
端的に言えば「身が持たない」の意味は「体力の限界を越える」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
建設系広報誌の企画や校閲を6年経験したMaicodoriを呼んです。一緒に「身が持たない」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/Maicodori
建設系広報誌の企画・校閲などに6年以上携わり、言葉の意味や使い方を調べることが得意なWEBライター。年間100冊を超える豊富な読書量も活かし、「身が持たない」の意味をわかりやすく伝える。
「身が持たない」の意味は?
「身が持たない」には、次のような意味があります。
体力の限界を越える。健康を維持できない。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「身が持たない」
「身が持たない」は「みがもたない」と読み、何かの物事において体力の限界を越えてしまったり、健康を維持できなかったりする際に使用する慣用句です。このように微妙に異なる2つの意味がありますから、注意しておきましょう。
「身が持たない」の語源は?
次に「身が持たない」の語源を確認しておきましょう。「身が持たない」の語源は明確ではありませんが、2つの言葉がくっついた慣用句ですからそれぞれの意味を確認してみます。
まず「身」はここでは「生きている人間のからだ。身体。」という意味ですね。次に「持たない」は「長くそのままの状態を保ち続けられない。もちこたえられない」のことです。
そのため「身が持たない」を丁寧に言いまわすと「身体がもちこたえられない」となることがわかりますね。
「身が持たない」の使い方・例文
「身が持たない」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1. こんなに仕事を頑張っているのに、キーワードやヒントをそろそろもらわないと身が持たないよ。いくら残業代が出るとはいえ、あんまりだ。
2. サッカー部は時代遅れの方法で練習しているが、あれでは身が持たないのではないだろうか。指導者を変えるべきだ。
3. あの人は頑張り過ぎてしまって、身が持たなくなってしまった。今は入院しているみたいだから、ちょっと行ってくるよ。
例文の1と2は「体力の限界を越える」という意味で、例文の3では「健康を維持できない」という意味で使用されていることがわかりますね。このように微妙に異なる2つの意味がありますから、文脈によって取り違えないよう注意しておきましょう。
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