この記事ではワードパッドとWordの違いについてみていこう。2つともWindowsのパソコンを使っている人ならおなじみのソフトではないでしょうか。文書ファイルを作成するという点では似たようなソフトではありますが、使える機能について大きな違いが見られる。ただ、いまいち分からずWordしか使ったことのない人もいるようです。今回は両者の違いをライターの海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

パソコンにOfficeソフトをインストールせずに、テキストエディタで文章を入力しているライター。

ワードパッドとWordの違いとは?

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ワードパッドもWordも両方ともマイクロソフト社のワープロソフトです。同じ企業のソフトなので、起動させるとよく似た画面のような印象ですね。それぞれ文書を作成するのに便利ですが、機能面で差があります

ワードパッド:Wordの無料の簡易版ワープロソフト

ワードパッドはWordの一部の機能が使える簡易版ワープロソフトで、Windowsパソコンに無料で付いています。ファイルの保存形式は特に指定がなければリッチテキスト形式(.rtf)。Wordのファイル形式(.docx)や、文字を編集するためだけの機能のテキストファイル(.txt)の形式でも保存できます。プリンターとパソコンが接続ができていれば、印刷もできますよ。

ワードパッドで使えるWordの代表的な機能
・文字の大きさや種類(MS明朝やMSゴシックなど)、色の変更
・太字や下線や取り消し線などの文字飾り
・書式の変更(インデントやオブジェクトの挿入など)

Word:Officeソフトの有料ワープロソフト

Wordはマイクロソフト社の有料のワープロソフト。あらかじめWindowsのパソコンにインストールされていることも多く、家庭でも年賀状のなどのはがきの挨拶状などの作成や印刷、資料の作成などで使ったことのある方も多いのでは。

Wordのファイルは特に指定がなければ、「.doc」(Word2003まで)や「.docx」(Word2007から)などで保存。ワードパッドのようにリッチテキストやテキスト形式でも保存可能です。ウェブページを単一のファイル(「.mht」や「mhtml」)としても保存できますよ。

近年では、マイクロソフト365のようなサブスクリプションサービスでWordを利用する方も見られます。場所を選ばずにオンライン上で使え、最新バージョンのオフィス向けソフトを使えるのが特徴です。

\次のページで「ワードパッドを使うメリット」を解説!/

ワードパッドを使うメリット

ワードパッドは無料で使える簡易版ワープロソフトです。もちろん、ワープロソフトがインストールされていないパソコンで、簡単な文書を作成したい場合に便利ですよね。ノートパソコンを持って、複雑な書式を必要としない場合にも使いやすいでしょう。ブログなどの記事や文書を作成するのにも、ちょっとしたことを出先でメモするのにも使えます。

1.Windowsパソコンなら無料で使える

ワードパッドはOSがWindowsであれば、無料で付いている機能です。ただし、SモードのWindows10や11ではワードパッドが装備されていません。ワープロソフトが搭載されていないパソコンで、タッチタイピングの練習をするにも便利ですね。わざわざワープロソフトを起動する必要もないでしょう。

2.動作が軽い

Wordと違ってメモリを多く必要としないため、動作がとても軽いです。文字入力をしている時に、もたつく心配もありません。多少古くなったり性能が劣ったりするパソコンでも入力しやすいです。サブで使うパソコンで文章を入力することをメインにするなら、十分な機能と言えるでしょう。

素早く起動できるため、気になったことをすぐに入力できるというメリットもあります。ライターなどの記事作成や、趣味や仕事で小説を書く人も重宝しているということです。

3.通信環境がない場所でも使用可能

ワードパッドはパソコンに直にインストールされている機能です。そのため、通信環境が整っていない場所でも利用できます。出先などでWi-Fiがない場所でも問題ありません。公園やカフェなどの戸外で、簡単に思いつくまま文書を作成し、自宅やオフィスでソフトを起動して書式を整えて仕上げするといった使い方をしてもいいかもしれませんね。

Wordを使うメリット

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Wordには複雑な書式にも対応できる様々な機能が付いています。ワードパッドでは難しい本格的な文書の作成もできますよ。詳しく見ていきましょう。

1.ワープロソフトのすべての機能が使える

Wordは文書の体裁を整えるだけでなく、文章の校正機能や文字数の確認もできますし、図や表計算で作成した表やグラフも入れられます。オフィスや学校で使う本格的な書類を作成して印刷することも。官公庁の公的な書類にもWordの書式で作られているものもあり、ダウンロードするだけで使えることも多いでしょう。

テンプレートも豊富で、自分で最初からデザインしなくても十分な書類を作成できるメリットもありますよ。差し込み印刷もできるので、住所録から宛名面の印刷も可能です。

\次のページで「2.企業などで使われているワープロソフト」を解説!/

2.企業などで使われているワープロソフト

Wordは国内外の企業でも使われていることが多いので、操作をできる技術を身に着けておけば就職するにも困りません。学生のうちにWordに慣れていれば、あとで戸惑う心配もないですね。再就職や転職をするタイミングで、Wordの勉強をする方も見られるようですよ。

3.ワードパッドで作った文書も読み込み可能

もし、手持ちのパソコンでWordを使えるのであれば、ワードパッドで下書きをした文章をWord形式で読み込むこともできます。文章をコピーして、Wordに貼り付けることをしなくても、Word形式で保存しておくだけでかまいません。保存する際に、手持ちのWordにあった形式をリストから選択するよう注意してくださいね。

