シャインマスカットは、生でまるごと一粒を口にほおばると、芳醇な甘みが口の中いっぱいに広がり幸せすら感じる果物です。ですが甘みや香りがしっかりしているから、生で食べる以外にケーキやゼリーにしても美味しいらしいぞ。今回はシャインマスカットの美味しい食べ方や下処理、保存方法についてフードアナリストのコナパパと一緒に見ていきます。

ライター/コナパパ

フードアナリスト。元コックで、さまざまな食材に対する知識がある。

シャインマスカットに下処理は必要?

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ブドウ狩りに行って採れたてを食べる時、一度洗う人はいますか?あまり洗う人はいないですよね。ブドウ狩りは採ってそのまま食べるのが一番の醍醐味です。では家庭で食べる時は洗うべきか、洗わなくてよいのか気になりませんか?ここではシャインマスカットを食べる前に、どんな下処理をした方が良いのか解説していきます。

食べる前は洗うのが正解?

シャインマスカットは売り場に並んでいると、とても綺麗なので洗わなくても問題なさそうですよね?しかし、食べる前には洗うことをおすすめします。それはなぜかというと、ブドウを収穫してから果物売り場に並ぶまでには、流通の過程が必ず入りますよね。その過程でダンボールに入れられて、トラックで運ばれ、倉庫に保管されるなど、様々な工程があります。その間に埃がついてしまったり、虫が寄ってきてしまう可能性はゼロではありません。ですので、一度洗った方が良いとされているんですよ。

軽く水洗いをするだけでも大丈夫なので、一度洗ってから食べるのをおすすめします。

皮は剥いて食べるの?

もちろん剥いて食べるのは問題ないですが、ここではおすすめしません。なぜかというと、シャインマスカットの皮は渋みもあまりなく、パリッとした食感で、皮ごと食べられるように作られているんです。また、皮にも栄養があるので、皮もまるごと食べたほうが栄養価的にも良いんですよ。

離乳食にするときの下処理は?

シャインマスカットは離乳食として与えても問題ありません。離乳食として与える際に重要なことが加熱することです。加熱するのには3つの理由があります。

1つ目は衛生面です。赤ちゃんは免疫力がまだ弱いので、加熱をし殺菌してからあたえる必要があります。2つ目はアレルギー反応を抑えることです。生の果物はアレルギー反応が出る可能性があります。加熱をすることでアレルギー反応が出にくくなるのです。

3つ目は、加熱をし火が入ることで果肉が柔らかくなります。この他にも、お子さんの成長にあったカットや与え方をしてくださいね。

シャインマスカットのおすすめの食べ方3選

ここではシャインマスカットの美味しい食べ方について解説します。生のまま食べる以外に「こんな食べ方があったの?食べてみたい!」、「今度やってみよう!」と思って頂けたら嬉しいです。

1.まるごと一口で

最初におすすめしたい食べ方は、なんといっても生のまま一粒まるごと食べるのが一番だと思います。シャインマスカットは種もなく皮ごと食べられるので、子供から年配の方まで食べやすいブドウなんです。冷蔵庫に2〜3時間入れておけば、冷えて歯切れの良いパリッとした食感とたっぷり詰まった甘い果汁が口の中に広がりますよ。

2.冷凍シャインマスカット

冷凍されたまま食べると果実がシャーベット状になり、それもまた美味しいんですよ。また、少しの時間だけ解凍すると、皮がスルッと剥きやすくなる利点もあるんです。もしミキサーなどがあれば、冷凍のシャインマスカットにミルクを足して撹拌すればスムージーも簡単に出来ますね。

ぜひ、機会があれば、冷凍シャインマスカットを試してみてください。お弁当にも冷凍のまま入れると、食べる頃には解けているのでおすすめですよ。

3.ショートケーキ

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最後におすすめしたい食べ方がショートケーキです。シャインマスカットのショートケーキは旬になると、ケーキ屋さんでおすすめメニューとして売られているのをよく見かけます。シャインマスカットの鮮やかな黄緑色とクリームの白い色が、とても綺麗で美味しそうに見えますよね。味についてもシャインマスカットが生クリームの濃厚さに負けない甘みと香りを持っているので、とてもバランスが良いんですよ。

\次のページで「シャインマスカットの保存方法と長持ちのコツは?」を解説!/

シャインマスカットの保存方法と長持ちのコツは?

食べやすくて甘いシャインマスカットは、旬の時期しかあまり出回らないので、出来ることなら長持ちさせたいですよね。ここではシャインマスカットの保存方法、長持ちさせるコツについて解説していきます。

常温と冷蔵どっちがいいの?

シャインマスカットの保存に適した温度は5~10℃とされていて、最適なのは冷蔵庫の野菜室です。キッチンペーパーなどで包み、乾燥しないよう野菜室で保存すれば3日〜1週間ほど持つでしょう。

常温はどうかというと、シャインマスカットの保存には良くない環境とされています。シャインマスカットの実は高い気温に弱くとてもデリケートなため、室温が高くなっている場合は、一日で傷んでしまうこともあるんです。なので、常温よりも冷蔵保存のほうが適しているんですよ。

冷凍はできる?

シャインマスカットは冷凍保存も可能です。冷凍する一番のメリットは生で保存するよりも断然長持ちすることで、家庭用の冷凍庫は業務用の冷凍庫と比べると温度が低くなりにくいですが、それでも1ヶ月ほどは冷凍保存が可能になります。その他にも冷凍のまま食べることも、解凍してから食べることも出来ますよ。

デメリットは冷凍するとパリッとした皮の食感が失われてしまうことと、生に比べると香りが弱まってしまうことです。ただ多少のデメリットもありますが、旬にしか食べられない果物なので冷凍保存しておくのもおすすめですよ。

長持ちさせるコツはある?

