この記事ではオレガノの旬や種類・食べ方・保存方法をみていきます。オレガノは一般的に料理に使う香辛料として有名ですが、具体的にどんな料理に使われているか知っている人は少ないかもしれない。オレガノはその香りの強さからさまざまな料理に使われているんです。今回はオレガノの基本的な特徴から食べ方・保存方法まで、フリーランス管理栄養士の宮本ゆかと一緒に解説していきます。

ライター/宮本ゆか

町役場とドラッグストアの管理栄養士を経てフリーランスの管理栄養士兼Webライターへ。趣味はオーガニックの食材で料理をつくること。栄養についての知識をいかし、わかりやすく解説していきます。

オレガノに旬ってあるの?

オレガノの旬は6月~9月です。この時期に白やピンクの花を咲かせます。オレガノは家庭で栽培できるハーブとしても人気です。ただ、寒暖差がゆるやかで温暖な地中海地方が原産の植物なので、高温多湿が苦手。日本のような暑さと寒さの差が激しく、さらに梅雨もあるような気候では少し注意が必要です。栽培する場合は風通しのよい日陰を選び、水のやりすぎに気をつけてください。

オレガノの種類

ここからはオレガノの種類についてみていきましょう。オレガノは大きく分けて、オリガヌム類、マヨナラ類、アマラクス類の三種類があります。それぞれどういった特徴があるのかを詳しく解説していきますね。

1.料理でよく使われるオリガヌム類

オリガヌム類は一般的に料理でよく使われている定番のオレガノです。トマト料理や肉、魚、卵料理などさまざまな料理に重宝されています。

2.香りが強いマヨナラ類

マヨナラ類はオリガヌム類よりも香りが強く肉料理との相性がよいことが特徴です。マヨナラ類のスイートマジョラムという品種は、甘い香りが特徴で香水の原料としても使われているぞうですよ。

\次のページで「3.観賞用のアマラクス類」を解説!/

3.観賞用のアマラクス類

アマラクス類は「花オレガノ」と呼ばれていて、観賞用として扱われています。とくにオレガノケントビューティーという品種は、かわいらしさの中にも優雅な上品さがあり、とても人気があるそうです。

フレッシュタイプとドライタイプの違いは?

オレガノには生のフレッシュタイプと乾燥させたドライタイプがあります。フレッシュとドライでは香りの強さに違いがあり、ドライタイプの方が香りが強いそうです。ドライタイプはその香りをいかして肉や魚料理によく使われます。フレッシュタイプは香りがやさしいので、サラダやハーブティーに合うそうですよ。

オレガノはどんな料理に合う?おすすめの食べ方4選

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ここからはオレガノの食べ方をご紹介します。オレガノはスーパーでも比較的簡単に入手することができる食材です。特に乾燥タイプのオレガノは、たいていスパイスコーナーに並んでいると思います。調理法を知り、オレガノを料理に取り入れてみましょう。

1.トマトやチーズを使った料理に

オレガノはトマトやチーズとの相性が抜群です。トマトやチーズといえばイタリア料理が思い浮かびますね。トマトを使ったパスタやトマト煮込み、ケチャップ、ピザなどにオレガノはよく合います。トマト煮込みをつくるときは、トマトを加えるタイミングでオレガノを加えるとおいしくなるそうですよ。

\次のページで「2.肉や魚の臭み消しに」を解説!/

2.肉や魚の臭み消しに

オレガノが持つ強い香りは、肉や魚料理の臭み消しとしてよく使われます。肉や魚を炒めるときに、オレガノを一緒に加えるとさわやかな香りがつき、臭みが気にならなくなりますよ。また、煮込み料理や蒸し料理などにも使えます。食材の臭みを抑えたいときに、一緒にオレガノを使ってみてください。

3.料理の香りづけに

料理の香りづけにもオレガノは活用できます。スープやサラダ、マリネ、パンやクッキーといった幅広い料理の香りづけとして使われていますよ。乾燥タイプのオレガノは出来上がった料理と混ぜ合わせて使ったり、フレッシュタイプはちぎって料理の上から散らしたりすると、香りが引き立つそうです。

4.ハーブティーに

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オレガノはハーブティーとしても楽しむことができます。オレガノハーブティーはオレガノ特有の苦みと清涼感が魅力です。また、精神をおだやかにする効果があるのでリラックスしたい時などに飲むとよいでしょう。オレガノハーブティーの淹れ方をご紹介しますね。

オレガノハーブティーの淹れ方(カップ2~3杯分)
➀乾燥タイプのオレガノを大さじ1杯用意する。
➁ポットまたはカップにオレガノを入れる。
➂熱湯を注ぎ3分ほど蒸らす。

オレガノを長持ちさせる保存方法は?

