今回はうなぎの種類や旬についてみていきます。うなぎと言えば、真夏の土用の丑の日だよな!しかし、天然のうなぎの旬は夏ではないらしいのです。市場に出回ってるほとんどが養殖うなぎで、土用の丑の日の需要に合わせて生産されているようです。そんなうなぎの選び方も、料理が趣味の主婦ライターいわさゆこと一緒に解説していくぞ!

ライター/いわ さゆこ

4人の子を持つ主婦ライターいわさゆこです。趣味は料理と読書。鰻を食べる機会は多くないですが、土用の丑の日には食べています。うな丼なら大盛りをペロリです!

うなぎに種類があるの?

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うなぎとは、ウナギ科ウナギ属に属する魚類の総称で、世界中の熱帯から温帯にかけて分布しています。うなぎは世界で19種類存在するといわれていますが、その中で食用とされているのは4種類だけです。

1.ニホンウナギ

体型は細長い円筒状で、スラッとしており、目は小さく下あごが上あごよりも突出しているのが特徴です。体の色は背中側が青緑~黒色で腹側が白くなっているのが一般的ですが、黒い斑点がある個体も存在しています。

産卵場はマリアナ諸島西の海域で、黒潮に乗って日本列島付近に到達し幼魚は河川を遡り、下流域や湖沼などで成長するのです。淡水域で7~8年過ごした後、産卵のために川を下るが、中には淡水に入らず、海だけで過ごすものもいます。北海道以南、全国に分布し、サイズは一般的には50~60cmほどですが、大きなものは1mを超えるものもいるのです。

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2.ヨーロッパウナギ

外見はニホンウナギと似ており、細長い円筒形の体が特徴ですが、雌の方が雄よりも大きく成長し、最大で130cm程度になる種類です。食用魚としての歴史も長く、欧州各地で塩漬けや燻製、フライ、煮込みなど、さまざまな調理方法で利用されてきました。大西洋のサルガッソー海で産卵し、ヨーロッパ、及び北アフリカの大西洋・地中海域に分布しています。

3.アメリカウナギ

アメリカうなぎは、全長80センチメートル程度です。体の色には変異があり、背中側が深緑色や茶色のもの、腹部が明灰色または白色のものも存在しています。北アメリカの東岸とカリブ海に分布し、スポーツフィッシングの釣り餌や、食用に使用されているのです。

4.ビカーラ種

フィリピンやインドネシア由来のビカーラ種はニホンウナギに比べると頭が大きく、体長が短いのが特徴です。国産うなぎと明記せず「うなぎ」とだけ表記され販売されている低価格のものは、海外で養殖されたビカーラ種である可能性が高いと考えられます。

うなぎの旬はいつ?

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現在市場に出回っているうなぎは、一部の店舗を除き、ほとんどが養殖のものです。土用の丑の日にうなぎを食べる習慣がある方は多いでしょう。そのため、うなぎの旬は夏と思われがちなのですが、実は天然ものと養殖ものでは旬の時期が異なるのです。

天然うなぎ・秋~冬

天然物の旬は10月~12月です。天然うなぎは10月頃からは冬眠に備えて栄養をたっぷりと蓄え、12月頃に冬眠に入ります。そのため、この頃のうなぎは一番脂がのっておいしいとされているのです。海、河口、河川上流など、様々な水質を行き来して育ち、雑食のためなんでも食べます。体の表面はやや黄色っぽい色をしているのが特徴です。

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養殖うなぎ・夏

養殖うなぎは、一般的に6月から8月ごろが旬といわれています。それは、1年でもっともうなぎの需要が高まる土用の丑の日に合わせて育てられているからなんです。しかし現在では、年間を通して安定した環境のもと養殖されているため、季節による味の違いはありません。

養殖として出回っているうなぎは、天然のうなぎの子どもであるシラスウナギを育てたもので、稚魚の段階から管理された水質で育つため安定しています。体の表面は銀色っぽい、青っぽい色に近いのが特徴です。

うなぎの生産地はどこ?

現在流通しているうなぎのほとんどは養殖によって生産され、温暖できれいな水が豊富な地域での生産が盛んです。全国でうなぎの生産量が最も多いのは鹿児島県、次に愛知県宮崎県となっており、この3県だけで全国のうなぎ生産量の約85%を占めています。

実は、うなぎの産地は稚魚が捕獲された場所ではなく、養殖された場所になるのです。養殖においては、もっとも長く生育された場所を産地と呼ぶことになっています。ヨーロッパウナギの稚魚を仕入れて日本で長く養殖すれば国産となり、ニホンウナギの稚魚を中国で長く養殖すれば中国産ということになるのです。

以前は、養殖環境や餌によって、天然物よりも劣るとされていた養殖うなぎですが、現在は養殖技術の向上で、味に大きな違いがないというのが一般的になっています。

美味しいうなぎはどこをみればいいの?

