白色でブーケのような形をした野菜のカリフラワーですが、一年中スーパーなどで見かける気がしないか?さて旬はあるのでしょうか?
今回は、旬や種類や産地、新鮮なカリフラワーの選び方など、まだまだ知らないカリフラワーのことを主婦歴26年の元管理栄養士mimikaと一緒に解説していきます。

ライター/mimika

主婦歴26年の元管理栄養士。趣味は家庭菜園。新鮮野菜やハーブの素材を生かした調理が好き。「食べるもので体は作られる」という思いから、家族の健康を思い食材の持つエネルギーを生かした料理をモットーにしている。これらの経験を生かして、食にまつわる様々な知識や疑問を,わかりやすく紹介・解説していく。

茹でたてのカリフラワーは、ホクホクしていて、何もつけなくても、甘くておいしい。筆者の大好きな野菜の一つです。

カリフラワーの旬と産地

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カリフラワーはホクホクとした食感や、真っ白な見た目が人気の野菜。クセがないので、サラダやスープ、炒め物などいろいろな料理に使えますね。

カリフラワーは年中出回っている気がするのですが、それは時期を変えながら全国で栽培・収穫されているからで、実は産地によって旬が異なります。真夏以外であればどの季節でも出回っているカリフラワーですが、せっかくなら旬のおいしいカリフラワーを食べたいものですね。

カリフラワーに旬はある?

年中出回っている気がするカリフラワーですが、最も美味しく食べられる時期は11~3月頃です。秋頃から出回りますが、旬を迎えると出回る量も増えてきますね。旬のカリフラワーは甘みがあり、生でもおいしく食べられるのが特徴で、ほぼ一年を通して食べられるカリフラワーですが、旬ならではの味を楽しむなら冬がおすすめ

主な産地はどこ?

主な産地は茨城県と熊本県です。愛知県では11月~5月、茨城県では4月~6月・10月~12月に収穫期を迎えます。他には長野県が6月~10月、熊本県で11月~3月さらに徳島県では12月~3月、静岡県では1月~3月、そして千葉県では1月~4月に収穫されていますよ。

私達の食卓に季節を問わずカリフラワーを並べることができているのは、このように各地で栽培することによって、収穫の時期をずらしているから。近年はハウス栽培などで収穫期間が延びていますが、だいたい11月~翌3月ごろが旬です。

生産数の多い地域は?

カリフラワー(ブロッコリーを含む)の生産量の多い地域は、世界で見ると中国やインド、さらにアメリカやメキシコ、スペインなど。日本国内では先ほどお伝えしたように、熊本県・茨城県・愛知県などが生産量の多い地域になっています。

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カリフラワーにはどんな種類があるの?

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カリフラワーは原始型ケールを起源にもち、キャベツ栽培における突然変異から生まれたブロッコリーが、さらに突然変異してできた野菜です。進化しながら現在のような真っ白いカリフラワーになりましたが、人々は常に進化を求めて新しいカリフラワーを生み出しています。さて、どのようなカリフラワーがあるのでしょうか?

1.これぞカリフラワー?!白い色のカリフラワー

一般に流通しているカリフラワーは、白色またはクリーム色が多く、大きさは10〜15cmくらい。つぼみの集まりである「花蕾」がぎっしりとつまっているものがよく、旬は秋から春にかけての寒い時期です。店頭で明記されることはありませんが、「スノークラウン」や「寒月」などの品種があります。

この白いカリフラワーは日光を浴びると黄色っぽくなるので、外葉を内側に折り込んで白い部分(頂花蕾)を覆い、日に当たらないように栽培されていて、純白のものが良品とされているんですよ。茶色や黒いシミのあるものや、つぼみが開きかけているものは鮮度が落ちているので避けたほうがよいでしょう。

2.明るい気分になる?!オレンジ色のカリフラワー

花蕾の部分がオレンジ色をしたカリフラワーを見たことがありますか?ほんのりと甘味があり、ゆでると色鮮やかになるので、サラダなどにすると彩りが豊かになるでしょう。品種には「オレンジブーケ」や「オレンジ美星」などがあり、βカロテンが含まれます。食感は普通の白いカリフラワーとほとんど変わりません

3.高貴な野菜?!紫色のカリフラワー

花蕾の部分が紫色のカリフラワーもあります。「パープルフラワー」や「バイオレットクイン」といった品種があり、品種によって特性が異なるのです

バイオレットクインはゆでると紫色が抜けて緑色になりますが、パープルフラワーは紫色がそのまま残ります。パープルフラワーは食感が白色のカリフラワーとほぼ同じですが、バイオレットクインはブロッコリーに似た食感なんですよ。品種の表示がある場合は、これらの違いを楽しんでみてはいかがですか?