ここからは生のオレガノを長持ちさせる保存方法についてみていきましょう。生のオレガノの保存方法には、乾燥させて長期保存する方法と、冷蔵や冷凍で短期保存する方法があります。それぞれのポイントを詳しく解説しますね。

1.乾燥させる

生のオレガノは乾燥させることでさらに香りが強くなります。生のオレガノが余ってしまったら、乾燥させてから保存するとよいでしょう。

その場合はきれいに洗ってキッチンペーパーなどで水気をふきとり、風通しがよい日陰で5~7日ほど自然乾燥させます。葉の水分が抜け、パリッとするまでしっかり乾燥させることが大切です。乾燥後は手で細かく砕き、乾燥剤と一緒に清潔な保存容器へ。このように保存すれば、半年程度は日持ちするといわれています。

\次のページで「2.冷蔵保存する」を解説!/

2.冷蔵保存する

生のオレガノは冷蔵保存も可能です。冷蔵するときは洗わずに、水で濡らしたキッチンペーパーなどでくるみ、その上からラップで包んでポリ袋に入れ冷蔵庫の野菜室へ。食べる直前に洗って使うようにしましょう。保存期間は3~5日程度を目安にしてください。

3.冷凍保存する

生のオレガノは冷凍保存することで効率よく使えます。さっと洗ってから水気をふいて細かく刻み、一回分ずつラップで包み冷凍庫へ。この方法は、使いたい分だけ解凍して使うことができるので便利です。また、生のオレガノとオリーブオイルやニンニク、塩などをミキサーで攪拌(かくはん)してペースト状にしてから冷凍する方法もおすすめですよ。冷凍した場合の保存期限は1~2か月程度とされています。

オレガノを使った料理を家庭でも気軽に楽しんでみよう

この記事ではオレガノの特徴や食べ方、保存法について解説しました。トマトやチーズとの相性がよいことや、肉や魚料理の臭み消しとしても使えることがわかりましたね。オレガノはパスタやピザ、スープ、サラダ、ハーブティーといった幅広い料理に活用できる魅力的なハーブです。長持ちさせる保存方法を参考にして、ぜひ普段の食事にオレガノをとり入れて香りを楽しんでみてください。

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家庭科

オレガノってどうやって食べるの?旬や種類・食べ方・保存方法もフリーランス管理栄養士がわかりやすく解説

この記事ではオレガノの旬や種類・食べ方・保存方法をみていきます。オレガノは一般的に料理に使う香辛料として有名ですが、具体的にどんな料理に使われているか知っている人は少ないかもしれない。オレガノはその香りの強さからさまざまな料理に使われているんです。今回はオレガノの基本的な特徴から食べ方・保存方法まで、フリーランス管理栄養士の宮本ゆかと一緒に解説していきます。

ライター/宮本ゆか

町役場とドラッグストアの管理栄養士を経てフリーランスの管理栄養士兼Webライターへ。趣味はオーガニックの食材で料理をつくること。栄養についての知識をいかし、わかりやすく解説していきます。

オレガノに旬ってあるの?

オレガノの旬は6月~9月です。この時期に白やピンクの花を咲かせます。オレガノは家庭で栽培できるハーブとしても人気です。ただ、寒暖差がゆるやかで温暖な地中海地方が原産の植物なので、高温多湿が苦手。日本のような暑さと寒さの差が激しく、さらに梅雨もあるような気候では少し注意が必要です。栽培する場合は風通しのよい日陰を選び、水のやりすぎに気をつけてください。

オレガノの種類

ここからはオレガノの種類についてみていきましょう。オレガノは大きく分けて、オリガヌム類、マヨナラ類、アマラクス類の三種類があります。それぞれどういった特徴があるのかを詳しく解説していきますね。

2.香りが強いマヨナラ類

マヨナラ類はオリガヌム類よりも香りが強く肉料理との相性がよいことが特徴です。マヨナラ類のスイートマジョラムという品種は、甘い香りが特徴で香水の原料としても使われているぞうですよ。

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