
「反りを合わせる」の使い方・例文
「反りを合わせる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
・新しいクラスに馴染めるか不安だったけれど、会話で出た単語をキーワードにして反りを合わせてみたら、いつの間にか友人ができていた。
・合わない相手とは、無理して反りを合わせようとしないで自然体でいたほうが、実はうまくいったりもするものだ。
・知らない用語を調べるのに、携帯やネットを使うのが普通なのに、辞書を使わなければいけない学校のやり方とは反りが合わせられなかった。
「(人や組織などの)やり方や考え方と合わせる」というニュアンスが伝わりますでしょうか。相性というと個人個人の関係を想像しやすいですが、例文三番目のように、組織などと比較して使うことも出来ます。
語源の項で「刀と鞘」がぴったり合う感じと説明したように、何かと「反りが合う」と言った場合は、その何かに対して好意的な意味合いになりますが、「反りを合わせる」の場合は「あえて合わせている」ニュアンスにも。
自分の考えを抑えて相手に合わせている、我慢の感情が読み取れるかもしれません。裏側に少し複雑な感情が表れているかもしれないため、注意して読み解きたい表現と言えるでしょう。
「足並みをそろえる」:多くの人が考えや行動などを合わせること
「足並みをそろえる」は、「多くの人が考えや行動などを合わせること」を意味する慣用表現です。「反りを合わせる」との違いは、「多くの人が」というニュアンスを含むこと。
テレビの選挙ニュースなどで「野党・与党の足並みがそろう」などという言い方をするのを聞いたことがないでしょうか。たくさんの人たちが、歩幅やスピードを合わせて行進しているようなイメージになるかもしれません。個人対個人で使うことも出来ますが、文脈に応じてより適した表現を選べるようになるといいでしょう。
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