ブドウが売られる時期になると、紫色のブドウと黄緑色がブドウが並べられて、果物売り場がすごくきれいに見えるな。ブドウが出回る時期は梨やリンゴが出回る時期とも重なるから、果物売り場がよりいっそう賑やかになるんです。
ですが、シャインマスカットの旬を知らない人はまだまだたくさんいる気がします。今回はシャインマスカットの旬はいつなのか?選び方と種類についてもフードアナリストのコナパパと一緒にみていきます。

ライター/コナパパ

フードアナリスト。元コックで、さまざまな食材に対する知識がある。今回は贈り物などにも喜ばれるシャインマスカットについて解説していく。

シャインマスカットの旬と産地

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果物売り場にきれいに並べられているさまざまなブドウを見ると、秋らしさを感じますよね。その中でも黄緑色に輝くシャインマスカットは、特に美しく目に映りませんか?ここではそんなシャインマスカットの旬や産地について詳しく解説していきますね、

そもそもブドウの原産地はどこ?

ブドウには西アジアと北アメリカの2箇所の原産地があります。ヨーロッパやアジアで多く栽培されているブドウは西アジア原産のもので、このブドウからは多くの品種が誕生しているんです。昔から日本にもある品種の多くは西アジア原産のブドウで、もう一つの北アメリカ原産のブドウ品種は、日本ではあまり栽培されていません。

シャインマスカットの有名な産地は?

シャインマスカットの産地は山梨、長野、岡山、山形の4県が有名です。生産量もこの 4県だけで7割以上を占めていて、シャインマスカット以外のブドウの産地としてもこの4県は有名なんですよ

しかし、人気があり、病気に強く皮がしっかりしていて栽培しやすい品種なので、近年では全国の各地で高い品質のシャインマスカット栽培が盛んに行われているんです。

シャインマスカットの美味しい旬とその理由は?

シャインマスカットは7月頃から市場に出回りだし、12月頃まで入手することが出来ます。その中でも旬と言われる時期は8月〜10月頃です。生産者にとっては栽培のしやすさも魅力なので、近年は各都道府県の研究機関がそれぞれの土地や土壌にあった栽培方法などを研究しているので、同じ品種でも収穫時期が若干異なるんですよ。

\次のページで「シャインマスカットに似た品種はある?」を解説!/

シャインマスカットに似た品種はある?

シャインマスカットは近年、品種登録されてまだ歴史の浅いブドウです。マスカット系の品種もそれまでは少なかった気がします。しかし今では、ブドウの品種改良が研究され、新たに美味しい品種が次々と生まれるようになりました。ここではシャインマスカットに似た品種をご紹介していきますね。

世界にブドウってどれくらいの種類があるの?

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ブドウは果物の中でも品種がとても多く、世界中に10000種類以上あると言われています。そのうち50〜60種類が日本で栽培されているんです。ワイン用のブドウ品種だけでも50種以上ありますが、10000種類以上という数字には驚きですね。

1.ブドウの女王「マスカット・オブ・アレキサンドリア」

アレキサンドリアはヨーロッパブドウの中でも代表的な品種です。原産地は北アフリカで、地中海沿岸では昔から栽培が盛んに行われてきました。アレキサンドリアという名前ですが、エジプトにあるアレキサンドリア港が由来とされています。味はというと、「ブドウの女王」と呼ばれているだけのこともあり、マスカット特有の芳醇な香りが特徴で、やさしい酸味と甘みが人気の理由です。

近年ではシャインマスカットの人気が高く影に隠れていますが、シャインマスカットの出回る以前は、高級ブドウの象徴的存在であり、マスカットといえばアレキサンドリアと言われるほど有名な品種なんですよ。

2.桃太郎ぶどう「瀬戸ジャイアンツ」

近年、大人気のシャインマスカットにも劣らない美味しさと言われているのが瀬戸ジャイアンツです。味は穏やかな酸味で強い甘みが特徴で、シャインマスカット同様に種もなく皮ごと食べられる品種のブドウなんですよ。

桃太郎ぶどうは岡山県の「桃太郎ぶどう生産部会」で作られた、瀬戸ジャイアンツのブランド名になります。「桃太郎ぶどう」と名乗れるのは瀬戸ジャイアンツの中でも糖度や外観など一定の基準を満たしたものだけなんです。ちなみに瀬戸ジャイアンツの果実は、桃のような形をしている点も「桃太郎ぶどう」の名前の由来なんですよ。

3.貴婦人のブドウ「ロザリオ・ビアンコ」

アレキサンドリアと世界中で栽培されてきたロザキというブドウを交配して作られています。ブドウの女王と呼ばれるアレキサンドリアのDNAを受け継ぎ、翡翠色の美しい形とマスカット系ならではの爽やかな香り、酸味、甘みが特徴のブドウです。

その上品な美味しさから、別名「貴婦人のぶどう」と呼ばれていて、翡翠色のきれいな果実は口に入れると、歯切れのよい皮がパリッとはじけ、爽やかな酸味と甘い果汁が口の中に広がります。高級感もあり贈り物としてもおすすめですよ。

新鮮なシャインマスカットの選び方は?

