食卓の人気者「白菜」ってどんな野菜?特徴や栄養・効能も元管理栄養士がわかりやすく解説
白菜は中華料理にも炒め物や煮物でよく登場したり、韓国の漬物キムチで有名ですね。日本では鍋の定番食材や浅漬けなどのイメージが強いから、大昔から日本で食べられてきた印象ですが実は日本で生産されるようになったのは明治時代以降なんです。また、色が薄い白菜ですが栄養成分はどのように含まれているんでしょう?
料理大好き野菜大好きの元管理栄養士のhanakoと一緒に、白菜の食べるときの注意点についても見ていきます。
ライター/hanako
保育園給食室での大量調理や病院給食室での栄養士経験を持つ元管理栄養士。現在は子育て真っ最中のかたわら大学研究室で実験補助として勤務中。食べること、料理も野菜も大好きでいつも冷蔵庫が野菜であふれている。
白菜はいつの時代から食べられている?
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「白菜」と聞くと、昔から日本で食べられてきている食材というイメージがありますが、どうなのでしょうか?ここでは白菜の歴史や種類を見ていきましょう。
実は日本での歴史は浅い
白菜はアブラナ科の葉菜で、カブとパクチョイ(チンゲンサイ)が交雑して生まれたといわれています。中国から日本に伝わったのは明治初期といわれ、その後の日本での栽培はしばらくの間は上手く結球するように栽培することができず、明治時代中期にようやく現在のような形が生まれたのです。
結球しない白菜もある?!
白菜といえば大きく結球しているものを思い浮かべますが、シロナ(山東菜)と呼ばれる結球しない白菜もあります。日本に伝わってからの栽培ではうまく結球せず、交雑力の強い白菜は日本在来のアブラナ科の野菜を近くで栽培していると結球しないことが分かりました。その後も試行錯誤を重ねた結果、現在の愛知県で日本で初めての結球型の白菜の栽培に成功したと言われています。
白菜にはどんな栄養成分・効能があるの?
野菜は色の濃い緑黄色野菜と色の薄い淡色野菜に分けられます。白菜は色の薄い淡色野菜に含まれ、色が薄いと栄養成分も少ないのでは?と思ってしまいますが実際はどうでなのしょうか?ここでは白菜の栄養成分について詳しく見ていきましょう。
1.ビタミン
白菜はビタミンが豊富に含まれる野菜です。主にビタミンA、B₁、B₂、B₆、C、Kが含まれ、その中でも免疫力の向上による風邪予防や美肌効果のあるビタミンCや、丈夫な骨づくりに不可欠で血液凝固作用のあるビタミンKが多く含まれているのが特徴的ですね。
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