きんかんってどんな栄養があるの?食べる際の注意点や効能・特徴も管理栄養士が詳しくわかりやすく解説
今回はそんなきんかんの栄養や注意点などを、管理栄養士のミサキと一緒に解説していきます。
ライター/ミサキ
給食施設で働く現役管理栄養士。おいしい食事とおやつを食べることが生きがい。実家の庭にはきんかんの木があり、採れる時期にはよく食べた経験がある。
きんかんって何?
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季節になると庭木やスーパーで見かることが多いきんかんですが、食べたことのない人も多いのではないでしょうか。そもそもきんかんがどのような果物なのか基本を確認していきましょう。
きんかんは「金柑」と書き、原産地は中国とされています。柑橘(かんきつ)類に分類される、ミカン科キンカン属の果物です。小さくて甘酸っぱいけどほろ苦い後味が特徴で、私も子供のころに庭木のきんかんを丸ごと食べて少し苦いと思った経験があります。日本で栽培が盛んなのは、約7割の出荷量を誇る宮崎県やその隣の熊本県です。
1.ビタミンE
きんかんには100g当たり2.6mgのビタミンEが含まれています。1日の大人の目安量は性別年代によって差はありますが、5.0mg~7.0mgです。
きんかん100g食べると1日の半分ほどのビタミンEが摂取できることが分かります。同じ柑橘類のみかんは0.4mgしか含まれておらず、他の果物でも現実的にビタミンE含有量がきんかんに勝るフルーツはありません。果物でビタミンEを取るならきんかん1択ということです!
2.ビタミンC
きんかんにはビタミンCも多く含まれています。ビタミンCといえばレモンのイメージですが、レモンはそのまま食べることの少ない果物で、たくさんは食べられないですよね。きんかんはレモン果汁と同等のビタミンC を摂取できます。ビタミンCは身体にため込むことができないので、毎食摂取することが大切です。
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3.食物繊維
丸ごと食べられるきんかんには、皮や実のすじに食物繊維が豊富です。他の果物に比べてもトップクラスの食物繊維が含まれています。食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がありますが、きんかんはどちらも多いです。食物繊維が多いとたくさん噛んで食べることから、食べたときの満足感も得られます。
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