身近な存在のトマトですが、意外と知られていないことも多い。例えば、夏野菜というイメージが強いが、実は本当の旬は夏ではないと知っていたかな?今回はトマトの本当の旬や、美味しいトマトの選び方や種類についても主婦歴18年のママライター猫山メイコと一緒に解説していきます。

ライター/猫山メイコ

主婦歴18年のママライター。 野菜を使ったアレンジレシピが得意。 「家族にできるだけ健康的な料理を!」をモットーに日々奮闘する傍ら、カフェや保育園でも調理の仕事を担当。 この経験を生かして、食にまつわる様々な知識や疑問をわかりやすく紹介・解説していく。

トマトの旬っていつ?

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日本では昔から夏に多く収穫されることから、トマトは夏の野菜と思われているようです。しかし、トマトの原産地である南米アンデス山脈は、日差しは強いものの清涼な気候。実はトマトは気温が高い夏はもともと苦手な野菜なのだそうです。

一年中スーパーやショップで手に入るトマトですが、本当の旬はいつなのでしょうか。ここからはトマトの旬について解説していきますね。

トマトの旬は夏じゃない?

トマトは春から初夏より、夏の時期の方が生育が早いという特徴があります。実が大きくなるスピードが早いため、糖度が上がる前に収穫することになり、春から初夏のものに比べると比較的水分が多く、味が薄いものが多くなってしまうのだそうです。

意外にも日本でトマトが美味しくなるのは、春から初夏の時期と、秋から初冬の時期。この時期に収穫されるのトマトは生育がゆっくりで、実の糖度が上がるまで待てるので、甘みが強く濃い味の美味しいトマトを収穫することができます。

トマトが美味しい旬の時期は春と秋。たくさん出荷される量的旬は夏ということですね。

トマトにはどんな種類があるの?

トマトと一言で言っても、実に様々な種類があります。世界中には10000種類を超える品種があり、日本では240種類ほどが栽培されているといわれているんです。しかも品種改良によって次々と新しい品種が生み出されています。ここからは、そんなトマトを色や大きさの種類に分けて解説していきますね。

種類1.色

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トマトにはさまざまな色をした商品があります。トマトが人気の野菜なのは、鮮やかな色や見た目の可愛さも一因ではないでしょうか。ここからはトマトを色の種類をピンク、レッド、グリーンの3つに分けてご紹介しますね。

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ピンク系:桃太郎、ファーストトマト

薄い赤色やピンク色をしたトマトはピンク系に属します。桃太郎など、日本の大玉トマトに多い種類。甘みと酸味のバランスが優れており、味わいにも優れていて皮が薄くて香りが弱いのが特徴です。素材の美味しさを活かしたサラダなどの生食に向いていますが、加熱調理しても美味しくいただけます。

レッド系:サンマルツァーノ、クッキングトマト

レッド系のトマトは濃い赤色が特徴です。海外品種や加熱用トマトに多い品種。皮が分厚くて酸味が強く、味がしっかりしていてトマト特有の香りが特徴的です。日本では缶詰やケチャップ、料理用などの加工用に栽培されることが多いですが、欧米では主に生食用トマトとして人気があります。

グリーン系:サングリーン、イエローアイコ

白、黄、緑、褐色、黒や縞模様など、様々な色や模様の品種はグリーン系に属します。酸味が強いのが特徴で、中には熟しても緑色のままの品種もあるそうです。鮮やかな見た目を活かして、サラダや料理の彩りに使われることが多いですが、普通のトマトと同じように調理しても美味しくいただけます。

種類2.重さ

さまざまな大きさがあるトマトですが、諸説ありますが一般的には重さによって以下のように分類されています。

大玉トマト:150g以上
中玉トマト:150~40g
小玉トマト:40g以下

ここからはトマトの大きさを大玉、中玉、小玉に分けてご紹介しますね。

\次のページで「1.果肉がしっかりした大玉トマト」を解説!/

1.果肉がしっかりした大玉トマト

大玉トマトは果肉がしっかりしていて、皮が硬いのが特徴です。崩れにくいので加熱にも向いていますが、生食でももちろん楽しめます。現在日本の市場に出回っている大玉トマトのほとんどが桃太郎トマトです。桃太郎トマトは甘みが強く、適度な酸味が特徴で、日本人好み。生食でも加熱しても美味しくいただけます。

2.栄養価が高い中玉トマト

中玉トマトはミディトマトとも呼ばれます。大玉トマトとミニトマトを組み合わせて、品種改良を経て誕生したトマトだそうです。大玉トマトやミニトマトよりもリコピンをはじめとした様々な栄養価が高い傾向に。糖度が高く酸味が少ないため、年々人気が高まっています。