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生の状態で長持ちさせるには、果実を乾燥から守ることと、傷をつけないことが重要になります。乾燥から守るにはキッチンペーパーなどで包み、ビニール袋やタッパに入れて蓋をしておくと、乾燥から防げるでしょう。また房のまま保存すると、下側の果実に重みで負荷がかかるので、ひと粒ずつ分けてから包むのがおすすめですよ。

もう一つ重要なのが、傷から守ることです。よくやってしまいがちなのが、房から取る時に引きちぎること。これをしてしまうと、果実が軸についていた部分から傷み出してしまいます。少々手間ですが、果実についている軸を1cmほど残すようにハサミでカットしてあげると傷みにくくなりますよ。

\次のページで「正しい保存方法を知って美味しさを保とう!」を解説!/

正しい保存方法を知って美味しさを保とう!

シャインマスカットを長持ちさせるには、乾燥と傷から防ぐことが大事なんですね。「せっかくなら美味しい状態を保ちたい」と思った人は、今回紹介した保存方法を実践してみてください。

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家庭科

シャインマスカットの美味しい食べ方は?下処理や保存方法もフードアナリストが詳しくわかりやすく解説

シャインマスカットは、生でまるごと一粒を口にほおばると、芳醇な甘みが口の中いっぱいに広がり幸せすら感じる果物です。ですが甘みや香りがしっかりしているから、生で食べる以外にケーキやゼリーにしても美味しいらしいぞ。今回はシャインマスカットの美味しい食べ方や下処理、保存方法についてフードアナリストのコナパパと一緒に見ていきます。

ライター/コナパパ

フードアナリスト。元コックで、さまざまな食材に対する知識がある。

シャインマスカットに下処理は必要?

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ブドウ狩りに行って採れたてを食べる時、一度洗う人はいますか?あまり洗う人はいないですよね。ブドウ狩りは採ってそのまま食べるのが一番の醍醐味です。では家庭で食べる時は洗うべきか、洗わなくてよいのか気になりませんか?ここではシャインマスカットを食べる前に、どんな下処理をした方が良いのか解説していきます。

食べる前は洗うのが正解?

シャインマスカットは売り場に並んでいると、とても綺麗なので洗わなくても問題なさそうですよね?しかし、食べる前には洗うことをおすすめします。それはなぜかというと、ブドウを収穫してから果物売り場に並ぶまでには、流通の過程が必ず入りますよね。その過程でダンボールに入れられて、トラックで運ばれ、倉庫に保管されるなど、様々な工程があります。その間に埃がついてしまったり、虫が寄ってきてしまう可能性はゼロではありません。ですので、一度洗った方が良いとされているんですよ。

軽く水洗いをするだけでも大丈夫なので、一度洗ってから食べるのをおすすめします。

皮は剥いて食べるの?

もちろん剥いて食べるのは問題ないですが、ここではおすすめしません。なぜかというと、シャインマスカットの皮は渋みもあまりなく、パリッとした食感で、皮ごと食べられるように作られているんです。また、皮にも栄養があるので、皮もまるごと食べたほうが栄養価的にも良いんですよ。

離乳食にするときの下処理は?

シャインマスカットは離乳食として与えても問題ありません。離乳食として与える際に重要なことが加熱することです。加熱するのには3つの理由があります。

1つ目は衛生面です。赤ちゃんは免疫力がまだ弱いので、加熱をし殺菌してからあたえる必要があります。2つ目はアレルギー反応を抑えることです。生の果物はアレルギー反応が出る可能性があります。加熱をすることでアレルギー反応が出にくくなるのです。

3つ目は、加熱をし火が入ることで果肉が柔らかくなります。この他にも、お子さんの成長にあったカットや与え方をしてくださいね。

シャインマスカットのおすすめの食べ方3選

ここではシャインマスカットの美味しい食べ方について解説します。生のまま食べる以外に「こんな食べ方があったの?食べてみたい!」、「今度やってみよう!」と思って頂けたら嬉しいです。

1.まるごと一口で

最初におすすめしたい食べ方は、なんといっても生のまま一粒まるごと食べるのが一番だと思います。シャインマスカットは種もなく皮ごと食べられるので、子供から年配の方まで食べやすいブドウなんです。冷蔵庫に2〜3時間入れておけば、冷えて歯切れの良いパリッとした食感とたっぷり詰まった甘い果汁が口の中に広がりますよ。

2.冷凍シャインマスカット

冷凍されたまま食べると果実がシャーベット状になり、それもまた美味しいんですよ。また、少しの時間だけ解凍すると、皮がスルッと剥きやすくなる利点もあるんです。もしミキサーなどがあれば、冷凍のシャインマスカットにミルクを足して撹拌すればスムージーも簡単に出来ますね。

ぜひ、機会があれば、冷凍シャインマスカットを試してみてください。お弁当にも冷凍のまま入れると、食べる頃には解けているのでおすすめですよ。

3.ショートケーキ

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最後におすすめしたい食べ方がショートケーキです。シャインマスカットのショートケーキは旬になると、ケーキ屋さんでおすすめメニューとして売られているのをよく見かけます。シャインマスカットの鮮やかな黄緑色とクリームの白い色が、とても綺麗で美味しそうに見えますよね。味についてもシャインマスカットが生クリームの濃厚さに負けない甘みと香りを持っているので、とてもバランスが良いんですよ。

\次のページで「シャインマスカットの保存方法と長持ちのコツは?」を解説!/

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