この記事では姫と王女の違いについてみていきます。どちらの言葉も高貴な生まれの女の子や女性に使うイメージがあるよな。しかし、2つの言葉には身分の差に関係なく使えたり、拡大解釈したりすることもあるようです。今回は姫と王女の言葉のもともとの意味を確認しながら、文学部卒のライター海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

大学の授業を思い出しながら『かぐや姫』とは言っても『かぐや王女』とは言わないなと思った文学部卒ライター。

王女と姫の違いはどのようなところ?

王女と姫の違いについて、どちらも王様に関連した女性を表すのではと思われがちです。しかし、姫は王族ではない女性についても姫を使うことがありますね。それ以外に違いがあるのでしょうか。

王女の意味

image by iStockphoto

王女は国王の娘という意味。王子の対義語となります。「おうじょ」と読むのが一般的。ただし、「おうにょ」と読むこともあります。

日本では王女ではなく皇女を使う

日本では王女ではなく『皇女』(読み:おうじょ・こうじょ・こうにょ)を使います。国王ではなく『天皇の娘』だからです。対義語は『皇子』ですね。

王女・皇女(読み)おうじょ
帝王の女の子。天皇・皇帝の子には「皇女」を、王の子には「王女」をあてるのが普通。おうにょ。対義語「王子・皇子」。

出典:『コトバンク』
精選版 日本国語大辞典

\次のページで「王女は英語で”princess”」を解説!/

王女は英語で”princess”

王女は英語で”princess”。もちろん皇女も同様です。ただ、princessはお妃様への称号として使うことも。王子の妃、皇太子妃などもprincessと言うので、注意が必要です。

姫の意味

image by iStockphoto

姫の場合、王女とは違い高い身分の娘全般に使える場合もあります。また、身分を限定せずに相手の女性(特に若い女子)に向けてほめたり、可愛いと感じたりする意味を持たせることもあるようです。現在では使われていませんが、昔は遊女(お酒の席で歌や舞をして楽しませる女性・娼婦のことを指す場合も)のことを意味したことも。

1.身分の高い人の娘

姫は高い身分の娘を表す語。もちろん、王女や皇女のこともいいますが、貴族の娘についても姫と表せます。昔の日本でいうのであれば、将軍家や大名、華族などの娘も当てはまります。ちなみに、おとぎ話の「浦島太郎」に出てくる『乙姫』は竜宮城の主の姉妹の姫のうち、妹の姫という意味です。

あくまでも一般的なイメージですが、若い(幼い)貴族の娘に使うことがほとんど。年齢を重ねた貴族の女性や既婚者にはあまり使われていないようですね。

2.女性の美称

女性の美称(ほめたり讃えたりすること)に使われることがあります。この場合は年齢は関係なく使えますよ。歌がうまい女性歌手のことを『歌姫』、森鴎外の小説の題名にもなった踊りの上手い女性やバレリーナを表す『舞姫』なども。海外では王の公的な愛妾のことを『寵姫』という場合もありますね。

3.小さく可愛らしいもの

姫が名詞の前に付くと、小さくて可愛らしいといった意味合いです。例えば『ヒメジョオン』という花は、女苑(ジョオン)に似ていて、それよりも小さく可憐な花を咲かせるため名前が付きました。他に、お祭りの屋台で見かけるりんご飴に使われる『姫りんご』は、一般的なりんごよりも小さい「アルプスの乙女」という品種をいうことが多いです。

\次のページで「姫の間違いやすい使い方」を解説!/

『姫』の意味
(名詞)
1.女子の美称。
2.貴人の娘。姫君。
3.近世上方で、遊女のこと。
(接頭語)
物の名前に付いて、小さくてかわいらしいものであることを表す。

出典:コトバンク 『デジタル大辞泉』小学館

姫の間違いやすい使い方

image by iStockphoto

近年では、『オタサーの姫』といったように、地味で男性が多いサークルなどの団体に女性が加入してアイドル的な人気を受ける使い方もありますね。ある意味女性への美称とも言えるのですが、使い方に間違いがある例も。注意したい姫の使い方について、紹介します。

1.「一姫二太郎」子供が生まれる順番

「一姫二太郎」とは、理想的な子供の生まれる順番を表した慣用句最初の子供は女の子で、二人目の子供は男の子のほうが育てやすいという意味です。平成12年度(2000年度)に行われた「国語に関する世論調査」では、約3割の人が、子供は女の子1人で男の子が2人の3人兄弟が理想的と誤答。理想的な子供の人数と男女構成だと勘違いしていたとのことです。

2.自分の娘を「うちの姫が~」というのはNG

SNSなどで見られるのですが、自分の娘やペットの写真を撮って「うちの姫が~した」とメッセージを載せることがあります。親しい方へ軽くふざけてみせたり、ネット上の軽いジョークで書き込みしたりしているなら微笑ましいですね。

でも、目上の人への話し言葉や、手紙や挨拶状などで「うちの姫が」とは使わないほうが無難です。姫は身分が高い娘という意味があるため「自分の娘を高めているの?親ばかもいい加減にしたら」と馬鹿にされる恐れもあります。

\次のページで「王女は王の娘を表すが、姫は身分の高い人の娘以外にも使えるところに違いがある」を解説!/

王女は王の娘を表すが、姫は身分の高い人の娘以外にも使えるところに違いがある

王女は王の娘にしか使えません。一方、姫は王の娘だけではなく、貴族などの高い身分の娘全般に使えます。それ以外にも、姫は女性をほめたたえたり、小さく可愛いものとみなしたりして身分に関係なく使える点で違いがみられますね。

" /> 3分で分かる「姫」と「王女」の 違い!使えるのはどんな身分の女性?間違いやすい姫の使い方についても文学部卒のライターが詳しくわかりやすく解説 – Study-Z
雑学

3分で分かる「姫」と「王女」の 違い!使えるのはどんな身分の女性?間違いやすい姫の使い方についても文学部卒のライターが詳しくわかりやすく解説

この記事では姫と王女の違いについてみていきます。どちらの言葉も高貴な生まれの女の子や女性に使うイメージがあるよな。しかし、2つの言葉には身分の差に関係なく使えたり、拡大解釈したりすることもあるようです。今回は姫と王女の言葉のもともとの意味を確認しながら、文学部卒のライター海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

大学の授業を思い出しながら『かぐや姫』とは言っても『かぐや王女』とは言わないなと思った文学部卒ライター。

王女と姫の違いはどのようなところ?

王女と姫の違いについて、どちらも王様に関連した女性を表すのではと思われがちです。しかし、姫は王族ではない女性についても姫を使うことがありますね。それ以外に違いがあるのでしょうか。

王女の意味

image by iStockphoto

王女は国王の娘という意味。王子の対義語となります。「おうじょ」と読むのが一般的。ただし、「おうにょ」と読むこともあります。

日本では王女ではなく皇女を使う

日本では王女ではなく『皇女』(読み:おうじょ・こうじょ・こうにょ)を使います。国王ではなく『天皇の娘』だからです。対義語は『皇子』ですね。

王女・皇女(読み)おうじょ
帝王の女の子。天皇・皇帝の子には「皇女」を、王の子には「王女」をあてるのが普通。おうにょ。対義語「王子・皇子」。

出典:『コトバンク』
精選版 日本国語大辞典

\次のページで「王女は英語で”princess”」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: