CUI(キャラクタユーザインターフェース)として有名な「コマンドプロンプト」と「PowerShell」。
どちらも画面から処理を実行できる機能ですが、この2つの違いは何なんでしょうな。
今回は「コマンドプロンプト」と「PowerShell」との違いについて、おおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

PowerShellとコマンドプロンプトの違い

image by iStockphoto

IT技術者としてパソコンを操作していくと、CUIを操作する機会もありますね。このCUIの代表格が「コマンドプロンプト」と「PowerShell」です。しかし両者の違いがわからない初心者の方も多いでしょう。ここでは「コマンドプロンプト」と「PowerShell」の違いについて解説していきます。

コマンドプロンプト:WindowsのCUI

コマンドプロンプトはWindowsというOSの標準CUIです。CUIとは普段マウスで行っている操作をコマンド、つまりキーボードによる文字入力で操作するための機能。Windowsから起動すると、黒いバックグラウンドカラーのサブウィンドウ状態で表示されるので、少しとっつきにくいイメージを持つかもしれませんね。

PowerShell:コマンドプロンプトの強化版

これに対し「PowerShell」は「コマンドプロンプト」の強化版に当たります。Microsoft社が「コマンドプロンプト」の上位互換として開発したのが「PowerShell」。豊富な機能が追加されています。

それぞれ何ができるの?

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「コマンドプロンプト」と「PowerShell」の違いについてわかったところで気になるのは、「結局何ができるのか」ということですよね。ここでは「コマンドプロンプト」とその強化版である「PowerShell」ができることを解説していきます。

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コマンドプロンプト:基本的な操作ができる

「コマンドプロンプト」では基本的なパソコンの操作ができます。具体的に解説していきましょう。

まずシステムやネットワークの情報を確認することができます。自分のパソコンのOSのバージョンや、IPアドレスなどを表示させることが可能です。また普段マウスで行うようなファイル操作をすることができます。ファイルやディレクトリ(フォルダ)の作成・コピー・移動・削除などです。

PowerShell:複数の機能を呼び出しやすい

「コマンドプロンプト」で行えることは「PowerShell」でも行えます。

「PowerShell」にしかできないことは、まず「コマンドレット(cmdlets)」という独自コマンドが入力できることです。「コマンドレット」とはあらかじめ用意されたコマンド群のことで、これを呼び出すことで複雑な操作を単純化することが可能に。また「PowerShellスクリプト」という機能も利用できます。これは実行するコマンドをファイルに記述して保存し、後でまとめて実行することができる機能です。

Windows以外のOSでも使用できるの?

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「コマンドプロンプト」と「PowerShell」の特徴はある程度おわかりいただけだと思います。ここで気になるのはWindows以外のOSで実行できるのかということですよね。

「私が普段使っているのはMacなんだけど」や「僕が職場で使っているのはLinuxなんだけど」などと思った方もいるかもしれません。ここではWindows以外で上記2機能が使えるのか解説していきます。

各OSにCUIは存在する

結論から言うと「コマンドプロンプト」自体はWindowsでしか使えません。しかしCUIに関しては各OSに標準実装されていることがほとんどです。

例えばApple社のMacであれば、「ターミナル」という機能が「コマンドプロンプト」に該当します。オープンソース(ソースコードを無償で一般公開しているソフトウェア)の代表格であるLinuxであれば、該当している機能は「ターミナル」です。

PowerShellは実行環境を構築すれば使える

「コマンドプロンプト」はWindows標準機能だったために、他OSにまで実装されているわけではありませんでした。しかし「PowerShell」は標準機能ではなく、あくまで独自のソフトウェア。よってMacやLinuxなどの他OSであっても、専用ソフトウェアなどを使用すれば「PowerShell」を実行することは可能です。

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コマンドプロンプトの強化版がPowerShell

ここまで「コマンドプロンプト」と「PowerShell」の違い、それぞれができる機能、そしてこの2機能が他社製のOSで実行できるのかまでを解説してきました。解説を聞いているうちに、実際に自分で操作してみたいと思った人もいるのではないでしょうか。

現代はマウスやキーボードだけでなく、音声入力やタッチパッド入力など入力デバイスも多様化しています。現在CUIへの入力方法はキーボードだけですが、もしかしたら遠くない未来に他の入力方法に対応したCUIが登場するかもしれませんね。

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IT・プログラミング雑学

3分でわかるコマンドプロンプトとPowerShellの違い!Windows以外で使えるの?現役エンジニアがわかりやすく解説

CUI(キャラクタユーザインターフェース)として有名な「コマンドプロンプト」と「PowerShell」。
どちらも画面から処理を実行できる機能ですが、この2つの違いは何なんでしょうな。
今回は「コマンドプロンプト」と「PowerShell」との違いについて、おおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

PowerShellとコマンドプロンプトの違い

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IT技術者としてパソコンを操作していくと、CUIを操作する機会もありますね。このCUIの代表格が「コマンドプロンプト」と「PowerShell」です。しかし両者の違いがわからない初心者の方も多いでしょう。ここでは「コマンドプロンプト」と「PowerShell」の違いについて解説していきます。

コマンドプロンプト:WindowsのCUI

コマンドプロンプトはWindowsというOSの標準CUIです。CUIとは普段マウスで行っている操作をコマンド、つまりキーボードによる文字入力で操作するための機能。Windowsから起動すると、黒いバックグラウンドカラーのサブウィンドウ状態で表示されるので、少しとっつきにくいイメージを持つかもしれませんね。

PowerShell:コマンドプロンプトの強化版

これに対し「PowerShell」は「コマンドプロンプト」の強化版に当たります。Microsoft社が「コマンドプロンプト」の上位互換として開発したのが「PowerShell」。豊富な機能が追加されています。

それぞれ何ができるの?

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「コマンドプロンプト」と「PowerShell」の違いについてわかったところで気になるのは、「結局何ができるのか」ということですよね。ここでは「コマンドプロンプト」とその強化版である「PowerShell」ができることを解説していきます。

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