野菜や魚には美味しい時期、旬があるのを知っているか?最近は冷凍や養殖、ハウス栽培などの技術が上がって忘れられがちですが、食材にはそれぞれ一番美味しい時期、旬があるんです!例えば、野菜でもとうもろこしは夏が美味しいし、栗は秋に食べるだろ。魚にも同じようにそれぞれ美味しい時期があるんです。今回はホウボウの旬や選び方、種類についてフードアナリストのコナパパと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/コナパパ

フードアナリストのパパコナです。もともとコックをしていた経験があり、生でも焼いても万能な魚で私自身色々な調理で法でホウボウをを料理していました。ホウボウは皮をパリッと焼くと本当に美味しいんですよ。元料理人としてもぜひおすすめしたい魚です。そんな私にとって身近な魚、ホウボウのついてご紹介させていただきますね。

ホウボウの旬と産地

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ホウボウがどこで獲れるのか、美味しい季節はいつなのか知っていますか?今回はあまり知られていないホウボウの旬と漁獲量についてご紹介していきます。

ホウボウが美味しい季節は?

ホウボウは一年を通して美味しいと言われる魚ですが、その中でも特に美味しい時期は12月〜2月の冬と言われているんです。また、日本の各地で漁獲されているので美味しくなる旬も、徐々にですが移り変わっていきます。

どこで獲れるホウボウが美味しい?

ホウボウは特に有名な産地といわれる地域はないようです。全国の漁獲量の割合で比較すると1位が島根県、2位が和歌山県、3位が愛知県の順になりますが、どこの県も20%を越えて漁獲されているところはなく、特別多く水揚げされている地域がないということになります。

全国各地の広い範囲で水揚げされているので、どこのホウボウが美味しいと言うのはあまりなく、旬と新鮮さが噛み合えば必然的に美味しいホウボウに出会えるんですね。

なんで旬と言われてるの?

一般的に魚の旬は、産卵を迎える前と言われています。なぜかというと産卵前には体の中に栄養や脂肪を蓄える時期なので、脂の一番乗った状態になるからです。春先から初夏にかけて産卵時期にあたるのでその前ということですね。ホウボウ以外にも多くの魚が冬に美味しいと言われているのは、春先の同じ時期に産卵をするので、その前が美味しいということなんです。

また、その他にも漁獲量が一番多くなる時期も魚の旬と言われているんですよ。

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ホウボウに種類はあるの?

ホウボウ科の魚で調べると12種類の魚がいますが「ホウボウ科ホウボウ属の魚」でいうとホウボウとミナミホウボウの2種類のみになるんですよ。ホウボウは、ホウボウ科ホウボウ属の魚のことを言うのですが、ホウボウ科ホウボウ属以外のソウホウボウ属とカナガシラ属についてもこれから解説しますね。

ホウボウは何科の魚?

ホウボウは簡単にいうとホウボウ科の魚です。

しかし、ホウボウ科は3つに分かれています。ホウボウ属、ソコホウボウ属、カナガシラ属の3属です。ホウボウと呼ぶのはホウボウ科ホウボウ属の魚だけなので、それ以外の魚はホウボウではなく、「ホウボウに似た魚」になります。ちょっと複雑ですよね。

ただし、カナガシラ属の魚やソコホウボウ属の魚も、地方によってはホウボウと区別をしないこともあるようです。

1.ホウボウ科ホウボウ属ホウボウ

一般的に言われるホウボウです。鯛やヒラメにも引けを取らない上品な白身が特徴で、生で食べるとうまみがあり程よい歯ごたえで刺身やカルパッチョに向いています。火を入れても身がふわふわになり煮付けや塩焼き、アサリやトマトと一緒に蒸し煮にするアクアパッツァなど、和風から洋風まで料理がしやすい絶品な魚なんですよ。

江戸時代には上流階級の人が食べる魚として「君の魚」と呼ばれ高級魚として扱われていました。また胸ヒレが色鮮やかな緑色をしていて、青い斑点があるのが特徴です。

2.ホウボウ科ソコホウボウ属ソコホウボウ

ソコホウボウは、日本人が深海にいるホウボウという意味でソコホウボウと名付けました。鮮度が良いものはあまり出回らず、まとまって水揚げされる量も少ない魚です。

ホウボウ科の中では水分が多いので鮮度が落ちやすと言われています。ただホウボウの仲間なので白身自体は淡泊な味わいで非常に美味しく、刺し身よりもカルパッチョなどでオリーブオイルやソースと食べた方が美味しいとされているんです。

3.ホウボウ科カナガシラ属カナガシラ

カナガシラはホウボウに似た魚とよく言われております。それもそのはず、この魚はホウボウ科の一種だからです。味はホウボウには及びませんが、素材としては、カナガシラも上品な白身の魚で各地で食べられています。地方料理によく使われる魚で、食べ方としては沖縄だとシンプルに塩味で煮たマース煮や、青森だと昆布だしで煮た白煮などが有名です。

また、地域によって呼び名が変わる魚で、島根県ではガツ、山形ではカナド、静岡ではアカホウボウなどと呼れています。

ホウボウは胸ヒレが鮮やかな緑色をしていて青い斑点があるのに対し、カナガシラの胸ヒレは体と同じ赤色をしているのが特徴です。

海外ではどんな魚なの?

