3分でわかるマゼンタとピンクの違い!マゼンタとフクシアは同じ?色の三原色や花の色の由来も文学部卒ライターがわかりやすく解説
マゼンタは色(色材)の三原色のうちの1つ
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色の三原色というものを聞いたことはあるでしょうか。色材(顔料や塗料、インクなどの印刷などで使われる色の材料)の三原色はシアン(青緑色)”cyan”・イエロー(黄色)”yellow”・マゼンタ(赤紫色)です。これらの3つの色を混ぜていくと黒っぽい色になります。美術の時間に試したことのある方もいるかもしれませんね。
マゼンタはプリンターのインクにも
マゼンタの色を確かめるには、インクジェットプリンターのインクカートリッジを見てみるとよいかもしれません。プリンターは印刷するために、マゼンタ・シアン・イエローの色の三原色が使われています。ちなみに3つの色を混ぜると、理論上は黒い色になるようです。
しかし、実際は濃い茶色にみえるため、プリンターインクは黒を加えた4色のインクが基本ですね。現在ではライトシアンやライトマゼンタ、グレーなどを加えた6色のインクが使われています。印刷物の鮮やかさや明るさを実際に近く表現できるように工夫されているとのことです。
三原色は「赤・青・黃」ではないの?!
人によっては、「三原色は赤・青・黄ではないの?」と不思議に思うかもしれません。実はこれは光の三原色。テレビやパソコン、スマートフォンなどの画面のような発光するもので色を表現する際に使われるのです。3つの色をライトで照らし合わせると白色になります。
マゼンタとフクシアは同じ色?
マゼンタはもともとフクシンという名前。フクシア”fuchsia”(フクシャ・フューシャとも呼ばれる)いう植物の花の色(濃い赤紫色)に似ていたからフクシンと付けられました。もともとはフクシンでも、縁起の良いマゼンタという色名に取って代わられた模様。
本来はフクシンであり、マゼンタは色(色材)の三原色として基本色。一方で、フクシアは花にちなんだ色で全く別の色なのです。
しかし、ウェブサイトを作成してウェブカラーを指定する場合、マゼンタとフクシアは全く同じ色として取り扱われるとのこと。ウェブ上の赤い光と青い光を混ぜて合成するとマゼンタの色になるのですが、フクシアの色と全く同じになるからだということです。実際には違う色なのに、パソコンやスマートフォン上では同じ色になるのは不思議ですね。
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