この記事ではbelieveとtrustの違いについてみていきます。どちらも「信じる」という意味を持つ英単語ですが、みんなはこの2つの単語の違いを説明できるでしょうか。また、「believe in」という用語もよく使われるが、believeとtrustとどのように使い分けられるのでしょうか。
今回はそんなbelieveとtrustの違いとそれらを使った例文について、雑学好き大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

believeとtrustとは?

「信じる」を英語に訳す時、皆さんはどのような英単語を思い浮かべますか?代表的なものとして「believe」や「trust」と答える方が多いでしょう。確かにbelieveとtrustは、日本語ではどちらも「信じる」という意味になりますが、実は細かいニュアンスの違いがあるのです。ここから、believeとtrustの意味の違いと使い分け方を詳しく解説していきます。

believeとtrustの違いとは?

日本語訳は同じ「信じる」になるbelieveやtrust。一見、両者は似ているようにみえますが、正しい意味を理解せずに使ってしまうと、相手が誤解してしまうこともあります。believeとtrustの違いの最大のポイントは何を信じているのかです。このポイントを念頭に置いて、believeとtrustのそれぞれのニュアンスについて確認していきましょう。

believe:ある物事を真実として受け入れること

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believeは、「ある物事」を真実として受け入れること。「ある物事」とは、誰かが言った言葉や、現象などのことを指します。さらにbelieveの後にinを付け加えて「believe in」とすることも。これは、神や幽霊、サンタクロースなど、実際に見たことや経験したことがないことの存在を信じる時に使います。

trust:ある人の信頼性や能力に自信を持つこと

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trustはある人の能力や信頼性などに自信を持つことを意味します。believeの信じる対象は物事であったのに対して、trustの場合、信じる対象が「人」であることがポイント。「その人なら上手くできるだろう」といったように、その人の能力を信頼する時に使われます。

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believeとtrustの例文とは?

ここまで、believeとtrustのニュアンスの違いについて解説してきました。絶妙な違いですが、正しく使い分けることで、相手に正確な情報を伝えることができますよ。ここから、believeとtrustを使った例文をいくつかご紹介していきます。実際に両者の使い方を学んでいきましょう。

believeを使った例文

believeとは、「ある物事を真実として受け入れること」を意味するのでした。また、動詞としてのbelieveには、believeとbelieve inの2つの使い方があるのでしたね。そんなbelieveを使った例文をいくつか挙げていきます。ぜひ今後の英語学習の参考にしてくださいね。

例文1:I believe that story.
(訳:私はその話を信じる。)

believeを使った典型的な例文です。「that story」は物事なので、この例文ではbelieveが使われます。何かの方法で確認できそうな話であればbelieveで良いのですが、確認しようがない話である場合、believe inに変更すると良いかもしれませんね。

例文2:I don’t believe what he said.
(訳:彼の言ったことは信じません。)

この例文の場合、「信じない」ことの対象が「彼が言ったこと」です。そのため、trustよりもbelieveが相応しいと言えるでしょう。この例文から、話し手が「彼」のことをよく知らなかったり、過去に裏切られたりなどの経験があったため、「受け入れられない」ということが推測されますね。

例文3:Many people in the world believe in God.
(訳:世の中には、神様を信じている人がたくさんいます。)

この例文では、believe inが使われています。神様(God)は誰も見たことがないはずですよね。存在しているのかどうかを確認できない物事を信じる(信仰する)ことになるので、この英文の場合、believe inを使うことが相応しいです。

trustを使った例文

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trustとは「ある人の能力や信頼性などに自信を持つこと」を意味するのでした。そんなtrustはどのように使われるのでしょうか。ここでは、trustを使った例文を2つご紹介します。例文を通して、trustの正しい使い方を身に付けていきましょう。

例文1:I trusted you but you betrayed me.
(訳:私はあなたを信じていたのに、あなたは私を裏切った。)

この例文から、話し手が相手を信頼していたにも関わらず、残念ながら裏切られてしまったことがわかりますね。話し手は、相手の信頼性や能力に対して「自信があった」ことになるので、この英文ではtrustを用いることが適切です。

例文2:You should trust your instincts.
(訳:自分の直感を信じると良いよ。)

直感を意味するinstinctは、人間の能力の1つと言えるでしょう。trustは人であれば誰でも良いので、他人にでも自分でも関係なく、その人の能力を信頼している時に使われます。そのため、この例文でのtrustの使い方は相応しいです。

believeとtrustの違いは何を対象に信じるか

believeとtrustは日本語訳ではどちらも「信じる」でしたが、ニュアンスが異なるのでしたね。believeは「ある物事を真実として受け入れること」であるのに対して、trustは「ある人の能力や信頼性などに自信を持つこと」でした。この絶妙な違いを上手に使い分けることができると、相手に正確な情報を伝えることができますよ。

「信じる」の英訳にはbelieveとtrustのほかにいくつもあるので、ご自身で調べてみてくださいね。

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言葉雑学

believeとtrustの違いとは?「believe in」との使い分けも雑学好き現役大学院生がわかりやすく解説

この記事ではbelieveとtrustの違いについてみていきます。どちらも「信じる」という意味を持つ英単語ですが、みんなはこの2つの単語の違いを説明できるでしょうか。また、「believe in」という用語もよく使われるが、believeとtrustとどのように使い分けられるのでしょうか。
今回はそんなbelieveとtrustの違いとそれらを使った例文について、雑学好き大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

believeとtrustとは?

「信じる」を英語に訳す時、皆さんはどのような英単語を思い浮かべますか?代表的なものとして「believe」や「trust」と答える方が多いでしょう。確かにbelieveとtrustは、日本語ではどちらも「信じる」という意味になりますが、実は細かいニュアンスの違いがあるのです。ここから、believeとtrustの意味の違いと使い分け方を詳しく解説していきます。

believeとtrustの違いとは?

日本語訳は同じ「信じる」になるbelieveやtrust。一見、両者は似ているようにみえますが、正しい意味を理解せずに使ってしまうと、相手が誤解してしまうこともあります。believeとtrustの違いの最大のポイントは何を信じているのかです。このポイントを念頭に置いて、believeとtrustのそれぞれのニュアンスについて確認していきましょう。

believe:ある物事を真実として受け入れること

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believeは、「ある物事」を真実として受け入れること。「ある物事」とは、誰かが言った言葉や、現象などのことを指します。さらにbelieveの後にinを付け加えて「believe in」とすることも。これは、神や幽霊、サンタクロースなど、実際に見たことや経験したことがないことの存在を信じる時に使います。

trust:ある人の信頼性や能力に自信を持つこと

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trustはある人の能力や信頼性などに自信を持つことを意味します。believeの信じる対象は物事であったのに対して、trustの場合、信じる対象が「人」であることがポイント。「その人なら上手くできるだろう」といったように、その人の能力を信頼する時に使われます。

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