この記事では、ごぼうの特徴や栄養・効能についてみていきます。ごぼうは食物繊維が豊富な野菜で、特に和の調味料に合う野菜です。にんじんとごぼうのきんぴらなんかも、存在感のある大人気レシピです。そもそも、ごぼうはどんな野菜なのでしょうか。健康に良いと言われているが、具体的な栄養や効能についても知りたいよな。今回はそんなごぼうについての知識を、フリーランス料理人はんぞーと一緒に解説していきます。

ライター/はんぞー

バリスタ兼フリーランス料理人。某レストランでのプロデュース経験も有り。趣味の料理が口コミで広がり仕事になった、根っからの食いしん坊。お気に入りは、ささがきごぼうのマヨネーズサラダ。

ごぼうの特徴は?

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さまざまな料理に使われるごぼう。シャキシャキとした食感がたまらないですよね。太めや細めなど、切り方次第で料理のアクセントになります。そもそも、ごぼうはどんな野菜なのでしょうか。特徴を詳しく解説していきます。

キク科ゴボウ属の野菜

ごぼうはキク科ゴボウ属の野菜です。野菜の分類の中では、根菜類にあたります。実は、ごぼうを食用としているのは一部の国だけのようです。日本や韓国・台湾などですよ。ごぼうが主流ではない国の人には、びっくりされることもあるようです。近年は、ヨーロッパなどでも関心が高まっているようですよ。

どこの部分を食べているの?

そもそも私たちは、ごぼうのどこの部分を食べているのでしょうか。答えは、根にあたる部分になります。ごぼうをよく観察してみると、細いひげのようなものが生えていますね。これは側根と言います。そして私たちが食べている部分は、メインの根っこにあたる主根ですよ。

ごぼうの他にも、大根や人参も同じ仲間のようですね。収穫時には、1メートルほどの大きさに成長します。地中深くに埋まっているごぼうを取り出すのは、かなりの重労働。昔は手作業での収穫でしたが、現在はごぼう掘り出し機があり作業が効率化されたようです。

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原産地はどこ?

ごぼうは根を食用とするもので、一部の国でしか食べられていないということがわかりました。次は、原産地について詳しく解説してきます。

原産地はユーラシア大陸

ごぼうの原産地は、ユーラシア大陸です。日本に伝わったのは、縄文時代と言われています。中国から薬用として持ち込まれたようです。その後江戸時代に入り、ごぼうが食用として普及し始めました。江戸時代に日本人がオランダへ持ち込んだようですが、残念ながら普及しなかったと言われています。

ごぼうの栄養や効能は?

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ごぼうは体に良いというイメージがありますよね。具体的には、どのような栄養や効能があるのでしょうか。詳しく解説していきます。

1.食物繊維が豊富

代表的な栄養素は食物繊維です。食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。ごぼうには、この2つの繊維がバランスよく含まれていますよ。水溶性食物繊維は別名イヌリンとも呼ばれます。水に溶けやすく、血糖値の上昇を抑える効能がありますよ。

不溶性食物繊維は文字通り、水に溶けずに腸まで運ばれる栄養素。溶けないため、便のかさを増やし排便をスムーズにしてくれます。便秘に悩んでいる人には、とっておきの情報ですね。

2.むくみ予防に効果的なカリウム

むくみの予防に効果的なカリウムも含まれています。カリウムは、体内の塩分濃度を一定にする効果がありますよ。余分な塩分を尿などの水分として外に排出するので、むくみの予防に効果があります。食塩の摂りすぎにより、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病が問題になっていますね。このような病気にも効果があると言えるでしょう。

\次のページで「3.骨を丈夫にするマグネシウム」を解説!/

3.骨を丈夫にするマグネシウム

骨を丈夫にするマグネシウムも含まれています。マグネシウムはミネラルの一種です。歯や骨を丈夫にしたり、神経の興奮を抑え安定させる効果もあります。骨を丈夫にするといえば、カルシウムを思い浮かべますが、マグネシウムも同じように体に必要です。

ごぼう茶にも同じような効果があるの?

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野菜のごぼうと同じぐらい人気なのが、ごぼう茶ですね。ごぼう茶にも同じような効果があるのでしょうか。そもそもごぼう茶について知らない人に向けて、基本的な特徴も解説してきますね。

ごぼう茶とは?

