海ぶどうと言う食材を知ってるか?主に沖縄周辺で生産されている海藻の一種です。今回は海ぶどうの旬や下処理・保存方法についてみていきます。まるでぶどうの房のような見た目で、食べるとプチプチ弾ける食感が特徴です。おすすめの食べ方も料理が趣味の主婦ライターいわさゆこと一緒に解説していきます。

ライター/いわ さゆこ

4人の子を持つ主婦ライターいわさゆこです。趣味は料理と読書。海ぶどうを沖縄で食べて以来、かわいい見た目と食感が楽しくて大好きになりました。ハレの日などの料理に活用しています。

海ぶどうの旬はいつ?

養殖の海ぶどうは1年を通して生産されています。生育に適した水温は24℃前後で、房が充実しておいしく食べられる時期としては春・秋。夏の暑い時期は海水温が上がってしまい房が痩せ、冬は気温が低すぎてしぼんでしまいます。天然の海ぶどうは4~10月の間の限られた地域でしか収穫できないため、かなり珍しいようです。市場に出回っているほとんどが養殖なんですよ。

分布地域と生産地は?

海ぶどうは熱帯・亜熱帯地方でしか生息しておらず、日本では沖縄をはじめとする南西諸島、国外では東南アジアやオセアニア等の沿岸の浅い砂底地に分布しています。宮古地方で古くから食用海藻として活用されていましたが、沖縄県全域に普及したのは1989年に恩納村漁協によって陸上養殖技術が開発されて以降のことだそうです。

新たな品種「海ゴーヤー」って何?

沖縄県の養殖センターにて、外国から輸入した海ぶどうの中に1本だけ変わった形の種を発見。これを別で栽培したところ、新たな品種ができました。それが海ゴーヤー誕生のきっかけとなったそうです。海ぶどう一つ一つの粒を細長くしたような形をしており、見た目がゴーヤに似ていることからその名がつけられました。食感は、海ぶどうよりも歯応えがあるそうですが、味はほぼ同じのようです。

海ぶどうは、イワズタ科イワズタ属に属する海藻の一種で、正式名称は「クビレズタ」、海ゴーヤーも同じイワズタ科イワズタ属に属している「フサイワズタ」という海藻なんですよ。

新鮮でおいしい海ぶどうはどう選ぶ?

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せっかく食べるなら新鮮でおいしい海ぶどうが食べたいですよね。でも、どのようなものが新鮮でおいしいのかなんてわからない。そんなあなたにポイントをお伝えします。

海ぶどうはどこで買えるの?

海ぶどうは、沖縄でしか手に入らないわけではありません。取り扱いがあるスーパーマーケットも増えています。また、ネットショッピングやお取り寄せで簡単に購入できますよ。生のもの以外にも塩漬けにされたものならば、保存期間が長く設定されています。

\次のページで「新鮮な海ぶどうの選び方・見分け方は?」を解説!/

新鮮な海ぶどうの選び方・見分け方は?

全体に張りがあり粒がプリっとしたものが新鮮です。プチプチした食感を楽しみたいなら、より実が詰まったものを選ぶと良いでしょう。

緑色が薄いものや濃いものがありますが、長時間光にあたっていないと色が薄くなることがあります。味の違いはほとんどありませんが、気になるようであれば、袋に入れた状態で蛍光灯の光を2~3時間当てるとまた濃い緑色が復活しますよ。ただし太陽の光は強すぎて、海ぶどうが傷んでしまう原因になるので、直射日光を当てることは避けてくださいね。

粒の色の濃さだけではおいしさの判断は難しいですが、黒っぽいものは傷んでいる可能性もあるので避けましょう。ちなみに海ぶどうにはA級、B級とランクがあります。A級は、手作業で茎が取り除かれており、選別された質の高い海ぶどうです。口の中で感じる食感や雑味のない上品な味なので、ランクで見分けるのもポイントの1つですね。

海ぶどうを美味しく食べるための下処理方法を知ろう!

海ぶどうを美味しく楽しむためには下処理の方法を知っておくことが重要です。案外簡単なので、一度覚えてしまえばスムーズに行うことができますよ。

その1.水洗い

海ぶどうは水で洗って、生のまま食べることができます。塩気や汚れなどをできるだけ落としたいので、しっかりと水道水で洗い流すようにしましょう。海ぶどうは水につけておくとしぼんでしまい食感が損なわれてしまうので注意が必要です。それを避けるためにも、できるだけ素早く短時間で水洗いし、水に長時間つけておくのは避けてくださいね。

また、より美味しく海ぶどうを楽しみたい場合には、食べる直前に氷水に10秒程度つけておくと食感がより明確になるので、おすすめです。

その2.塩抜き

塩漬けの海ぶどうを食べる時や、生の海ぶどうを食べてみて塩見を強く感じる時は、塩抜きをしましょう。塩抜きをする場合でも短い時間のみ水につけておくことが重要となります。目安は1~2分で、塩味加減によって水を2~3回代えるといいですよ。塩抜きのために水に浸けっぱなしにするのは厳禁。長時間水に浸けると粒がしぼんでしまいます。

海ぶどうを美味しく食べたい!おすすめの食べ方をご紹介!

