3分でわかるJavaScriptとjQueryの違い!jQueryはもう使わない?jQueryに代わるライブラリも現役エンジニアがわかりやすく解説
陳腐化して時代に合わなくなっている
「jQuery」は2006年にリリースされたライブラリですが、当然時代の流れに伴い陳腐化も進んでいます。代表的な事例が「jQuery」特有のソースの記述が、現在普及しているフレームワークに合わなくなっているということです。フレームワークとは英語で枠組みのこと。システム開発に必要な機能があらかじめ用意された枠組みという意味です。
また開発者がそれぞれのプラグイン(機能単位)を更新していないことも陳腐化の原因の一つ。最新のバージョンのブラウザに対応していなかったり、セキュリティ上の問題が発生する恐れもあります。
jQueryに代わるライブラリ
ここでは「jQuery」に代わって普及しているライブラリを紹介します。
1つ目はMeta社(旧Facebook社)が開発した「JavaScript」のライブラリ「React」です。「React」では「JavaScript」のソースの中に「HTML」という別言語の記述を埋め込むことが可能。「HTML」は完全フロントエンド言語なので、Webサイトのイメージをしやすい実装ができます。
もう1つは「Vue.js」というフレームワーク内のライブラリです。ボタンやフォームなどページ上の構成要素をコンポーネントと呼ばれる部品にすることが可能で、これにより保守性や流用性を高めることができます。
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JavaScriptはプログラミング言語、jQueryはライブラリ
ここまで「JavaScript」と「jQuery」の違い、「jQuery」のメリット、そして「jQuery」が使われなくなっている潮流について解説してきました。両者の関係性がだいぶ理解できたのではないでしょうか。
プログラミング言語が一時期普及し陳腐化して使われなくなるのと同様に、ライブラリやフレームワークといった関連システムも時代の流れには逆らえません。今や私たちの生活と切っても切れない「JavaScript」も、いずれは役目を終えるかもしれません。ITという一見無機質な世界でも、適者生存という有機的な原理は働いています。プログラマーやシステムエンジニアにとって大事なことは、常に学ぶ姿勢を忘れず、時代の変化に適応していくことなんですね。