることができますよ。

梅の生食は厳禁!

梅の果肉には、種を守るため青酸配糖体という、糖と青酸が結合した物質があります。特に熟成前の青梅には毒性があるので生食してはいけません。摂取すると青酸中毒を引き起こし、呼吸困難やめまいなどの症状がでる危険がありますので、注意が必要です。

梅の実が大きくなり種が固くなると、種を守る必要性が薄れ、青酸配糖体が分解されていきます。漬けたり干したりすることで、さらに分解されて、美味しく安心して食べられますよ。

梅干しは塩分に注意!

梅は梅干しで食べることも多いですが、その際、気になることはやはり塩分ではないでしょうか。昔ながらの塩分濃度の高い梅干しは、常温保管で何年でも持つとされていますが、その分、塩分がかなり高いのです。塩抜きしてから食べる方法もあるので、塩分が気になる方は試してみるといいかも知れませんね。

塩分の摂りすぎは、血圧を上昇させ、健康を害する危険があることから、減塩商品が注目されています。減塩梅干しも販売されていますが、減塩梅干しは腐敗しやすいため、防腐剤などを添加している場合もあるのです。また、足りない旨味を補うために、糖類や旨味調味料などが加えられていることも多いので、ラベルをよく読んで購入しましょう。

\次のページで「梅の健康効果と注意点を知って、食生活にプラスしよう!」を解説!/

梅の健康効果と注意点を知って、食生活にプラスしよう!

梅干しにはカリウム、鉄、ビタミンEなど、豊富な栄養素が含まれていることがわかりましたね。実際に摂取することによって得られる効果についても理解が深まったのではないでしょうか。梅干しは、塩分が高いので食べすぎはよくありません。一日一粒を目安に日常の食事に取り入れてみてくださいね。梅ジュースや、梅酒なら一杯を目安に飲みましょう、

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梅にはどんな栄養が含まれてるの?効果や効能・注意点も主婦歴15年のママライターが詳しくわかりやすく解説!

今回のテーマは梅です。梅と言えば、すっぱい梅干しを思い浮かべる人が多いんじゃないか?おにぎりの定番で人気があるよな。梅酒や梅ジュースもさっぱりして好んでいる人も多いでしょう。ところで、梅にはどんな栄養素が含まれているか知ってるか?効果や効能を知れば梅がもっと好きになること間違いなしだ!梅を食べる時の注意点も含めて主婦ライターいわさゆこと一緒に解説していきます。

ライター/いわ さゆこ

4人の子を持つ主婦ライターいわさゆこです。趣味は料理と読書。梅の香りが大好きで、自家製の梅酒が楽しみの一つです。梅干しも好きで、おにぎりは専ら梅干し!食中毒予防にもなり、食欲増進効果もあるので夏にはぴったりな食材ですよ。

梅にはどんな栄養があるの?

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梅にはどんな栄養素が含まれているか知っていますか?気になりますよね。代表的な3つの栄養素をご紹介します。

その1.カリウム

カリウムはナトリウムと共に、細胞の浸透圧の維持調整を行うミネラルです。カリウムには余分な塩分を排泄させる作用があることから、血圧を下げる代表的な栄養素と言われています。また、心臓機能や筋肉機能の調節細胞内の酵素反応の調節などの働きも担っているのです。カリウムは野菜や果物、海藻類などに多く含まれていますよ。

その2.鉄

鉄の主な働きは全身に酸素を運搬することです。鉄不足により脳へ酸素がいきわたらないと思考力、学習能力、記憶力の低下につながってしまいます。また、酸素不足によって疲れやすくなったり、動悸や立ちくらみが起こることもあるのです。鉄の適量摂取は運動能力や学習能力の向上疲れにくく健康な体づくりに欠かせません。

その3.ビタミンE

ビタミンEは、脂溶性ビタミンのひとつです。ビタミンEは強い抗酸化作用を持っているのが特徴で、体内の脂質の酸化を防いでくれます。また、動脈硬化や血栓の予防、悪玉コレステロールの減少、血圧のコントロールなどの働きがあり、加齢によって発症しやすい疾患の予防効果も期待できるのです。ビタミンEは梅以外にも、ナッツ類や魚介類などに多く含まれています。

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