今回はたけのこの旬や種類について紹介していきます。たけのこは成長スピードが早く旬の時期が短いのが特徴です。その短い時期を逃さずに入手すれば、安くて新鮮なたけのこが食べられるよな。
選ぶ時のポイントなども料理が趣味の主婦ライターいわさゆこと一緒に解説していきます。

ライター/いわ さゆこ

4人の子を持つ主婦ライターいわさゆこです。趣味は料理と読書。たけのこの時期になると知り合いの竹やぶでたけのこ堀りをします。取れたてのたけのこはえぐみが少なく様々なレシピで使用できますよ。栄養豊富なたけのこを献立にとりいれ、保存方法を工夫して旬の味覚を堪能しています。

たけのこには種類があるの?

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たけのこは竹の若芽であり、日本や中国などアジア各地域で食べられています。竹の種類がたくさんあるように、たけのこにもたくさんの種類が存在しているのです。今回は代表的なものから、少し変わったものまで4つご紹介します。

1.孟宗竹(もうそうちく)

市場に出回る多くのたけのこが孟宗竹と呼ばれる品種で、たけのこの中ではえぐみは少なめで、肉質が柔らかく香りも良いのが特徴です。中国原産で日本には始めに沖縄に伝わり、その後は北海道を除く日本各地に広がりました。

孟宗竹は竹の中で一番大きく育ち、太くて大きいたけのこが収穫できます。主な産地は、九州から四国ですが、広範囲に渡り分布しているので関西地方でも収穫することができるのです。孟宗竹は寒冷地ではあまり育たないため、東北地方での収穫量はそれほど多くはありません。

2.淡竹(はちく)

淡竹は一般的にはあまり出回っていないたけのこです。少し赤紫がかった薄い皮に包まれており、産毛があまりありません。スラっとした姿が特徴で、食べると柔らかくシャキっとした食感です。甘みがありえぐみが少なく、皮をむいて水から下茹でするだけで、アク抜きしなくても食べられる品種になります。

さっと茹でてサラダにしてもいいですね。主に近畿から九州にかけて収穫されており、比較的寒さにも強いので北海道南部でも育つことができます。

3.真竹(まだけ)

孟宗竹の次に日本で多く出回っているのが真竹のたけのこです。成長がとても早く、一日で1メートル近く伸びることもあるのだそう。見た目は細長く、皮に黒いまだら模様があるのが特徴です。

強い苦みやえぐみが特徴的な品種で、苦竹という別名を持っています。丁寧に下茹でを行うことでアクを取り除きましょう。食感はコリコリしており、風味もよいので煮物には最適です。

4.四方竹(しほうちく)

珍しいたけのこ、四方竹は主に高知県などで収穫できる品種です。このたけのこはとてもデリケートで、収穫した瞬間からえぐみが増えます。そのため市場に出回る機会は多くありません。

見た目は、細長く太さは1~2㎝程度で、綺麗な黄緑色です。切った断面の角が丸い四角をしているのが特徴的で、身は白く、独特の風味があります。アクは比較的少なく歯触りがよいので食べやすいでしょう。

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たけのこの旬はいつ?

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たけのこは品種ごとに最も美味しい時期が異なります。また、竹の若芽であるたけのこはすぐに竹に成長してしまうため、他の野菜よりも短い期間しか収穫のチャンスはありません。その時期をチェックしてチャンスを逃さずに美味しいたけのこを食べましょう。

一般的なたけのこの旬は春

日本で食用たけのことして一番出回っている一般的なたけのこは孟宗竹ですが、これは、3月から5月にかけて旬を迎えます。孟宗竹と同じような地域で栽培される淡竹や真竹は、孟宗竹よりも後の5月から6月ごろが旬の時期です。

四方竹の旬は秋

たけのこの旬と言えば春だとお思いの方は多いでしょう。その通り多くのたけのこの旬は春です。しかし、四方竹の旬は10月ころであり、他の品種の流通量が少ない時期に収穫されています。秋に旬を迎える珍しいたけのこですね。

たけのこはどうやって育つの?

たけのこは竹の若芽です。 この若芽が成長して竹になるのですが、たけのこの成長スピードは非常に速く、そのまま掘らないでおくと、夏には高さ5メートル以上の竹に成長します。

地面から下は地下茎と呼ばれる茎でつながっていて、竹がつくり出した養分を地下茎に蓄えていくのです。 そして、たけのこはその養分を使い成長します。3~4年目の地下茎が最も若芽を出し、5年目を過ぎると減少するようです。また、豊作と凶作が隔年にあらわれることが多く、たけのこの発生量に差が生じます。

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たけのこはどこで入手できるの?

旬になると、掘ったその日のうちに出荷・販売されることも多く直売所八百屋スーパーなどに出回り朝堀たけのこと称されることも多いです。たけのこの収穫期間は短く、生のたけのこを手に入れられる時期は限られています。水煮ならスーパーなどで季節を問わず手に入りますよ。

たけのこを選ぶポイントは?

