デーツは今注目の健康食品で、ドラッグストアやスーパーで見ることが多くなったな。ドライデーツは原産国や品種によって味わいや食感が違うことは知っているか?日本で手に入りやすい品種の中からそれぞれの違いをみていこう。そして、そのまま食べてももちろん美味しいが、満足感や栄養効能がアップするおすすめの食べ方も、日頃からデーツを食べている元栄養士ライターのはるなつと一緒に解説していきます。

ライター/はるなつ

手軽に食べられるビタミン・ミネラルたっぷりの栄養価の高い食べ物を探すことが好きな元栄養士の主婦ライター。さまざまなドライフルーツを日替わりで食べています。

デーツの主な生産国はどこ?

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デーツは、エジプトやサウジアラビア、パキスタンなどの中東や、アメリカのカルフォルニア州で多く生産されている果実。2020年の各国生産量トップ10は下記の通りです。生産量が多い10の国で世界のなんと80%以上の量を生産しており、中東の国が占めていますね。アメリカ産のデーツも日本に多く輸入されています。

デーツ(ナツメヤシ)生産量国別ランキング(2020年)
1.エジプト
2.サウジアラビア
3.イラン
4.アルジェリア
5.イラク
6.パキスタン
7.スーダン
8.オマーン
9.UAE
10.チュニジア

出典:デーツ統計情報/OGC

デーツの種類別の特徴と味わいは?

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無添加で流通されることが多く、果実そのものの甘さを楽しむことができるデーツ。甘さや味わい、色や大きさ・固さなど種類によってさまざまで、どれにしようか迷ってしまうことはありませんか?3つの種類の産地や特徴をみていきましょう。お好みのデーツを見つける参考にしてくださいね。

1.UAE産クナイジ種

黒砂糖のようなコクがあり、上品な羊かんのような味わいがあります。見た目も黒糖のようで日本人にはなじみがありますね。お茶やコーヒーともあいますよ。デーツクラウンというブランドのグレードの高いものはアラブ王室の御用達にもなります。濃厚ですが皮が柔らかくふっくらとした食べやすい食感です。

\次のページで「2.アメリカ産マジョール種」を解説!/

2.アメリカ産マジョール種

デーツの種類の中でも、粒が大きく甘さが強い「デーツの王様」ともいわれるマジョール種。ドライデーツの中で水分量が比較的多いこの品種は、干し柿の食感に似ているのが大きな特徴です。そのまま食べても良いですし、甘さが強いと感じる場合はきざんでお菓子づくりにも使いやすい品種ですよ。

3.チュニジア産リグレットノア種

THE・DATE(ザ・デーツ)とも呼ばれているあっさりとした味わいのリグレットノア種は、クセがなく適度な甘味でデーツ初心者でも食べやすい品種です。ツヤのある茶~オレンジかかった色味、水分量が多くジューシーでフルーティな味わいがあります。そのまま食べたりチーズやほかのフルーツを合わせるのもオススメです。

相乗効果アップ!簡単でおすすめな食べ方3選

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デーツには、カリウムや鉄分などのミネラルや、βカロテンやビタミンB群、食物繊維など女性にもうれしい栄養成分がたっぷりです。ほかの食べ物と組み合わせることで、栄養が吸収されやすくなる効果や、さらに美味しくなるなど相乗効果がアップします。3つのおすすめの組み合わせをご紹介しますのでぜひ試してくださいね。

1.高カカオチョコレートのポリフェノールで美肌効果

カカオがより多く含まれるチョコレートは苦みもありますが、デーツの自然な甘さと良く合います。デーツと高カカオチョコレートは血糖値の上昇が穏やかな低GI食品です。

カカオポリフェノールには、活性酸素の働きを弱める効果がある抗酸化作用があり、お肌の老化防止や美肌効果のサポートをしてくれます。ちょっと甘いものを食べて一息つきたいなと思ったときにおすすめの組み合わせですよ。

2.ナッツの良質な脂肪と一緒に、サラダにも

アーモンドやくるみなどのナッツ類は、脂質が多く太りやすいと思いますよね。しかしナッツに含まれる脂肪は不飽和脂肪酸で、コレステロール値を下げる効果や、脂肪の分解をサポートする働きがあります。さらに、血行促進に効果的なビタミンE、細胞のターンオーバーを促進させるビタミンB2、食物繊維などが豊富で、女性はぜひ食べてほしい組み合わせです。

ナッツは糖質が少ないので、デーツと食べることで栄養バランスが良くなりますよ。サラダのトッピングに刻んだデーツとナッツを入れると、おしゃれな1品になりますね。

3.忙しい朝にデーツとヨーグルトでパワーチャージ

忙しい朝におすすめの朝食のひとつが、デーツヨーグルトです。前日の夜に、デーツをヨーグルトに漬けておくとふっくら柔らかくなりますが、すぐ食べても程よい歯ごたえがあり満足感がアップします。ヨーグルトと合わせることでタンパク質が取れるので、栄養豊富な朝食がかんたんにできあがりますよ。

\次のページで「保存方法と賞味期限は?」を解説!/

保存方法と賞味期限は?

