
3分で分かるもみじとかえでの違い!葉が色づくのが由来?正式な名称はどちら?おすすめの紅葉狩りスポットも文学部卒ライターがわかりやすく解説
かえでの語源:「蛙(かえる)の手」から

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かえでという名前は、葉の形が蛙の手(足)を連想させるから。確かに春や夏のかえでの葉は緑色で、指先が分かれている特徴から蛙に着目して名前が付けられるというのも納得できます。「かえで」というと、紅葉から連想されるため秋の季語。「若かえで」「青かえで」は初夏で「かえでの芽」は春の季語です。
ちなみに、かえでの襲色目もあります。表も裏も萌黄色。萌黄とは芽を出したばかりのネギのような黄緑色で、青と黄色の中間の色をいいます。春から初夏の葉の色に由来しているようですね。
植物学での正式名称は「かえで」
かえではムクロジ目カエデ科カエデ属にあたる落葉高木の総称です。植物学的な正式名称はかえで、もみじは日本特有の名称ということになりますね。カエデ属を表す”Acer”は裂けるという意味です。
イロハモミジとイロハカエデは同じ植物を表します。学名は”Acer palmatum”。”palmatum”は手のひら状にという意味。文字通り手のひらのように裂けている葉をさすことになりますね。日本語でなぜ「イロハ」かというと、昔は数を数える時に「いろはにほへと~」といろは歌をもとに葉の裂けている所をかぞえたからと伝えられています。
・「かえで」の解説 《「かえるで(蛙手)」の音変化》
1.カエデ科カエデ属の落葉高木の総称。葉は多くは手のひら状に裂けていて、秋に紅葉または黄葉 (こうよう) する。実には翼がある。
イロハカエデ・トウカエデ・イタヤカエデ・ミネカエデ・カジカエデ・サトウカエデなど。園芸品種も多い。
材は器具・家具用。砂糖をとる種類もある。もみじ。かえでのき。
《季 花=春 紅葉=秋》「紅―深し南し西す水の隈/几董」
2.襲 (かさね) の色目の名。表も裏も萌葱 (もえぎ) 色のもの。
3.紋所の名。1の葉を図案化したもの。
4.子供や女の小さくかわいらしい手。「玄関の戸をとんとんと、叩 (たた) く―のわくらばに応 (こた) ふる者もなかりける」〈浄・阿波鳴渡〉
出典:goo辞書 デジタル大辞泉(小学館)
1.京都府「清水寺」
近畿エリアで由緒ある世界文化遺産の鑑賞と紅葉狩りで目を楽しませたいなら、京都府の清水寺がおすすめ。清水寺の舞台を取り囲むようにもみじが広がっている絶景は圧巻とのこと。境内にはヤマモミジをはじめとした品種が1,000本植わっていて、例年では11月中旬~12月中旬に見頃を迎え、真っ赤に染めあげます。
夜間にはライトアップも楽しめ、11月中旬~11月末まではもみじが美しいスポット「成就院」の特別公開もされるということです。
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