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ホウボウは英語でGurnard(ガーナード)と呼びます。意味はぶつぶつ言う人という意味になるとか。日本ではホウボウは浮袋を振るわせボーボーと鳴くことからホウボウと名前がついたという説がありますが、英語でも鳴き声からぶつぶつ言う人と名前がついたのでしょう。

ちなみに魚としてのホウボウのイメージは、アメリカですと骨が多くて食べる身がなく、釣れてしまったらがっかりする魚だそうです。頭が大きく歩留まりが悪いのでそういったイメージなのでしょう。逆にニュージーランドではもっとも美味しい魚と称されているそうですよ。

新鮮なホウボウの選び方は?

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できることなら誰でも、鮮度が落ちた魚よりも鮮度が良い新鮮な魚を食べたいですよね?今回はホウボウだけに関わらず、魚全般で使える新鮮な魚の見分け方をご紹介します。

どんなホウボウが新鮮?

新鮮なホウボウを見極めるには目が澄んでいて、ホウボウの特徴である体の赤い色が鮮やかであることが重要と言えます。他にはエラの色もわかりやすいです。新鮮だときれいな赤い色をしているのに対して、鮮度が落ちると茶色のように変化します。

\次のページで「古くなるとホウボウはどうなる?」を解説!/

古くなるとホウボウはどうなる?

まずは見た目です。ホウボウはもともと鮮やかな赤い色をしているのですが、鮮度が落ちてくると赤い色が褪せてきます。他には、ウロコが剥がれてしまっている魚も鮮度が悪くなっている証拠と言えるでしょう。また、よく「死んだ魚の目」と表現されますが、鮮度が落ちた魚は目の色がくすんでいるのでチェックしてみてくださいね。

新鮮さを保つには?

ホウボウを新鮮に保つのに一番重要なのは、低い温度を保つことです。市場やスーパーなどで、ホウボウだけに関わらず魚が氷の上に置かれて売っているのを見たことはないでしょうか?あの氷は魚の鮮度が落ちないように冷やしているんですよ。だから水揚げされてから市場に輸送する間も、氷で冷やし続けて運ばれているんですね。

次に一匹まるごとの場合、腹わたを早く取り除くことが重要です。魚はそのままにしておくと腹わたから傷みが進みますので早めに取り除き水洗いをして、水分を拭き取ってあげましょう。

魚は温度にとてもデリケートな食材で鮮度が落ちやすいため、取り扱いには注意が必要ですよ。

美味しくなる旬にホウボウを食べよう

ホウボウが美味しいとされる旬は冬ということでした。しかし旬にかかわらず、一年中各地で水揚げされていて通年美味しい魚なので、旬の冬以外でもぜひ食べてみてください。もし市場やスーパーなどで見かて「この魚は新鮮かな?」と思ったら、今回ご紹介した見分け方を試していただけたらと思います。

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ホウボウの美味しい旬はいつ?新鮮なホウボウの選び方や種類もフードアナリストがわかりやすく解説

野菜や魚には美味しい時期、旬があるのを知っているか?最近は冷凍や養殖、ハウス栽培などの技術が上がって忘れられがちですが、食材にはそれぞれ一番美味しい時期、旬があるんです!例えば、野菜でもとうもろこしは夏が美味しいし、栗は秋に食べるだろ。魚にも同じようにそれぞれ美味しい時期があるんです。今回はホウボウの旬や選び方、種類についてフードアナリストのコナパパと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/コナパパ

フードアナリストのパパコナです。もともとコックをしていた経験があり、生でも焼いても万能な魚で私自身色々な調理で法でホウボウをを料理していました。ホウボウは皮をパリッと焼くと本当に美味しいんですよ。元料理人としてもぜひおすすめしたい魚です。そんな私にとって身近な魚、ホウボウのついてご紹介させていただきますね。

ホウボウの旬と産地

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ホウボウがどこで獲れるのか、美味しい季節はいつなのか知っていますか?今回はあまり知られていないホウボウの旬と漁獲量についてご紹介していきます。

ホウボウが美味しい季節は?

ホウボウは一年を通して美味しいと言われる魚ですが、その中でも特に美味しい時期は12月〜2月の冬と言われているんです。また、日本の各地で漁獲されているので美味しくなる旬も、徐々にですが移り変わっていきます。

どこで獲れるホウボウが美味しい?

ホウボウは特に有名な産地といわれる地域はないようです。全国の漁獲量の割合で比較すると1位が島根県、2位が和歌山県、3位が愛知県の順になりますが、どこの県も20%を越えて漁獲されているところはなく、特別多く水揚げされている地域がないということになります。

全国各地の広い範囲で水揚げされているので、どこのホウボウが美味しいと言うのはあまりなく、旬と新鮮さが噛み合えば必然的に美味しいホウボウに出会えるんですね。

なんで旬と言われてるの?

一般的に魚の旬は、産卵を迎える前と言われています。なぜかというと産卵前には体の中に栄養や脂肪を蓄える時期なので、脂の一番乗った状態になるからです。春先から初夏にかけて産卵時期にあたるのでその前ということですね。ホウボウ以外にも多くの魚が冬に美味しいと言われているのは、春先の同じ時期に産卵をするので、その前が美味しいということなんです。

また、その他にも漁獲量が一番多くなる時期も魚の旬と言われているんですよ。

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