作務衣:袖の長さが長め
作務衣は春夏秋冬、いつでも着ることができるのでした。そのため、秋や冬でも着用できるように、着物を同じくらいの裄丈や、長袖のものがあります。また、作務衣によっては作業の邪魔にならないように、袖をまくれるものもありますよ。作務衣の袖の長さは、基本的に長めですが、様々な種類があるのです。
甚平:袖の長さが短め
夏に着用されることが多い甚平。その上着の袖の長さは涼しくするために、作務衣と比べると短めです。また、暑い夏を快適に過ごすために、甚平の上着はさらに工夫が施されています。それが、脇の縫い目です。脇がタコ糸で編まれていたり、レースを付けていたりすることで、風通しの良いデザインになっています。
夏に着ても暑苦しくならないように、工夫されていますね。
違い3:使用している素材
作務衣と甚平の3つ目の違いは、衣服に使用されている素材です。軽くてゆったりとした着心地の作務衣と甚平。そんな作務衣と甚平には、どのような素材が使われているのでしょうか。ここから、作務衣と甚平の素材について解説していきます。
作務衣:麻や綿、フリースなど
作務衣は、年間通して着用することができるのでした。そのため、どの季節でも着用できるように、様々な素材が使われています。夏用として麻のみ、冬の寒さに耐えられるように、綿入れされものや保温性に優れたフリースなどが素材として使われているのです。季節ごとに適した素材が使われた作務衣を選ぶことをおすすめします。
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甚平:麻と綿の混紡もしくは麻のみ
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甚平は主に夏に着用される衣服でした。そのため、暑い夏を涼しく過ごすために主に、麻のみ、もしくは麻と綿の混紡を素材として使われているのです。特に、麻は通気性が良く、吸水性に優れています。触り心地が少し硬めなので、汗をかいても肌に張り付きません。また、綿も高い吸水性を持っており、吸収された水分は発散されるという特徴があります。
このように、甚平に使われる麻と綿は、汗をかきやすい時期に最適な素材なのです。
違い4:着用する場面
作務衣と甚平の4つ目の違いは、着用する場面です。せっかく購入した作務衣や甚平を最適な場面で着用したいですよね。そこで、ここから作務衣と甚平を着用する場面についてご紹介します。気になる方は着る前に一度、確認してみてくださいね。
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