今回の記事では、はたけのこの下処理と保存方法についてみていきます。生のたけのこをどう調理していいのか迷ったことはないか?上手にアク抜きや保存がされていないと、せっかくのたけのこの風味が生かされないだけではなく、えぐみが残り美味しくないらしいのです。美味しくたべるために必要な手順やおすすめの食べ方について料理が趣味の主婦ライターいわさゆこと一緒に解説していきます。

ライター/いわ さゆこ

4人の子を持つ主婦ライターいわさゆこです。趣味は料理と読書。好きなたけのこ料理は、定番のたけのこご飯と天ぷらです。たけのこの時期になると知り合いの竹やぶにたけのこ堀りに出かけます。子供たちは掘るのは楽しみですが食べるのは苦手。細かく刻んで色々な料理へ変身!たくさん獲れるので保存方法を駆使して使い切る献立を考えていますよ。

たけのこを美味しく食べるために下処理の方法を知ろう!

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生たけのこはきちんとアク抜きをしてから食べましょう。自分で下処理をすることで、水煮のたけのことは違う風味や味わいを楽しめますよ。ここでは、3つの方法でのアク抜き処理のコツやポイントをご紹介します。

その1.米ぬか

米ぬかを使う方法は、最も広く知れ渡っており、生のたけのこと一緒に米ぬかを販売していたり、無料でつけてくれるお店もありますね。たけのこは泥を綺麗に洗い流して、外側の硬い皮を数枚剥きます。水にたけのこと米ぬかと唐辛子を一緒に入れて茹でていきましょう。鍋を中火~強火にかけ、沸いたら落としぶたをして火加減を調整してください。

煮汁が吹きこぼれない程度に、鍋肌がグツグツ沸いている状態を保てるといいです。たけのこをゆでている間に、蒸発して水が減ってくるので、確認しながら適宜水を足し入れることを忘れずに行ってくださいね。

たけのこの大きさにもよりますが1時間~2時間程度が目安になります。目安の時間が経過したら、太い部分に串を刺して火通りを確認しておけば安心ですね。茹で上がったたけのこをすぐに鍋から出すのではなく、鍋ごとゆで汁に浸かった状態で冷まします。

その2.重曹

重曹を使っての下処理は、米ぬかよりも手軽です。皮を剥いて切ったたけのこなら時間を短縮できます。重曹は、水1リットルに対し小さじ1の割合で入れて下さい。重曹をたくさん入れすぎるとたけのこが茶色に変色してしまうことがあります。茶色になっても体には無害なので食べられますよ。

水、重曹、唐辛子を入れ鍋を火にかけ、時々火加減や水の減り具合を確認します。水が減っていたら、足しましょう。たけのこにスッと竹串が入る程度に茹で、茹でたらあがったら、火を止めそのまま半日程度自然に冷まします。

その3.酢

どこの家庭でも常備されている調味料なので一番手軽に行えます。茹でる直前に皮を剥いて半分に切っておきましょう。水1リットルにつき、酢50cc程度です。

鍋にたけのこと酢を入れて沸騰までは中火から強火、その後は弱火で竹串が刺さる程度に茹でてください。茹でたたけのこを鍋のまま冷まし、半日ほど置いた後、茹で汁を捨て、新しい真水にたけのこを漬けてさらに半日程度置いて下処理の完了です。

\次のページで「たけのこはどうやって保存すればいいの?」を解説!/

たけのこはアクを取り除き、うまみを閉じ込められるよう、皮をつけたまま米ぬかと一緒に茹でるのがおすすめです。鍋に入れる前にえぐみが一番強い先端を切り落とし、縦に切れ目を入れておけば完璧ですね。米ぬかを使うと時間もかかりますし、後片付けも大変です。そんな時に重曹や酢も手軽に使えて便利なのでお試しくださいね。

たけのこはどうやって保存すればいいの?

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サイズが大きいたけのこは、一度に食べきることが難しいですよね。生のたけのこはそのままの状態にしておくと時間と共にアクがどんどん強くなってしまうので、下処理後に保存しましょう。ここでは、冷蔵保存と冷凍保存の方法をご紹介します。

1.冷蔵保存

鮮度が大切なたけのこは、アク抜きをした後すぐに保存するようにしましょう。アク抜きをしたたけのこは保存容器にいれ、たけのこ全体が浸かるくらいの水を入れて、冷蔵庫で保存します。また、水は毎日取り替えるようにしてください。水をそのままにしておくと、ぬめりが出て傷んでしまいますのでしっかりチェックしておきたいポイントです。

日が経つにつれて風味は落ちるため、なるべく早く食べることが大切になります。保存期間の目安は4~5日ほどです。

2.冷凍保存

たけのこが使い切れない場合は、冷凍保存するのがおすすめ!しかし、冷凍保存すると食感が変わってしまうので、繊維を断ち切るように薄切りや細切りするのがポイントです。チンジャオロースや春巻きの具などに使用するといいですよ。穂先の部分は柔らかく、水分を含んでいるので冷凍には向きません。冷凍保存でも一か月を目安に使い切るようにしてくださいね。

たけのこの風味を生かし、栄養価を高めるおすすめレシピ3選

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たけのこは季節を感じる代表的な野菜の一つです。別の食材と組み合わせることによって、その栄養効果を高めることができますよ。おすすめ食材と食べ方をみていきましょう。

\次のページで「1.わかめで高血圧予防!」を解説!/

1.わかめで高血圧予防!

