この記事ではJANコードとバーコードの違いについてみていきます。どちらも白黒の縦線が並んだ見た目をしていますね。使う場面が違うようですが、それによって他の違いも生まれているようです。今回はそんなJANコードとバーコードの違いを、IT雑学ライターれおな=007と一緒に解説していきます。
れおな=007

ライター/れおな=007

一般企業に勤務する傍ら執筆活動を続けるwebライター。得意分野はITはもとより、言葉の意味をはじめとする雑学など多岐に及ぶ。学生時代のアルバイト経験も幅広く、本記事はコンビニエンスストアや運送業者でのアルバイト経験による知識も使って執筆していく。

JANコードとバーコードの大まかな違いは?

JANコードはバーコードの種類の1つで、13桁の数字を表す白黒の縦線の組み合わせで構成されています。比べて他のバーコードは、使用目的によって桁数やそれぞれのバーの組み合わせが示す文字が違うでしょう。具体的には宅配便のお問い合わせ番号や、スマホ決済や各種サービスの会員カードなどにも使われています。

違いその1.定義

そもそもJANコードとバーコードは、どのようなものでしょうか。本項では両者の定義および使われる場面について、比較してみていきましょう。

JANコード:商品識別用のバーコード

image by iStockphoto

JANコードとは、流通や小売業界における商品識別用のバーコードです。それぞれがどの企業のどの商品かを正確に把握できるように、店頭に並ぶ商品1つ1つにつけられています。

日本の一般財団法人流通システム開発センターがJANコードを管理していますが、海外の商品のバーコードとも互換性があるでしょう。店頭に並ぶ商品のほとんどにJANコードが付いていることによって、早く正確な会計が実現しているのです。

バーコード:バーで構成された識別子

image by iStockphoto

バーコードとは黒と白のバーで構成された、識別子を指します。スキャナで光を照射した際の反射で情報を読み取るというこのシンボルを使った仕組みは、1949年にアメリカの学生らによって開発されました。もともとは店頭のレジの時間短縮のためにに使うのを想定されていましたが、今は幅広い用途で活用されています。

\次のページで「違いその2.表示できるデータ」を解説!/

違いその2.表示できるデータ

JANコードとバーコードは表示できるデータが違います。本項では両者が表示しているデータについて比較し、どのようなメリットがあるのかを考察していきましょう。

JANコード:13桁の数字

image by iStockphoto

JANコードは一般的に13桁の数字を表現した構成になっており、それぞれの桁の数字が何を示すかも決まっています。ただし商品のサイズが小さい場合は短縮版の8桁のものが用いられたり、書籍には2つで1セットの書籍用JANコードが印字されていたりという例外もあるでしょう。

バーコード:アルファベットも挿入可能

image by iStockphoto

バーコードは用途によって桁数や表示可能な文字が変わり、中にはアルファベットや記号などが表示できるものもあるでしょう。アルファベットや記号などの情報が含まれたバーコードは、工場や物流の企業で活用されることが多いです。ほとんどの場合は真下にバーコードが示している情報が記載されており、損傷で読み取れない場合には補助的に用いられます。

バーコードが使われる場面は?

ここまでJANコードとバーコードの違いについてみてきましたが、JANコード以外のバーコードも我々の日常に浸透しています。本項では日常生活で特に見かけるバーコードの使用場面について、さらに具体的にみていきましょう。

1.宅配便の送り状

バーコードは宅配便の送り状における、追跡番号や営業所番号の表示に使われています。12桁前後の追跡番号をスキャナで読み取れる仕組みにより、早い配送はもちろんのインターネットでの追跡や誤配送の防止につながっているのでしょう。

\次のページで「2.スマホ決済や会員カード」を解説!/

2.スマホ決済や会員カード

image by iStockphoto

スマホによるキャッシュレス決済や各種サービスの会員カードで使われるバーコードはお馴染みではないでしょうか。現在はスマホアプリのバーコードも浸透してきたことにより、スピーディーに情報が確認できるようになっているでしょう。ところがプラスチック製のカードも健在で、スマホに苦手意識がある方でも会員カードが作りやすいでしょう。

3.振り込み用紙

公共料金やネットショッピングの払込用紙には、バーコードが広く普及しています。決済は現金が主流で高額になると防犯上のリスクがありますが、コンビニエンスストアのレジで決済できるため老若男女問わず扱いやすいのがメリットです。もちろんレジでバーコードが読み取れない場合は、再発行や銀行や郵便局などでの手続きが必要なので注意しましょう。

4.医薬品

image by iStockphoto

バーコードは我々の健康を守る医薬品にも使われており、厚生労働省によって表示内容が決められています。製造番号や有効期限などの表示が義務化されることで取り間違いなどを防止し、安全な医療に寄与していることでしょう。

JANコードはバーコードの一種で規格は海外とも互換性がある

ここまで解説してきた通り、JANコードはバーコードの一種を指します。もともとはレジ時間の短縮に使われていたバーコードですが、現在はさまざまな場面で活躍しているでしょう。私たちの日常生活にかなり浸透している技術なので、他にも使われている場面がないか探してみてはいかがでしょうか。

" /> JANコードとバーコードの違いは?アルファベットが入れられるって本当?種類や規格についてもIT雑学ライターが詳しくわかりやすく解説 – Study-Z
雑学

JANコードとバーコードの違いは?アルファベットが入れられるって本当?種類や規格についてもIT雑学ライターが詳しくわかりやすく解説

この記事ではJANコードとバーコードの違いについてみていきます。どちらも白黒の縦線が並んだ見た目をしていますね。使う場面が違うようですが、それによって他の違いも生まれているようです。今回はそんなJANコードとバーコードの違いを、IT雑学ライターれおな=007と一緒に解説していきます。
れおな=007

ライター/れおな=007

一般企業に勤務する傍ら執筆活動を続けるwebライター。得意分野はITはもとより、言葉の意味をはじめとする雑学など多岐に及ぶ。学生時代のアルバイト経験も幅広く、本記事はコンビニエンスストアや運送業者でのアルバイト経験による知識も使って執筆していく。

JANコードとバーコードの大まかな違いは?

JANコードはバーコードの種類の1つで、13桁の数字を表す白黒の縦線の組み合わせで構成されています。比べて他のバーコードは、使用目的によって桁数やそれぞれのバーの組み合わせが示す文字が違うでしょう。具体的には宅配便のお問い合わせ番号や、スマホ決済や各種サービスの会員カードなどにも使われています。

違いその1.定義

そもそもJANコードとバーコードは、どのようなものでしょうか。本項では両者の定義および使われる場面について、比較してみていきましょう。

JANコード:商品識別用のバーコード

image by iStockphoto

JANコードとは、流通や小売業界における商品識別用のバーコードです。それぞれがどの企業のどの商品かを正確に把握できるように、店頭に並ぶ商品1つ1つにつけられています。

日本の一般財団法人流通システム開発センターがJANコードを管理していますが、海外の商品のバーコードとも互換性があるでしょう。店頭に並ぶ商品のほとんどにJANコードが付いていることによって、早く正確な会計が実現しているのです。

バーコード:バーで構成された識別子

image by iStockphoto

バーコードとは黒と白のバーで構成された、識別子を指します。スキャナで光を照射した際の反射で情報を読み取るというこのシンボルを使った仕組みは、1949年にアメリカの学生らによって開発されました。もともとは店頭のレジの時間短縮のためにに使うのを想定されていましたが、今は幅広い用途で活用されています。

\次のページで「違いその2.表示できるデータ」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share:
れおな=007