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海ぶどうを食べたいけれど、どうやって食べればいいのかわからない方必見!定番の食べ方からアレンジ可能な食べ方まで4選をみていきましょう。

\次のページで「1.そのまま食べる」を解説!/

1.そのまま食べる

海ぶどうは、加熱すると食感が損なわれるため、基本的には生で食べます。もっとも手軽でシンプルな食べ方は、そのまま食べることです。醤油や三杯酢、ポン酢などの調味料に付けて食べます。海ぶどうは液体に漬かるとしぼむ性質を持っているので、醤油などのタレは別皿で用意し、食べる直前に付けるのがおすすめです。

2.海鮮サラダ

海鮮サラダのトッピングとしてもいいですね。マグロやサーモンとの色合いが対照的で、小さなぶどうのような見た目が可愛らしく、見た目が鮮やかなので食卓が華やかになりますよ。パーティーやお祝いの席にはぴったりの一品になります。

3.海ぶどう出汁茶漬け

海ぶどうは、お茶漬けに乗せてもいいですよ。程よい塩味とほんのり磯の香りが食欲のない時や、お酒の後にもさらさらと食べられます。ごはんとの相性もいいですね。お好みで梅干しやワサビ、海苔の佃煮をプラスして自分好みのアレンジも楽しめますよ!

4.海ぶどう山かけ丼

マグロやブリなどお好みの海鮮に、すりおろしたとろろと海ぶどうで、おいしいどんぶりのできあがり。食感がいいので、食が進むこと間違いなしです!刻み青じそを乗せると風味がよくさっぱりといただけますよ。

海ぶどうはどうやって保存すればいいの?

海ぶどうは暖かい海に育つ海藻なので、寒さには弱いです。約15~28℃の室内で常温保存してください。冷蔵庫で保存するとしぼんでしまうので、必ず常温で保存しましょう。また、変色する場合があるので、直射日光も避けてください。賞味期限は収穫後1週間ほどで、長期保存できるよう塩漬けしているものもあります。

見た目や海藻という点から、思わず冷蔵庫に入れたくなりますが、常温保存ですよ!生の海ぶどうは、賞味期限が短くあまり日持ちしません。なるべく早く食べきるようにしてください。塩水に漬けられた海ぶどうは、生の海ぶどうよりも長期保存できます。

プチプチ食感の海ぶどう!正しい下処理と保存方法で美味しく食べよう!

プチプチ食感が楽しい海ぶどうは、温度変化に敏感でデリケートな食材であることがわかりましたね。海ぶどうには食物繊維やミネラルが豊富に含まれており健康維持にもいい食材です。正しい下処理や保存によって美味しく食べましょう。

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家庭科

美味しい海ぶどうが食べたい!海ぶどうの旬や下処理・保存方法・おすすめの食べ方も主婦歴15年のママライターが詳しくわかりやすく解説!

海ぶどうと言う食材を知ってるか?主に沖縄周辺で生産されている海藻の一種です。今回は海ぶどうの旬や下処理・保存方法についてみていきます。まるでぶどうの房のような見た目で、食べるとプチプチ弾ける食感が特徴です。おすすめの食べ方も料理が趣味の主婦ライターいわさゆこと一緒に解説していきます。

ライター/いわ さゆこ

4人の子を持つ主婦ライターいわさゆこです。趣味は料理と読書。海ぶどうを沖縄で食べて以来、かわいい見た目と食感が楽しくて大好きになりました。ハレの日などの料理に活用しています。

海ぶどうの旬はいつ?

養殖の海ぶどうは1年を通して生産されています。生育に適した水温は24℃前後で、房が充実しておいしく食べられる時期としては春・秋。夏の暑い時期は海水温が上がってしまい房が痩せ、冬は気温が低すぎてしぼんでしまいます。天然の海ぶどうは4~10月の間の限られた地域でしか収穫できないため、かなり珍しいようです。市場に出回っているほとんどが養殖なんですよ。

分布地域と生産地は?

海ぶどうは熱帯・亜熱帯地方でしか生息しておらず、日本では沖縄をはじめとする南西諸島、国外では東南アジアやオセアニア等の沿岸の浅い砂底地に分布しています。宮古地方で古くから食用海藻として活用されていましたが、沖縄県全域に普及したのは1989年に恩納村漁協によって陸上養殖技術が開発されて以降のことだそうです。

新たな品種「海ゴーヤー」って何?

沖縄県の養殖センターにて、外国から輸入した海ぶどうの中に1本だけ変わった形の種を発見。これを別で栽培したところ、新たな品種ができました。それが海ゴーヤー誕生のきっかけとなったそうです。海ぶどう一つ一つの粒を細長くしたような形をしており、見た目がゴーヤに似ていることからその名がつけられました。食感は、海ぶどうよりも歯応えがあるそうですが、味はほぼ同じのようです。

海ぶどうは、イワズタ科イワズタ属に属する海藻の一種で、正式名称は「クビレズタ」、海ゴーヤーも同じイワズタ科イワズタ属に属している「フサイワズタ」という海藻なんですよ。

新鮮でおいしい海ぶどうはどう選ぶ?

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せっかく食べるなら新鮮でおいしい海ぶどうが食べたいですよね。でも、どのようなものが新鮮でおいしいのかなんてわからない。そんなあなたにポイントをお伝えします。

海ぶどうはどこで買えるの?

海ぶどうは、沖縄でしか手に入らないわけではありません。取り扱いがあるスーパーマーケットも増えています。また、ネットショッピングやお取り寄せで簡単に購入できますよ。生のもの以外にも塩漬けにされたものならば、保存期間が長く設定されています。

\次のページで「新鮮な海ぶどうの選び方・見分け方は?」を解説!/

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