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うなぎはほとんどが養殖で、品質はある程度一定に保たれてますが、中には皮が硬いものもあります。せっかく購入するのであれば、おいしいうなぎを選んで食べたいですね。うなぎは、皮が柔らかく身はふっくらとして臭みがなくて小骨が細かいものがよいとされています。

1.幅の広いうなぎを選ぼう!

うなぎに限らず魚全般に、栄養状態が良く成長していると背中とお腹の胴体の部分が太くなります。頭が小さく、胴体が太い魚が理想的です。
それとは逆に細い魚は栄養状態が良くなかった可能性が高いといえます。

そのため、スーパーでうなぎを選ぶ際は、細長いうなぎでなく、横幅の広いうなぎを選ぶとよいですよ。長いうなぎは、ボリューミーでお得な印象を受けますが、長く見えるということは、太っていないということになりますね。

2.平べったいうなぎを選ぼう!

分厚いうなぎは、一見ボリュームもあって美味しそうに見えますが、固いものが多いです。皮が固いうなぎは、焼いているうちに皮が丸まってしまい、身が盛り上がって分厚くなっていきます。ふっくらしたうなぎが食べたければ、分厚いものよりも平べったいうなぎを選んだ方がいいでしょう。

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3.産地を知って安心して食べよう!

うなぎはスーパーでも取り扱っている店舗が多くあります。うなぎにはさまざまな産地がありますので、購入前に産地をチェックしてみましょう。国産なら、鹿児島、愛知、宮崎、静岡、高知などが有名です。産地を限定したい場合はネットショッピングがおすすめ。

国産以外だと代表的なのは中国産でしょう。中国産の品質はさまざまですが、中には良質な蒲焼きもあり、リーズナブルに楽しむことができますよ。産地によって味わいが異なるとは断言できないので、購入する場合は信頼できる販売店を選ぶことが重要であるといえますね。

日本人は特にうなぎを好む人が多いです。うなぎの専門店が各地にありますし、スーパーでも簡単に購入することができます。美味しいうなぎを食べるためにポイントを押さえて、うなぎを買う際の参考にして下さいね。

うなぎの旬を知って美味しいうなぎを食べよう!

市場に出回っているうなぎのほとんどが養殖で育ったうなぎです。養殖のうなぎは一年中安定した味が楽しめますので、食べたいと思ったときに食べられるのが嬉しいですよね。うなぎには、健康維持に必要な栄養素が、豊富にバランスよく含まれています。スーパーでうなぎを購入する際に、ポイントを押さえて選べば、おいしいうなぎが食べられますよ。

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うなぎにも種類があるの?旬や美味しいうなぎの選び方も主婦歴15年のママライターが詳しくわかりやすく解説!

今回はうなぎの種類や旬についてみていきます。うなぎと言えば、真夏の土用の丑の日だよな!しかし、天然のうなぎの旬は夏ではないらしいのです。市場に出回ってるほとんどが養殖うなぎで、土用の丑の日の需要に合わせて生産されているようです。そんなうなぎの選び方も、料理が趣味の主婦ライターいわさゆこと一緒に解説していくぞ!

ライター/いわ さゆこ

4人の子を持つ主婦ライターいわさゆこです。趣味は料理と読書。鰻を食べる機会は多くないですが、土用の丑の日には食べています。うな丼なら大盛りをペロリです!

うなぎに種類があるの?

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うなぎとは、ウナギ科ウナギ属に属する魚類の総称で、世界中の熱帯から温帯にかけて分布しています。うなぎは世界で19種類存在するといわれていますが、その中で食用とされているのは4種類だけです。

1.ニホンウナギ

体型は細長い円筒状で、スラッとしており、目は小さく下あごが上あごよりも突出しているのが特徴です。体の色は背中側が青緑~黒色で腹側が白くなっているのが一般的ですが、黒い斑点がある個体も存在しています。

産卵場はマリアナ諸島西の海域で、黒潮に乗って日本列島付近に到達し幼魚は河川を遡り、下流域や湖沼などで成長するのです。淡水域で7~8年過ごした後、産卵のために川を下るが、中には淡水に入らず、海だけで過ごすものもいます。北海道以南、全国に分布し、サイズは一般的には50~60cmほどですが、大きなものは1mを超えるものもいるのです。

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