IT・プログラミング雑学

HTML5とXHTMLの違いとは?HTMLの歴史やXMLとの関係までプログラマーがわかりやすく解説

順調に進んだHTML4まで

最初にざっくり説明しましたが、HTMLにもバージョンがあります1993年の1.0に始まり、その後2年おきに1999年のHTML 4.0までバージョンアップが続きました。その標準規格を策定、管理していたのが「World Wide Web Consortium」、略してW3Cという団体です。W3CはHTMLだけではなく、Webに関係する様々な標準規格をつくり、管理している団体になります。

W3CはWeb関係の標準規格を作るための非営利団体です。ルールをつくり、それを周知するのが仕事。W3Cは企業や団体、教育機関、政府機関を会員としており、その会費で運営されています。この辺りは国連に似ていますね。500近い団体がW3Cの会員になっています。

XMLの登場とXHTML

HTMLの4.0が登場した頃、コンピュータ業界ではXMLというものが登場します。XMLは瞬く間に広がったのです。HTMLとXMLはよく似ています。それもそのはずで、どちらもベースにしているのがSGMLです。言わば親戚みたいなものですね。

XMLの登場で様々な分野でXMLが使われるようになります。また、XMLを扱うためのツールやライブラリというものが広く世の中に登場したのです。そうすると、HTMLもXMLを元にした方が扱いやすいという意見が出てきます。元々似ているのだから、多少の変更で動くではないかということで登場したのがXHTMLです。

混迷の始まり、理論と実践の狭間

そのような経緯で華々しく登場したXHTML。今後はこれでいくものと思われました。ただ、現実の世界は甘くなかったのです。元々HTMLは厳密さよりも書きやすさを優先しています。そのためルールの解釈はよく言えば融通がきいていますが、悪く言えば曖昧です。厳密さを求めるXMLと相容れない部分になります。

また、当時の会社で広く使われていたInernet Explorer6(IE6)はXHTML非対応です。会社などでは新しいものへ乗り換えるのも簡単ではありません。そのため、ブラウザをつくっているメーカーなどが集まってWHATWGという業界団体をつくります。現場レベルの要望をHTMLのルール決めにもっと反映できるように力を合わせたわけです。

HTML5の登場も、解決にはいたらず

1999年のHTML4から2014年のHTML5の間、HTMLのバージョンは上がりませんでした。その間、何があったのでしょう。実はブラウザ戦争が起きていたのです。

Webが一般化するにつれ、各ブラウザはそれぞれ独自の機能を用意して、ユーザを囲い込もうとしました。それがブラウザ戦争です。独自機能なのでA社のブラウザで使えるがB社のブラウザでは使えない、ということもあります。でも、巻き込まれたユーザ、特にWebを使ったサービスをつくっているところは大迷惑ですよね。その反発もあって、各メーカーは一転して協力するようになります。それがWHATWGです。WHATWGはW3Cとも協力して新しいHTMLを作ります。それがHTML5です。HTML5の登場で全ては解決すると思われました。

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人に歴史ありというが、HTMLにも歴史があるわけだな。元々はアカデミックなものだったが、多くの人が利用するにつれ利害関係が広がり、様々な軋轢が生じてきたわけだ。HTML5の登場ですべてが解決したと思われたが、その後どうなったのか。続いて、HTML5以後を見ていくぞ。

HTML5以降はどうなった?HTMLの過去と今

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HTML5とXHTMLはざっくり言えばHTMLの本家と分家。では、その後はどうなったのでしょう。HTML5登場以後のブラウザやHTML業界の動きを解説していきます。

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