3.彩りに重宝される小玉トマト

小玉トマトは、一般的にミニトマトと呼ばれています。種類が豊富でいろいろな色や形のものが販売されていて、赤だけではなく黄色やオレンジ、緑色など様々な色の品種があるんです。お弁当に入れたり、サラダやおかずの彩りに使えたりしてとても重宝しますね。

また、マイクロトマトといって、直径が5㎜から1㎝ほどしかない極小のトマトもあります。2000年あたりから市場に出回り始めたまだ新しい品種。フルーティーな香りとしっかりとしたトマトの味、そして小さく可愛らしい見た目が特徴です。

トマトの選び方・見分け方のコツは?

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せっかく買うなら新鮮で美味しいトマトを選びたいですよね。ここからはトマトの選び方・見分け方について解説していきますね。

その1.新鮮なトマトの選び方

全体の色が均一で皮にハリがあり、ずっしりと重いものを選んでください。また、ヘタの緑色が濃くてピンとして新鮮なものが良いです。ヘタがしおれていたり黄色っぽくなっていたりするものは、鮮度が落ちている証拠。

また、キズやひび割れがあるトマトも避けるのが無難です。そこから鮮度はおちてしまいますし、悪いものだと腐り始めてしまうので注意が必要ですね。

\次のページで「その2.甘いトマトの選び方」を解説!/

その2.甘いトマトの選び方

トマトのお尻に綺麗な星マークが出ているのが、甘みが強いトマトだそうです。またお尻の先から上のヘタに向かって何筋も放射線状に筋が見えることも。これは与える水分を減らして糖度が上がっている証拠だそうです。

そして、美味しさや甘さは熟れ具合も重要。できるだけ完熟した色の濃いトマトを選んでください。完熟したもののほうが栄養価も高くなります。

色々な品種のトマトを食べ比べてみよう

トマトと一言でいっても、色や大きさなど様々な種類があることがわかりました。ぜひ色々な品種を食べ比べてみてください。それぞれに味や食感も異なるので、自分好みのトマトを見つけたり、より美味しいとっておきのトマトを探したりして、日々の食卓に取り入れてくださいね。

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家庭科

トマトの旬っていつ?新鮮なトマトの選び方や種類も主婦歴18年のママライターが詳しくわかりやすく解説

1.果肉がしっかりした大玉トマト

大玉トマトは果肉がしっかりしていて、皮が硬いのが特徴です。崩れにくいので加熱にも向いていますが、生食でももちろん楽しめます。現在日本の市場に出回っている大玉トマトのほとんどが桃太郎トマトです。桃太郎トマトは甘みが強く、適度な酸味が特徴で、日本人好み。生食でも加熱しても美味しくいただけます。

2.栄養価が高い中玉トマト

中玉トマトはミディトマトとも呼ばれます。大玉トマトとミニトマトを組み合わせて、品種改良を経て誕生したトマトだそうです。大玉トマトやミニトマトよりもリコピンをはじめとした様々な栄養価が高い傾向に。糖度が高く酸味が少ないため、年々人気が高まっています。

3.彩りに重宝される小玉トマト

小玉トマトは、一般的にミニトマトと呼ばれています。種類が豊富でいろいろな色や形のものが販売されていて、赤だけではなく黄色やオレンジ、緑色など様々な色の品種があるんです。お弁当に入れたり、サラダやおかずの彩りに使えたりしてとても重宝しますね。

また、マイクロトマトといって、直径が5㎜から1㎝ほどしかない極小のトマトもあります。2000年あたりから市場に出回り始めたまだ新しい品種。フルーティーな香りとしっかりとしたトマトの味、そして小さく可愛らしい見た目が特徴です。

トマトの選び方・見分け方のコツは?

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せっかく買うなら新鮮で美味しいトマトを選びたいですよね。ここからはトマトの選び方・見分け方について解説していきますね。

その1.新鮮なトマトの選び方

全体の色が均一で皮にハリがあり、ずっしりと重いものを選んでください。また、ヘタの緑色が濃くてピンとして新鮮なものが良いです。ヘタがしおれていたり黄色っぽくなっていたりするものは、鮮度が落ちている証拠。

また、キズやひび割れがあるトマトも避けるのが無難です。そこから鮮度はおちてしまいますし、悪いものだと腐り始めてしまうので注意が必要ですね。

\次のページで「その2.甘いトマトの選び方」を解説!/

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