ワードパッドを使うには

ワードパッドはWindowsのマークが付いたメニューを確認してみるとよいでしょう。アプリに制限のあるSモードでなく、アプリを削除していない限りは使える可能性は高いですよ。

1.「Windowsのアクセサリ」のメニューから選ぶ

キーボードのWindowsのマークが付いたボタンを押し、Windowsアクセサリのメニューを確認してみましょう。「W」の中に分類されていて、マウスでクリックするとワードパッドが入っています。よくワードパッドを使うのであれば、「タスクバーにピン留め」をするとすぐに起動できますよ。

2.「フォント」はMS明朝やMSゴシックを選ぶのがおすすめ

ワードパッドで作った文書ファイルをそのまま送付する予定があれば、フォントMS明朝MSゴシックなどの「MS」と頭に付いたマイクロソフト系のフォントを選ぶことをおすすめします。

Wordであればあまり問題にならないかもしれません。しかし、他のワープロソフトやテキストエディタを使っている方の場合、手持ちのソフトに行間を調節する機能がない場合も。メイリオなどの字体を選ぶと文字の間が開いてレイアウトが崩れるもととなるようです。

\次のページで「3.Macの利用者には「メモ帳」で作成したファイルのほうが良い」を解説!/

3.Macの利用者には「メモ帳」で作成したファイルのほうが良い

ワードパッドはWindows特有のソフトです。Macのパソコンにはワードパッドが付いていません。ワードパッドのリッチテキスト形式で保存したファイルをMacのユーザーに送ると、相手が読み込めない恐れがあります。

ワードパッドで作った文書をテキスト形式で保存するか、同じWindowsアクセサリの中に入っている「メモ帳」を使うとよいでしょう。メモ帳は保存する時にテキスト形式での保存が基本となるので、形式を間違える可能性が少ないかもしれません。

Wordを使うには

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Wordを使うにはどのようにしたらよいでしょうか。あらかじめインストールしてあるパソコンの場合は、デスクトップやタスクバーにWordのアイコンが表示されていますので、クリックするとすぐに起動できます。アイコンに「W」のマークが付いているのが目印です。

1.「Office」のメニューから選択

アイコンが見当たらない場合は、Windowsのメニューから「O」の項目を探します。「Office」の項目を選ぶとオフィスソフトのメニューが開いて、Wordが起動できますよ。インターネット上でWordを使っている場合も同様です。

2.Wordのファイルがワードパッドで開いてしまう場合

Wordとワードパッドのファイルを扱っているうちに、Wordで保存したファイル(.docや.docxなど)を開こうとすると、ワードパッドが起動してしまうことも。

この場合は、Wordで開きたいファイルの上でマウスを右クリックをしましょう。「プロパティ」のファイルの種類のメニューから「変更」を選択。関連づけられているプログラムを、ワードパッドからWordに変更する方法で対処できることが多いです。

Wordはすべての機能が使えるがワードパッドは限定的

Wordとワードパッドとは、両方ともWindowsのワープロソフト。これらの違いはすべての機能を備えているか、機能が限定的かというところです。Wordは文書作成機能が全て備わり、企業でも広く使われています。一方、ワードパッドはWordの機能が限定的で、使う用途が限られるという点が大きな違いです。

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3分で分かるワードパッドとWordの違い!無料で使えるの?高機能なワープロソフトはどちら?文学部卒ライターがわかりやすく解説

この記事ではワードパッドとWordの違いについてみていこう。2つともWindowsのパソコンを使っている人ならおなじみのソフトではないでしょうか。文書ファイルを作成するという点では似たようなソフトではありますが、使える機能について大きな違いが見られる。ただ、いまいち分からずWordしか使ったことのない人もいるようです。今回は両者の違いをライターの海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

パソコンにOfficeソフトをインストールせずに、テキストエディタで文章を入力しているライター。

ワードパッドとWordの違いとは?

image by iStockphoto

ワードパッドもWordも両方ともマイクロソフト社のワープロソフトです。同じ企業のソフトなので、起動させるとよく似た画面のような印象ですね。それぞれ文書を作成するのに便利ですが、機能面で差があります

ワードパッド:Wordの無料の簡易版ワープロソフト

ワードパッドはWordの一部の機能が使える簡易版ワープロソフトで、Windowsパソコンに無料で付いています。ファイルの保存形式は特に指定がなければリッチテキスト形式(.rtf)。Wordのファイル形式(.docx)や、文字を編集するためだけの機能のテキストファイル(.txt)の形式でも保存できます。プリンターとパソコンが接続ができていれば、印刷もできますよ。

ワードパッドで使えるWordの代表的な機能
・文字の大きさや種類(MS明朝やMSゴシックなど)、色の変更
・太字や下線や取り消し線などの文字飾り
・書式の変更(インデントやオブジェクトの挿入など)

Word:Officeソフトの有料ワープロソフト

Wordはマイクロソフト社の有料のワープロソフト。あらかじめWindowsのパソコンにインストールされていることも多く、家庭でも年賀状のなどのはがきの挨拶状などの作成や印刷、資料の作成などで使ったことのある方も多いのでは。

Wordのファイルは特に指定がなければ、「.doc」(Word2003まで)や「.docx」(Word2007から)などで保存。ワードパッドのようにリッチテキストやテキスト形式でも保存可能です。ウェブページを単一のファイル(「.mht」や「mhtml」)としても保存できますよ。

近年では、マイクロソフト365のようなサブスクリプションサービスでWordを利用する方も見られます。場所を選ばずにオンライン上で使え、最新バージョンのオフィス向けソフトを使えるのが特徴です。

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