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たけのこは目にする機会が少ない上に、一見しただけでは違いが分かりづらく、選びにくい食材と言えるでしょう。新鮮でおいしいたけのこを選ぶためにポイントがいくつかあります。

1.ずっしりと重く形が整った釣鐘型のもの

品種にもよりますが、なるべく形が整った釣鐘型のものを選ぶといいでしょう。細いものよりも、太く短いものが美味しいとされています。

2.育ちすぎていないもの

全体的に色が薄く穂先が黄色っぽいものを選びましょう。たけのこは成長して、日にあたる時間が長いものほど、皮の色が濃くなります。穂先が緑色をしているものは、すでに土から頭がでて光合成をしているものです。たけのこは成長と共に、えぐみやアクが強くなっていく傾向がありますので早い段階で収穫されたものの方がいいでしょう。

3.皮につやがあり切り口が乾燥していないもの

新鮮なたけのこは皮の部分がしっとりしていて、切り口が白くみずみずしいです。皮が乾燥し、切り口がアクによって変色しているものは、収穫から時間が経過しているといえます。時間が経つとアクが強まってしまうので注意しましょう。

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4.根もと周りにぶつぶつが少ない

根もと周りに赤いぶつぶつが多いものはアクが強い傾向があります。できるだけ赤いぶつぶつがないものを選びましょう。また、ぶつぶつの色が薄いものの方がアクが少ないので、選ぶ時の参考にしてください。

たけのこには、腸内環境を整える食物繊維、塩分の排出を手助けするカリウムなどの栄養素が含まれています。その他歯ごたえのあるたけのこを摂取することによって咀嚼回数が増えダイエットにも効果的!カロリーも少ないのでおすすめです。

採れたてたての美味しいたけのこが食べたい!

採れたてのたけのこは新鮮なので、アクやえぐみも少なくて美味しいですよね!たけのこは時間の経過と共にどんどん竹へと近づいていきます。できるだけ小さいうちの方が柔らかくて美味しいですよ。短い旬の時期にたけのこを食べて季節を感じてみてはいかがでしょうか?

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家庭科

旬の時期にたけのこを食べよう!たけのこの種類や選び方も主婦歴15年のママライターが詳しくわかりやすく解説!

今回はたけのこの旬や種類について紹介していきます。たけのこは成長スピードが早く旬の時期が短いのが特徴です。その短い時期を逃さずに入手すれば、安くて新鮮なたけのこが食べられるよな。
選ぶ時のポイントなども料理が趣味の主婦ライターいわさゆこと一緒に解説していきます。

ライター/いわ さゆこ

4人の子を持つ主婦ライターいわさゆこです。趣味は料理と読書。たけのこの時期になると知り合いの竹やぶでたけのこ堀りをします。取れたてのたけのこはえぐみが少なく様々なレシピで使用できますよ。栄養豊富なたけのこを献立にとりいれ、保存方法を工夫して旬の味覚を堪能しています。

たけのこには種類があるの?

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たけのこは竹の若芽であり、日本や中国などアジア各地域で食べられています。竹の種類がたくさんあるように、たけのこにもたくさんの種類が存在しているのです。今回は代表的なものから、少し変わったものまで4つご紹介します。

1.孟宗竹(もうそうちく)

市場に出回る多くのたけのこが孟宗竹と呼ばれる品種で、たけのこの中ではえぐみは少なめで、肉質が柔らかく香りも良いのが特徴です。中国原産で日本には始めに沖縄に伝わり、その後は北海道を除く日本各地に広がりました。

孟宗竹は竹の中で一番大きく育ち、太くて大きいたけのこが収穫できます。主な産地は、九州から四国ですが、広範囲に渡り分布しているので関西地方でも収穫することができるのです。孟宗竹は寒冷地ではあまり育たないため、東北地方での収穫量はそれほど多くはありません。

2.淡竹(はちく)

淡竹は一般的にはあまり出回っていないたけのこです。少し赤紫がかった薄い皮に包まれており、産毛があまりありません。スラっとした姿が特徴で、食べると柔らかくシャキっとした食感です。甘みがありえぐみが少なく、皮をむいて水から下茹でするだけで、アク抜きしなくても食べられる品種になります。

さっと茹でてサラダにしてもいいですね。主に近畿から九州にかけて収穫されており、比較的寒さにも強いので北海道南部でも育つことができます。

3.真竹(まだけ)

孟宗竹の次に日本で多く出回っているのが真竹のたけのこです。成長がとても早く、一日で1メートル近く伸びることもあるのだそう。見た目は細長く、皮に黒いまだら模様があるのが特徴です。

強い苦みやえぐみが特徴的な品種で、苦竹という別名を持っています。丁寧に下茹でを行うことでアクを取り除きましょう。食感はコリコリしており、風味もよいので煮物には最適です。

4.四方竹(しほうちく)

珍しいたけのこ、四方竹は主に高知県などで収穫できる品種です。このたけのこはとてもデリケートで、収穫した瞬間からえぐみが増えます。そのため市場に出回る機会は多くありません。

見た目は、細長く太さは1~2㎝程度で、綺麗な黄緑色です。切った断面の角が丸い四角をしているのが特徴的で、身は白く、独特の風味があります。アクは比較的少なく歯触りがよいので食べやすいでしょう。

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