今回はマグロとカツオの違いについて紹介していきます。マグロとカツオは見た目や味が少し違うくらいで他に違いなんて特にないと思っているやつも多いんじゃないか?ですがマグロとカツオについて詳しく調べて見ると旬や栄養素などにも違いがある事が分かったぞ。今回はそんなマグロとカツオについて雑学コレクターのモトキと一緒に解説していきます。

ライター/モトキ

月20冊以上の本に目を通す雑学コレクター兼ライター。日頃より培った知識とその情報取集力を活かして分かりやすく情報を伝えていく。

マグロとカツオは兄弟関係にある!?

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マグロやカツオはスーパなどに行くと、よく刺身の状態で売られているのを見かけますよね。色味も味もそっくりなマグロとカツオですが、実は生物学上で見てみると

・マグロ:スズキ目サバ科マグロ属
・カツオ:スズキ目サバ科カツオ属

となります。マグロとカツオはスズキ目サバ科までは一緒であることから、マグロとカツオは兄弟のような関係と言われているのです。

マグロにはさまざな種類がいる

カツオは1種類のみしかいませんが、マグロにはさまざまな種類がいます。中でも日本で食用として親しまれているのが

・クロマグロ(本マグロ)
・ミナミマグロ
・メバチマグロ
・キハダマグロ
・ビンナガマグロ

の5種類です。日本で多く流通している食用のマグロなので、聞いたことのある名前も中にはいるのではないでしょうか。この5種類のマグロでは味や食感などがそれぞれ違うため、気になる方は食べ比べをしてみても面白いかもしれません。

\次のページで「マグロとカツオは刺身の色味や味が似ている」を解説!/

マグロとカツオは刺身の色味や味が似ている

マグロとカツオは、同じサバ科ということもあり刺身の色味や味も似ている部分があります。

【マグロ】
見た目:明るい赤色の刺身で白い筋があるものも。
味わい:さっぱりとクセがない。

【カツオ】
見た目:マグロよりも赤黒い色をしている。
味わい:さっぱりとしているが独特の臭みがある。

比べてみても色味や味も多少の違いはあるものの、ほとんど一緒であることが分かりますね。

違いその1:旬

マグロとカツオでは旬の時期に大きな違いがあります。旬の時期はそれぞれいつなのか詳しくみてみましょう。

マグロ:旬は特にない

マグロは日本近海だけではなく、世界各国の様々なところで獲ることができたり養殖も盛んに行われていたりする魚であるため、マグロにはこれといって旬を気にする必要がありません。ですが正確に言うのであれば、先にあげた日本に流通している食用の5種類のマグロに関しては、それぞれ旬があります。

・クロマグロ:12月〜1月頃
・ミナミマグロ:4月〜9月頃
・メバチマグロ:11月〜2月頃
・キハダマグロ:6月〜11月頃
・ビンナガマグロ:8月〜12月頃

上記がそれぞれのマグロの旬となっています。最近では養殖や輸入などが多いため、旬もそこまで気にするものではないかもしれません。しかし旬のものとそうでないものではやはり脂のノリや鮮度、味わいなどに違いが出てくるため、マグロを食べる際には旬を意識して種類を選んでみてはいかがでしょうか。

カツオ:4月〜5月頃と8月〜9月頃

続いてカツオの旬をみてみましょう。カツオは主に4月〜5月と8月〜9月が旬の魚です。地域によっては違う所もありますが、一般的には4月〜5月に獲ることのできるカツオを「初鰹」といい、8月〜9月に獲れるカツオを「戻り鰹」と呼びます。

「初鰹」と「戻り鰹」の呼称はカツオの生態に由来するものです。カツオは暖かい水温を好む魚で、水温によって生息地が変わる特徴を持っています。4月〜5月頃になると九州南部から北上を始めるタイミングのカツオを「初鰹」、8月〜9月になると北海道から南下してくるカツオを「戻り鰹」と呼ぶようになりました。

そのためカツオを獲る地域によっては、2月〜3月に獲れるカツオを「初鰹」、4月〜6月に獲れるカツオを「戻り鰹」と呼ぶ地域もあるようです。

違いその2:栄養素

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マグロとカツオはどちらもサバ科に属していることから、摂取できる栄養素の種類も共通している部分がとても多くあります

