ダイエットの救世主?カリフラワーの栄養や特徴・効能を管理栄養士が詳しくわかりやすく解説
どんな風に活躍しているのか、カリフラワーの魅力と、栄養・特徴・効能を、主婦歴26年の元管理栄養士、mimikaと一緒に解説していきます。
ライター/mimika
主婦歴26年の元管理栄養士。趣味は家庭菜園。新鮮野菜やハーブの素材を生かした調理が好き。「食べるもので体は作られる」という思いから、家族の健康を思い食材の持つエネルギーを生かした料理をモットーにしている。これらの経験を生かして、食にまつわる様々な知識や疑問を,わかりやすく紹介・解説していく。
新鮮なカリフラワーは、茹でただけで、何もつけなくても、甘くておいしい。味変にはマヨネーズを少し!がお気に入り。
カリフラワーはいつ頃、どこからやってきた?
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みなさんはカリフラワーをという野菜を知っていますか?主婦歴26年の筆者が子供の頃は、サラダやスープ、炒めものや和え物などでたびたび食卓に出ていました。それが、ふと気づいたらあまり見かけない野菜になっていたのです。
しばらくは新しく作られてくる野菜におされがちだったカリフラワーですが、その特徴や栄養などの魅力が再認識され、バージョンアップして再度見かけるようになっています。カリフラワーとはどのような野菜なのでしょう。意外な魅力に驚きますよ!
原産地は地中海沿岸
カリフラワーの起源はキャベツや白菜などと同じ、イギリスに自生する野生種のケールが起源といわれています。そのケールは、紀元前600年頃にはギリシャ人によって食べられていたようです。
カリフラワーも、現在たくさんでてきている新品種の野菜のように、何かの変異によってできたようですよ。最初の頃はその外観の美しさから、観賞用つまり野菜としてではなくお花のように扱われていました。その後食用となり、16~19世紀にはヨーロッパ各地で広がり、品種改良を重ねて現在のような形になりました。その後19世紀になってから、アメリカやアジアに伝わったとされています。
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日本にはいつ頃入ってきた?
カリフラワーが日本に伝来してきたのは、明治初期頃。しかし、当初はあまり普及しませんでした。なぜならば、その頃の庶民は麦飯を主食にした一汁一菜、つまりご飯とお味噌汁という質素倹約の食事だったからです。
明治後期になるとともに、食卓に上がる品数は増えていきましたが、和食中心の食事にはカリフラワーがうまく利用でずに、あまり食べられることがありませんでした。しかし、戦後になると西洋料理の普及と共に需要が増え、全国の食卓に広まったのです。
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ブロッコリーとは違うの?
カリフラワーとブロッコリーは共にキャベツの変異種ですが、できた当初は区別がなく、同じように扱われていたのです。17世紀に入るとそれぞれ別の野菜として認識されるようになりました。実は、ブロッコリーが突然変異で白くなったものがカリフラワーであり、さらに改良を重ねてできたのが現在のカリフラワーなのです。
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カリフラワーの豊富な栄養素
続いては、カリフラワーの豊富な栄養素について見ていきましょう。
1.ビタミンC
ビタミンCはアスコルビン酸とも言われ、美容に深く関係するコラーゲンを作るのに必要な水溶性の化合物です。
このコラーゲンは美容のためだけではなく、骨や血管など体のあらゆる箇所で細胞と細胞をつなぐ大切な役割をしているんですよ。また、ビタミンCは鉄の吸収を促進し免疫力を高め活性酸素をを抑制する働きがあるので、風邪をひきにくくしたり、体内に侵入したウイルスや細菌と戦ったり、暑さや寒さ、疲労や不安などのストレスから私達を守ってくれています。
ビタミンCは体内で生成することはできないので体外から摂取するしかありません。野菜や果物に多く含まれているので、日頃から積極的に食べるようにしたいものですね。
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2.カリウム
カリウムは人体に必要なミネラルの一種で、細胞内液の浸透圧を調節して一定に保つ働きや、体内に残ってしまったナトリウム(塩分)の排出を促進する作用があり、血圧を下げる効果があります。
また、体液PHバランスを保ち、神経の興奮や筋肉の収縮にかかわっているので、筋肉や心筋の活動を正常に保ったり便秘や老廃物排泄の手助けもしてくれますよ。不足すると、食欲不振、脱力感、精神障害、不整脈などの症状もあらわれることがあるので、注意が必要です。
3.食物繊維
食物繊維は、腸を掃除してぜん動運動や排出を促す効果があるので、便秘解消が期待できます。また、免疫力を高める効果もありますよ。さらに腸内に存在する悪玉菌をへらす善玉菌のえさになり腸内環境を整える働きがあるので、腸内環境の改善や便通の正常化にもつながります。糖質の吸収を抑える作用により、肥満防止や生活習慣病予防にも効果がありますよ。
ブロッコリーと兄弟のようでありながら栄養成分はキャベツに近いカリフラワーですが、実は食物繊維の量はキャベツよりも多いのです。
栄養豊富な茎も食べよう!
カリフラワーやブロッコリーは、花蕾というこんもりとした花のつぼみの部分を食べますが、実は太い茎の部分も同じように食べることができます。しかも、茎の部分にもたくさんの栄養が豊富に含まれているので捨ててしまうなんてもったいないのです。
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