紫色のカリフラワーにはアントシアニン、オレンジ色のカリフラワーにはβカロテンが含まれますが、どちらも活性酸素を除去する働きがあり、生活習慣病の予防に期待がもてます。

4.不思議な形!ロマネスコ

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ロマネスコという品種を聞いたことはありますか?ロマネスコとは新種のカリフラワーで、黄緑色の円錐型をした花蕾が規則正しく並び、まるで大仏様の頭のような形をしています。

イタリア原産の品種といわれ、うずまきやサンゴ礁、カリッコリーややりがい君などと呼ばれることも。甘味があって歯ごたえもよく、少しブロッコリーに似た味や食感があり、普通のカリフラワーのようにゆでて、サラダやパスタなどに調理します。近年、店頭でよく見かけるようになりましたが、実は16世紀頃に生まれたカリフラワーとブロッコリーを掛け合わせた品種なのですよ。

\次のページで「新鮮なカリフラワーの見分け方・選び方のコツは?」を解説!/

新鮮なカリフラワーの見分け方・選び方のコツは?

お店でカリフラワーを購入する時、どのようなことに気をつけますか?「鮮度が良いほうが美味しいだろう」とは思っても、その見分け方が難しいですよね。この記事では、新鮮なカリフラワーの見分け方や選び方のコツをお伝えします。

新鮮なカリフラワーはここを見て選ぼう!

鮮度の良いカリフラワーは、ずっしりとした重みがあり、つぼみ(花蕾)がぎゅっとしまり、丸みを帯びてこんもりとしています。さらに、葉の緑色が鮮やかで切り口がみずみずしいですよ。また、茎が太いことも美味しいカリフラワーを選ぶポイントです。

避けた方がいいカリフラワーのチェックポイント

お店でカリフラワーを購入する際、軸が変色していたり、空洞ができてスが入っているものは、鮮度が落ちているので避けたほうがよく、また、つぼみ(花蕾)が開きかけているものも鮮度が落ちている可能性があります。さらに、葉っぱがしなびていたり、変色している場合は、収穫してから日にちが経ってしまっている可能性があるため避けましょう。

さらに、白色のカリフラワーが、茶色になっていたり、黒いシミのあるものも避けましょう。

いろいろなカリフラワーを食べてみよう!

形が花のようだけどれっきとした野菜のカリフラワーは、新しい品種も増えてきて、近年日本でも人気になってきています。なかなか市場には出回らない品種もあり、家庭菜園で育てる人も増えているそう。家庭菜園が趣味である筆者も栽培しています。魅力がたくさんで使いやすいカリフラワー。お好みのタイプを探してみてはいかがでしょうか?旬の時期には美味しさ倍増ですよ。

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家庭科

カリフラワーは白色だけじゃない?旬や種類、新鮮なカリフラワーの選び方も管理栄養士が詳しくわかりやすく解説


白色でブーケのような形をした野菜のカリフラワーですが、一年中スーパーなどで見かける気がしないか?さて旬はあるのでしょうか?
今回は、旬や種類や産地、新鮮なカリフラワーの選び方など、まだまだ知らないカリフラワーのことを主婦歴26年の元管理栄養士mimikaと一緒に解説していきます。

ライター/mimika

主婦歴26年の元管理栄養士。趣味は家庭菜園。新鮮野菜やハーブの素材を生かした調理が好き。「食べるもので体は作られる」という思いから、家族の健康を思い食材の持つエネルギーを生かした料理をモットーにしている。これらの経験を生かして、食にまつわる様々な知識や疑問を,わかりやすく紹介・解説していく。

茹でたてのカリフラワーは、ホクホクしていて、何もつけなくても、甘くておいしい。筆者の大好きな野菜の一つです。

カリフラワーの旬と産地

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カリフラワーはホクホクとした食感や、真っ白な見た目が人気の野菜。クセがないので、サラダやスープ、炒め物などいろいろな料理に使えますね。

カリフラワーは年中出回っている気がするのですが、それは時期を変えながら全国で栽培・収穫されているからで、実は産地によって旬が異なります。真夏以外であればどの季節でも出回っているカリフラワーですが、せっかくなら旬のおいしいカリフラワーを食べたいものですね。

カリフラワーに旬はある?

年中出回っている気がするカリフラワーですが、最も美味しく食べられる時期は11~3月頃です。秋頃から出回りますが、旬を迎えると出回る量も増えてきますね。旬のカリフラワーは甘みがあり、生でもおいしく食べられるのが特徴で、ほぼ一年を通して食べられるカリフラワーですが、旬ならではの味を楽しむなら冬がおすすめ

主な産地はどこ?

主な産地は茨城県と熊本県です。愛知県では11月~5月、茨城県では4月~6月・10月~12月に収穫期を迎えます。他には長野県が6月~10月、熊本県で11月~3月さらに徳島県では12月~3月、静岡県では1月~3月、そして千葉県では1月~4月に収穫されていますよ。

私達の食卓に季節を問わずカリフラワーを並べることができているのは、このように各地で栽培することによって、収穫の時期をずらしているから。近年はハウス栽培などで収穫期間が延びていますが、だいたい11月~翌3月ごろが旬です。

生産数の多い地域は?

カリフラワー(ブロッコリーを含む)の生産量の多い地域は、世界で見ると中国やインド、さらにアメリカやメキシコ、スペインなど。日本国内では先ほどお伝えしたように、熊本県・茨城県・愛知県などが生産量の多い地域になっています。

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