パソコンでインターネットに接続したい場合、いろいろと装置が必要ですね。
よく耳にするのは「ルーター」と「ハブ」ですが、この2つの違いをよく知らない人も多いんじゃないか。
今回は「ルーター」と「ハブ」の違いについて、現役システムエンジニアのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

ルーターとハブの違い

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自宅やオフィスでインターネット回線を引くときに使われる「ルーター」「ハブ」。見た目が似ているものもの多く、どちらがどのような機能を持っているのかよく知らない人も多いのではないでしょうか。ここでは「ルーター」と「ハブ」の違いについて解説していきます。

ルーター:インターネットに接続するための通信機器

「ルーター」とはインターネット回線への接続するための通信機器です。自宅やオフィスではインターネット利用のために電話回線や光回線を用いますが、直接パソコンなどの端末を接続せず、「ルーター」を経由して接続します。

ハブ:回線接続数を増やす装置

「ルーター」に対して「ハブ」は単純に接続の分岐数を増やすための機器のこと。「ルーター」で接続されたインターネット回線を複数端末でも利用できるようにする機器です。

必ず用意するものはどっち?

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では自宅やオフィスでインターネット接続をするために、必ず用意しなければならないものはどちらなのでしょうか。ここでは「ルーター」と「ハブ」それぞれの特徴を踏まえながら解説していきます。

\次のページで「インターネット接続にはルーターが必要」を解説!/

インターネット接続にはルーターが必要

「ルーター」は意味的にはルーティング機能を持っている通信機器を指す言葉です。ルーティングとはルート、つまり道筋を決めること。インターネット上には無数のウェブサイトがありますが、そのサイトの住所までの道筋はルーターが決めてくれるんです。

「ルーター」があるおかげで、インターネットという巨大な通信網の中で簡単に目的のウェブサイトに到達することができます。つまり「ルーター」がなければインターネットには接続できないのです。

インターネット接続する端末を増やすのがハブ

これに対して「ハブ」そのものにインターネット回線へと接続する機能はありません。単純に接続端末数を増やす目的で導入されます。

ただLANケーブル接続口が複数ある「ルーター」もありますし、無線LAN(いわゆるWi-Fi)用の「ルーター」であれば数十台まで接続できたりすることも。あくまで有線のLANケーブル接続口を増やすものが「ハブ」と言えますね。

モデムとの関係は?

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自宅にインターネット回線をひこうとすると、回線業者やプロバイダーから「モデム」をレンタル支給されることがありますね。ではこの「モデム」とはいったい何なのでしょうか。ここでは「ルーター」や「ハブ」との関連性から「モデム」について解説していきます。

モデム:回線の電気信号を変換する装置

「モデム」とは電気信号を変換する装置のこと。「モデム」はモデュレーター(変調器)とデモデュレーター(復調器)との複合語に当たります。つまりは電気信号を相互変換する装置ということです。

電話回線でインターネット利用するにはモデムが必要

「モデム」は「ルーター」と同様、自宅にインターネット回線を引くのに必要です。その理由は自宅の電話回線で使用される信号がアナログ信号だから。パソコンなどのデジタル機器ではデジタル信号を使用していますが、このままでは自宅から送信できないため「モデム」でアナログ信号に変換する必要があるのです。

なお光回線を使用しているご家庭には「ONU」という光回線向けの「モデム」が支給されることがほとんどとなっています。

\次のページで「ルーターは接続に必須、ハブは接続数を増やす」を解説!/

ルーターは接続に必須、ハブは接続数を増やす

ここまで「ルーター」と「ハブ」の違い、インターネット接続に必要なものはどちらか、そして「モデム」との関係まで説明してきました。自宅やオフィスで何気なく利用しているインターネット回線について、具体的なイメージが持てたのではないでしょうか。

現代はIoT(モノのインターネット)の時代と言われ、あらゆるものがインターネットに接続されつつあります。仕組みを知らなくても使えるのがインターネットではありますが、仕組みを知ってこそ使いこなせるものも多いはず。今回の記事がみなさんのデジタルライフの一助になればと思っています。

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IT・プログラミング雑学

3分でわかるルーターとハブの違い!インターネット利用にはどちらが必要?現役システムエンジニアがわかりやすく解説

パソコンでインターネットに接続したい場合、いろいろと装置が必要ですね。
よく耳にするのは「ルーター」と「ハブ」ですが、この2つの違いをよく知らない人も多いんじゃないか。
今回は「ルーター」と「ハブ」の違いについて、現役システムエンジニアのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

ルーターとハブの違い

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自宅やオフィスでインターネット回線を引くときに使われる「ルーター」「ハブ」。見た目が似ているものもの多く、どちらがどのような機能を持っているのかよく知らない人も多いのではないでしょうか。ここでは「ルーター」と「ハブ」の違いについて解説していきます。

ルーター:インターネットに接続するための通信機器

「ルーター」とはインターネット回線への接続するための通信機器です。自宅やオフィスではインターネット利用のために電話回線や光回線を用いますが、直接パソコンなどの端末を接続せず、「ルーター」を経由して接続します。

ハブ:回線接続数を増やす装置

「ルーター」に対して「ハブ」は単純に接続の分岐数を増やすための機器のこと。「ルーター」で接続されたインターネット回線を複数端末でも利用できるようにする機器です。

必ず用意するものはどっち?

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では自宅やオフィスでインターネット接続をするために、必ず用意しなければならないものはどちらなのでしょうか。ここでは「ルーター」と「ハブ」それぞれの特徴を踏まえながら解説していきます。

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