IT・プログラミング雑学

HTML5とXHTMLの違いとは?HTMLの歴史やXMLとの関係までプログラマーがわかりやすく解説

廃止されたXHTML

元々XHTMLに不満があったブラウザメーカーの団体WHATWGがW3Cと協力してつくったのがHTML5です。その点では、HTML5の登場時点でXHTMLは役目を終えたことになります。ただ、実際に廃止されたのは2018年です。

本来ならば似たような2つの標準規格が併存するのは混乱の元。ただ、それ以前も新しいHTMLバージョンが出たことで古いバージョンが無効になりませんでした。過去のすべてのHTMLを書き直すのは現実的ではないので、新しいものが出ても古いものもそのまま残されたのかと思います。どちらにしてもこれから新しく作るHTMLにXHTMLを使わないようにしましょう。

実はHTML5も廃止された?

今まで新しいバージョンが出ても廃止されなかったXHTMLはなぜ廃止されたのでしょう。実は同日にHTML 5も廃止されています。HTML 5のマイナーバージョンアップ版のHTML 5.1や5.2も2021年1月で廃止。この時点でW3CのすべてのHTML標準規格が廃止されています。一体、何が起きたのでしょう。

実はWHATWGが独自に規格を決め、それに沿って各社がブラウザを開発していたのです。「事実上の標準(デファクト・スタンダード)」ですね。標準化団体であるW3Cは頻繁な規格変更は行いたくない。一方、業界団体のWHATWGはユーザに魅力あるものを提供するためにも頻繁にアップデートしたい。そのため、WHATWGが独自に新機能をまとめ、それをW3Cが取り入れるというダブルスタンダード状態が続いていました。それが2021年1月のW3CのHTML廃止によって、WHATWGの規格に統一されたのです。

新しいHTMLの標準とは?

WHATWGによる新しい規格が「HTML Living Standard」です。ここでひとつW3Cの規格との違いに気づきますか。W3CのHTMLにはバージョン番号がありましたよね。WHATWGのものにはバージョン番号がありません。実はWHATWGのHTML標準にはバージョン番号はないのです。

W3Cは節目節目で標準規格としてきちんとしたものを公開するという考え方になります。一方、業界団体であるWHATWGは新しいものはすぐにユーザに提供したいという考え方です。そのため、バージョン番号をつけて管理するのではなく、日々バージョンアップして「何年何月何日版」と日付で管理しています。

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日進月歩どころか秒進分歩と言われるコンピュータ業界。標準規格の考え方も変わってきたと言うことだな。昔はみなの基準となるものだからきっちりかっちりしたものを節目ごとにつくる考え方だ。そして、今は新しいものをタイムリーに取り込んでいく考え方だな。どちらにしろ、今使われているブラウザでどの機能が使えるかを確認する必要があるのは変わらないぞ。

HTML5もXHTMLも過去のもの、今はHTML Living Standard

1989年にWebが登場して以来、Webの普及に伴いHTMLはバージョンアップしてきました。その一つがHTML 5であり、XHTMLになります。HTMLは時間をかけて内容を吟味し、様々な配慮を行った上で節目としてバージョンアップしてきました。その集大成がHTML5になります。

しかし、時代の変化で標準規格の考え方も変わりました。時間をかけて吟味するのではなく、タイムリーに新しい機能を提供することに主眼が変わったわけです。HTML4、XHTML、HTML5の背景と経緯には様々な裏事情と混乱がありました。しかし、HTML Living Standardとして一本化されたので、これからはだいぶシンプルになりますね。

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