シャインマスカットが果物売り場に並んでいると、いっけん全部同じに見えてしまいます。しかし、安く買える果物ではないので出来るだけ美味しいものを選びたいですよね。ここではそんな時に、シャインマスカット選びで役立つ知識をお伝えしていきます。

\次のページで「シャインマスカットの食べ頃はどうすればわかるの?」を解説!/

シャインマスカットの食べ頃はどうすればわかるの?

シャインマスカットに限らずですが、同じ容器に同じ形をしたものが入っていると、全部が同じに見えてしまう経験はありませんか?そんな時はシャインマスカットのどこを見ればよいのでしょうか。答えは軸です!軸が細いものより太いほうが、甘みと栄養がしっかり果実まで行き渡っている証拠なんです。

しかし、軸がどんなに太くても、茶色く色が変わってしまっているものは、鮮度が落ちてきている証拠でもあるので、注意してくださいね。

どんなシャインマスカットが良いの?

シャインマスカットは見た目の色で甘さが判断ができるんです。鮮やかな濃い緑色の果実が甘いと思われがちですが、実際は黄色味かかった果実のほうが甘い傾向があるんですよ。また粒の大きさが均一に揃っている方が、果実にも栄養が行き渡っているんです。

話が少し逸れますが、粒の大きさが均一なほど高級品として扱われており、大きさが揃っているほど生産者のさまざまな努力や手間がかかっている証でもあるんですよ。

枝のどこについてるシャインマスカットが甘い?

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シャインマスカットに限らず全てのブドウに当てはまるのですが、ブドウは一つの房の中でも、木の枝に近い方から糖度が高い傾向があります。詳しく解説すると、ブドウは上の写真のように木にぶら下がる果物です。写真を見るとブドウの木の枝から切り離されている部分が上になり、枝から遠い側が下になっているのがおわかり頂けるかと思います。

人の味覚は強い甘みを感じたあと、弱い甘みを感じるといつも以上に甘みを感じにくくなるんです。ですのでブドウを食べる際は、房の下側から上に向かって食べていくと、だんだん糖度が高くなっていくので美味しく感じるのですね。

旬の美味しい時期にシャインマスカット食べよう!

シャインマスカットの旬や選び方について解説してきました。安価な果物ではないので、できるだけ甘くて美味しいものを選びたいと誰もが思うはずです。そんな時は今回紹介したポイントを意識して選んでみてくださいね。

またシャインマスカットの他にも、さまざまな品種のブドウが出てきています。今やブドウの中でも不動の人気を誇るシャインマスカットですが、10年後には良い意味で、シャインマスカットをおびやかす新たな品種が誕生しているかもしれませんね。

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家庭科

シャインマスカットの旬はいつ?選び方や種類についてもフードアナリストが詳しくわかりやすく解説

ブドウが売られる時期になると、紫色のブドウと黄緑色がブドウが並べられて、果物売り場がすごくきれいに見えるな。ブドウが出回る時期は梨やリンゴが出回る時期とも重なるから、果物売り場がよりいっそう賑やかになるんです。
ですが、シャインマスカットの旬を知らない人はまだまだたくさんいる気がします。今回はシャインマスカットの旬はいつなのか?選び方と種類についてもフードアナリストのコナパパと一緒にみていきます。

ライター/コナパパ

フードアナリスト。元コックで、さまざまな食材に対する知識がある。今回は贈り物などにも喜ばれるシャインマスカットについて解説していく。

シャインマスカットの旬と産地

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果物売り場にきれいに並べられているさまざまなブドウを見ると、秋らしさを感じますよね。その中でも黄緑色に輝くシャインマスカットは、特に美しく目に映りませんか?ここではそんなシャインマスカットの旬や産地について詳しく解説していきますね、

そもそもブドウの原産地はどこ?

ブドウには西アジアと北アメリカの2箇所の原産地があります。ヨーロッパやアジアで多く栽培されているブドウは西アジア原産のもので、このブドウからは多くの品種が誕生しているんです。昔から日本にもある品種の多くは西アジア原産のブドウで、もう一つの北アメリカ原産のブドウ品種は、日本ではあまり栽培されていません。

シャインマスカットの有名な産地は?

シャインマスカットの産地は山梨、長野、岡山、山形の4県が有名です。生産量もこの 4県だけで7割以上を占めていて、シャインマスカット以外のブドウの産地としてもこの4県は有名なんですよ

しかし、人気があり、病気に強く皮がしっかりしていて栽培しやすい品種なので、近年では全国の各地で高い品質のシャインマスカット栽培が盛んに行われているんです。

シャインマスカットの美味しい旬とその理由は?

シャインマスカットは7月頃から市場に出回りだし、12月頃まで入手することが出来ます。その中でも旬と言われる時期は8月〜10月頃です。生産者にとっては栽培のしやすさも魅力なので、近年は各都道府県の研究機関がそれぞれの土地や土壌にあった栽培方法などを研究しているので、同じ品種でも収穫時期が若干異なるんですよ。

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