
きんかんの旬はいつ?きんかんの人気4種や育て方も管理栄養士がわかりやすく解説

今回はそんなきんかんの旬や種類・育て方などを、管理栄養士のミサキと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ミサキ
給食施設で働く現役管理栄養士。おいしい食事とおやつを食べることが生きがい。実家の庭にはきんかんの木があり、旬の時期にはよく食べた経験がある。
きんかんの旬は11月から3月

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きんかんは、11月から3月にかけて冬の間長く収穫できる果物です。スーパーなどでも旬の時期にだけ出回りますが、旬が長いので比較的長く楽しめる果物でもありますね。直径は3センチ程度で柑橘類の中では最小サイズで、皮にも甘みがあり皮ごと食べられます。
きんかんの白くて小さくてかわいい花が咲くのは、初夏から秋にかけてです。きんかんの花からはほんのりと甘い香りがして、花が散ると実が付き始めます。実ばかり注目してしまいますが、きんかんの花にも注目してみてほしいです。また、きんかんの花には「思い出」「感謝」という素敵な花言葉があります。
人気のきんかん4種

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さまざまな種類があるきんかんですが、日本では主に4種類が多く栽培されています。食べるのに向いていない盆栽などで使う観賞用のきんかんもありますが、今回は食べられるきんかんの種類をご紹介しますので選ぶ際の参考にしてみてください。
1.スタンダード品種「ネイハイキンカン」
市販されているきんかんの多くが「ネイハイ(密波)キンカン」です。果実の形はやや卵型をしており10g程度となっています。きんかん特有の風味である、苦みと甘酸っぱさのバランスが良く人気です。別名で、ニンポウキンカン、メイワ(明和)キンカンと呼ばれることもあります。
宮崎県で多く出荷されている「たまたま」はきんかんの品種ではありません。ネイハイキンカンの中でも糖度16度以上で2.8cm以上の大粒を完熟させたエリートきんかんを、「たまたま」と名付けました。果物としては珍しく、ビタミンC とビタミンEの栄養機能食品の表示がされています。
傷がなく大きく丸く甘いので、値段も高級ですが上品で人気のあるきんかんです。プレゼント用にも使用できます。生食を目的に作られているので、加熱せずシンプルにそのまま食べましょう。さらに高基準をクリアした「たまたまエクセレント」というブランドもあります。一度は食べてみたいきんかんですね。
2.小粒でまん丸「マルキンカン」
「マルキンカン」は、まん丸で10g以下の小ぶりな果実が成ります。生でも食べられますが酸味が強く、調理・加工に使われることが多いようです。最近では一般の栽培は減少しています。別名はマルミ(丸実)キンカンです。
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