たけのこには体内の余計な塩分を排出するカリウムが含まれています。一方、わかめやこんぶなどの海藻類には、アルギン酸という成分が多く含まれており、こちらも体内の塩分量をコントロールする働きがあるのです。この組み合わせによって高血圧の予防に期待が持てます。

また、たけのこには結石の原因となるシュウ酸が多く含まれていますが、カルシウムと一緒に摂ることで、吸収されにくくなるのです。わかめには、カルシウムが豊富なので結石の予防にも効果的。若竹煮は実に理にかなった料理ですね!また、お吸い物でたけのことわかめを合わせてもいいですよ。

2.糖質で脳を活性化!

たけのこには、チロシンという栄養素が含まれており、ストレスの緩和や集中力をアップさせる効果があります。チロシンは、糖分と一緒に摂ると効果が高まるので、ごはんと相性抜群です。やる気が起きないときは、たけのこご飯を食べるといいですよ!お好みできのこをプラスすると旨味や風味がアップします。

3.アスパラガスで疲労回復!

アミノ酸の一種のアスパラギン酸がアスパラガスにも、たけのこにも含まれています。疲労物質の乳酸を素早く燃焼させて、だるさの解消疲労回復効果に期待が持てるのです。また、代謝を高めて免疫力アップにも役立ちますよ。ビタミンB群の多い豚肉を一緒に摂取すると、さらに疲労回復効果が高まります。

そこで、たけのことアスパラガスと豚肉の春パスタはいかがでしょうか。一皿で栄養価の高い食事が完成しますよ。忙しい時でもさっと作れて嬉しいですね。

新鮮なうちに正しい下処理でえぐみのない美味しいたけのこを食べよう!

たけのこは時間が経つと味が落ちやすいため、手に入ったらなるべく早く使い切ることがポイントでしたね。生のたけのこの下処理は時間がかかり少し大変ですが、家庭で茹でたたけのこは水煮とは違う美味しさを味わえます。その時期だけに食べられる贅沢な味わいを楽しみましょう!

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家庭科

美味しくたけのこを食べたい!おすすめの食べ方・下処理・保存方法も主婦歴15年のママライターが詳しくわかりやすく解説!

今回の記事では、はたけのこの下処理と保存方法についてみていきます。生のたけのこをどう調理していいのか迷ったことはないか?上手にアク抜きや保存がされていないと、せっかくのたけのこの風味が生かされないだけではなく、えぐみが残り美味しくないらしいのです。美味しくたべるために必要な手順やおすすめの食べ方について料理が趣味の主婦ライターいわさゆこと一緒に解説していきます。

ライター/いわ さゆこ

4人の子を持つ主婦ライターいわさゆこです。趣味は料理と読書。好きなたけのこ料理は、定番のたけのこご飯と天ぷらです。たけのこの時期になると知り合いの竹やぶにたけのこ堀りに出かけます。子供たちは掘るのは楽しみですが食べるのは苦手。細かく刻んで色々な料理へ変身!たくさん獲れるので保存方法を駆使して使い切る献立を考えていますよ。

たけのこを美味しく食べるために下処理の方法を知ろう!

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生たけのこはきちんとアク抜きをしてから食べましょう。自分で下処理をすることで、水煮のたけのことは違う風味や味わいを楽しめますよ。ここでは、3つの方法でのアク抜き処理のコツやポイントをご紹介します。

その1.米ぬか

米ぬかを使う方法は、最も広く知れ渡っており、生のたけのこと一緒に米ぬかを販売していたり、無料でつけてくれるお店もありますね。たけのこは泥を綺麗に洗い流して、外側の硬い皮を数枚剥きます。水にたけのこと米ぬかと唐辛子を一緒に入れて茹でていきましょう。鍋を中火~強火にかけ、沸いたら落としぶたをして火加減を調整してください。

煮汁が吹きこぼれない程度に、鍋肌がグツグツ沸いている状態を保てるといいです。たけのこをゆでている間に、蒸発して水が減ってくるので、確認しながら適宜水を足し入れることを忘れずに行ってくださいね。

たけのこの大きさにもよりますが1時間~2時間程度が目安になります。目安の時間が経過したら、太い部分に串を刺して火通りを確認しておけば安心ですね。茹で上がったたけのこをすぐに鍋から出すのではなく、鍋ごとゆで汁に浸かった状態で冷まします。

その2.重曹

重曹を使っての下処理は、米ぬかよりも手軽です。皮を剥いて切ったたけのこなら時間を短縮できます。重曹は、水1リットルに対し小さじ1の割合で入れて下さい。重曹をたくさん入れすぎるとたけのこが茶色に変色してしまうことがあります。茶色になっても体には無害なので食べられますよ。

水、重曹、唐辛子を入れ鍋を火にかけ、時々火加減や水の減り具合を確認します。水が減っていたら、足しましょう。たけのこにスッと竹串が入る程度に茹で、茹でたらあがったら、火を止めそのまま半日程度自然に冷まします。

その3.酢

どこの家庭でも常備されている調味料なので一番手軽に行えます。茹でる直前に皮を剥いて半分に切っておきましょう。水1リットルにつき、酢50cc程度です。

鍋にたけのこと酢を入れて沸騰までは中火から強火、その後は弱火で竹串が刺さる程度に茹でてください。茹でたたけのこを鍋のまま冷まし、半日ほど置いた後、茹で汁を捨て、新しい真水にたけのこを漬けてさらに半日程度置いて下処理の完了です。

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