ごぼう茶とは、ごぼうを使用して作ったお茶のことです。ごぼうを細かく粉砕し、乾燥して焙煎させたものになります。味わいは、ほんのりごぼうが香る麦茶のようです。そこまでクセは強くないようですよ。ごぼう茶はカフェインレスです。寝る前や妊娠中でもおすすめですよ。

ごぼう茶も健康に効果的

ごぼう茶は、食材のごぼうと同じような効果が期待できますよ。ごぼうに含まれている水溶性食物繊維がお湯に溶け出すので、便秘の予防にも効果的です。また、血糖値をおだやかにする効果もあるそうですよ。

現在はペットボトルタイプのものや、簡単に抽出できるティーパックタイプの商品も売られています。ごぼうは美味しいですが、アク抜きなどの下ごしらえや調理が大変ですね。そんな忙しい人も、ぜひ毎日の食事にプラスしてみてください。

ごぼうの食べ過ぎは腹痛の原因に?

ごぼうは様々なアレンジができ、ごはんのおかずにもなる優秀な素材。しかしごぼうを食べた後に、お腹が張ったり腹痛になったことはありませんか。ごぼうは体調不良の原因になるのでしょうか。詳しく解説してきます。

\次のページで「食物繊維のとりすぎが原因」を解説!/

食物繊維のとりすぎが原因

ごぼうを摂取して腹痛が起きた場合は、食物繊維が原因でしょう。便秘解消の食材として効果的である一方で、食べ過ぎは下痢や腹痛の原因になります。ごぼうは2種類の食物繊維が含まれている野菜です。お腹が刺激を受けすぎる可能性もあります。特に、過敏性胃腸炎の人や体調不良時は摂取を控えた方がよさそうです。

1日の適量は160g~180g

ごぼうの1日の適量は、160gから180gと言われています。これは、ごぼうの3分の1ぐらいの量です。適量を美味しくいただくことで、体への悪影響を避けることができます。ぜひ目安量としてメモしておきましょう。

特徴と原産地を理解し、ごぼうの栄養を日常的に取り入れよう

ごぼうはユーラシア大陸が原産地で、私たちは根にあたる部分を食べているということがわかりました。食物繊維だけでなく、骨を丈夫にするマグネシウムなどたくさんの栄養が含まれていましたね。健康を維持するためのキーワードとしてメモしておきましょう。時間がない人はごぼう茶なども活用して、積極的にごぼうを取り入れていきましょう。

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家庭科

ごぼうを食べるのは一部の国だけ?原産地や特徴、栄養・効能もフリーランス料理人が詳しくわかりやすく解説

原産地はどこ?

ごぼうは根を食用とするもので、一部の国でしか食べられていないということがわかりました。次は、原産地について詳しく解説してきます。

原産地はユーラシア大陸

ごぼうの原産地は、ユーラシア大陸です。日本に伝わったのは、縄文時代と言われています。中国から薬用として持ち込まれたようです。その後江戸時代に入り、ごぼうが食用として普及し始めました。江戸時代に日本人がオランダへ持ち込んだようですが、残念ながら普及しなかったと言われています。

ごぼうの栄養や効能は?

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ごぼうは体に良いというイメージがありますよね。具体的には、どのような栄養や効能があるのでしょうか。詳しく解説していきます。

1.食物繊維が豊富

代表的な栄養素は食物繊維です。食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。ごぼうには、この2つの繊維がバランスよく含まれていますよ。水溶性食物繊維は別名イヌリンとも呼ばれます。水に溶けやすく、血糖値の上昇を抑える効能がありますよ。

不溶性食物繊維は文字通り、水に溶けずに腸まで運ばれる栄養素。溶けないため、便のかさを増やし排便をスムーズにしてくれます。便秘に悩んでいる人には、とっておきの情報ですね。

2.むくみ予防に効果的なカリウム

むくみの予防に効果的なカリウムも含まれています。カリウムは、体内の塩分濃度を一定にする効果がありますよ。余分な塩分を尿などの水分として外に排出するので、むくみの予防に効果があります。食塩の摂りすぎにより、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病が問題になっていますね。このような病気にも効果があると言えるでしょう。

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