乾燥させているドライデーツは、生の果物と違って長期の保存が可能です。しかし、長持ちするからといって、気付いたら期限が切れていたり味が変わってしまった、なんてことはないでしょうか。

デーツは砂糖不使用の無添加なものが多く、保存状態によっては酸化や変色してしまうことがあるので注意が必要です。美味しく食べるための保存方法や、賞味期限はどのくらいなのかを解説していきます。

デーツの賞味期限は?開封前は常温保存もOK

賞味期限とはおいしく食べられる期間のことで、デーツは開封前だと保存賞味期限が4か月程度あるものが多く常温保存も可能です。注意書きに直射日光・高温多湿を避けるように記載がありますので、長い期間食べないときは涼しい場所や引き出しの中などに保管しておくほうが良いでしょう。

食べないほうがよい状態は?

いままでのデーツと違うと感じたら、食べるのはやめておいたほうが良いでしょう。見分けるコツは下記の通りです。開封後の保管に気を付けましょうね。

・色が黒く変わる
・変な味がする、においがする
・カビが生えている
・どろどろベタベタするなど明らかに水っぽい

開封前の果実の周りが白くなっているのは、果実の糖分が結晶化している状態で食べても問題ありません。

\次のページで「開封後は冷蔵庫に」を解説!/

開封後は冷蔵庫に

気温が高い場所に長時間置いたり空気に触れることで酸化し味や色が変わったり、湿気で水分が増えカビてしまうことがあるので、開封後は冷蔵庫で保存したほうがよいでしょう。

長持ちさせるには、ジップロックに入れ空気を抜いて保存します。たくさんある場合は小分けにするのもおすすめです。野菜室は湿度があるため避けたほうがよいでしょう。常温でも保存はできますが、冷蔵庫より気温や湿度に気を付けて保存する必要があります。

そのまま食べても、お菓子や料理に使える優れもの

デーツは健康や美容に良いとされて注目されているスーパーフードです。今回は手軽に食べられて栄養バランスが良くなる組み合わせをご紹介しました。お好みのデーツの品種や食べ方を見つけて、自然のサプリメントとして長期的に取り入れてくださいね。

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家庭科

デーツは生産国や品種で味が違う?種類やおすすめの食べ方も元栄養士が詳しくわかりやすく解説

デーツは今注目の健康食品で、ドラッグストアやスーパーで見ることが多くなったな。ドライデーツは原産国や品種によって味わいや食感が違うことは知っているか?日本で手に入りやすい品種の中からそれぞれの違いをみていこう。そして、そのまま食べてももちろん美味しいが、満足感や栄養効能がアップするおすすめの食べ方も、日頃からデーツを食べている元栄養士ライターのはるなつと一緒に解説していきます。

ライター/はるなつ

手軽に食べられるビタミン・ミネラルたっぷりの栄養価の高い食べ物を探すことが好きな元栄養士の主婦ライター。さまざまなドライフルーツを日替わりで食べています。

デーツの主な生産国はどこ?

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デーツは、エジプトやサウジアラビア、パキスタンなどの中東や、アメリカのカルフォルニア州で多く生産されている果実。2020年の各国生産量トップ10は下記の通りです。生産量が多い10の国で世界のなんと80%以上の量を生産しており、中東の国が占めていますね。アメリカ産のデーツも日本に多く輸入されています。

デーツ(ナツメヤシ)生産量国別ランキング(2020年)
1.エジプト
2.サウジアラビア
3.イラン
4.アルジェリア
5.イラク
6.パキスタン
7.スーダン
8.オマーン
9.UAE
10.チュニジア

出典:デーツ統計情報/OGC

デーツの種類別の特徴と味わいは?

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無添加で流通されることが多く、果実そのものの甘さを楽しむことができるデーツ。甘さや味わい、色や大きさ・固さなど種類によってさまざまで、どれにしようか迷ってしまうことはありませんか?3つの種類の産地や特徴をみていきましょう。お好みのデーツを見つける参考にしてくださいね。

1.UAE産クナイジ種

黒砂糖のようなコクがあり、上品な羊かんのような味わいがあります。見た目も黒糖のようで日本人にはなじみがありますね。お茶やコーヒーともあいますよ。デーツクラウンというブランドのグレードの高いものはアラブ王室の御用達にもなります。濃厚ですが皮が柔らかくふっくらとした食べやすい食感です。

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