・頭の機能を向上させるDHA(ドコサヘキサエン酸)
・血液をサラサラにするEPA(エイコサペンタエン酸)
・血液の元となる鉄分
・ビタミンB群

などの栄養をマグロとカツオからは摂ることができます。「マグロとカツオは栄養素も似てるならどっちを食べても問題ないのでは?」と思う方もいるかも知れません。しかしマグロとカツオでは摂れる栄養素の量に違いがあります。それぞれどの栄養素を多く摂ることができるのかみてみましょう。

マグロ:頭に良いDHAがカツオより豊富

マグロには頭の機能を良くすると言われているDHAが豊富に含まれている食材です。DHAを摂ることにより記憶力が良くなったり、認知症が改善したりと頭の機能に作用する成分であるため、受験が近い学生や日頃の認知症予防としてもおすすめな食材になっています。

カツオ:鉄分とビタミンB12がマグロより多く含まれている

カツオはマグロよりも鉄分とビタミンB12を多く含んでいる食材です。鉄分は血を作るために必要な成分ですが、ビタミンB12はどのような働きをするのでしょうか。ビタミンB12は簡単にいうと赤血球を作る役割のある栄養素のこと。つまりカツオは血を作るための成分が豊富であるため、貧血に悩んでいる方にはおすすめな食材と言えるでしょう。

\次のページで「マグロとカツオのおすすめな食べ方」を解説!/

マグロとカツオのおすすめな食べ方

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マグロやカツオは栄養が満点な魚であることや、味の特徴も違う部分があることを解説してきました。ここではそんなマグロやカツオを美味しく食べるための食べ方をご紹介していきます。

マグロ:刺身や海鮮丼に

マグロのおすすめの食べ方としては、やはり刺身や海鮮丼というように生で食べることでしょう。理由として、マグロはクセのないさっぱりとした味わいであることや、生でも食べやすいというのも理由のひとつですが、他にも熱を加えてしまうとマグロに多く含まれているDHAやEPAが流れ出てしまう恐れがあるためです。

またアボカドや山芋などとも味や栄養の観点からみても相性がいいため、調理をする際には一緒に使ってみてください。

カツオ:刺身やタタキに

カツオもマグロと同様に熱してしまうと失われてしまう栄養素が多いことから、刺身やタタキというように生で食べることをおすすめします。ただカツオはマグロと違い風味に独特な臭みがある場合も。その臭みに苦手意識がある方は、ニンニクやネギ、ミョウガなどの薬味も合わせることで臭みも和らぐためぜひ試してみてください。

マグロとカツオはどちらも体にいい食材

マグロとカツオはどちらも高タンパク低カロリーで栄養が満点の食材です。マグロとカツオでは摂れる栄養素の量に違いがあるため、摂りたい栄養素で選んでみてはいかがでしょうか。

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雑学

3分でわかるマグロとカツオの違い!マグロとカツオの関係が明らかに!?見た目や味・栄養素の違いも雑学コレクターがわかりやすく解説!

今回はマグロとカツオの違いについて紹介していきます。マグロとカツオは見た目や味が少し違うくらいで他に違いなんて特にないと思っているやつも多いんじゃないか?ですがマグロとカツオについて詳しく調べて見ると旬や栄養素などにも違いがある事が分かったぞ。今回はそんなマグロとカツオについて雑学コレクターのモトキと一緒に解説していきます。

ライター/モトキ

月20冊以上の本に目を通す雑学コレクター兼ライター。日頃より培った知識とその情報取集力を活かして分かりやすく情報を伝えていく。

マグロとカツオは兄弟関係にある!?

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マグロやカツオはスーパなどに行くと、よく刺身の状態で売られているのを見かけますよね。色味も味もそっくりなマグロとカツオですが、実は生物学上で見てみると

・マグロ:スズキ目サバ科マグロ属
・カツオ:スズキ目サバ科カツオ属

となります。マグロとカツオはスズキ目サバ科までは一緒であることから、マグロとカツオは兄弟のような関係と言われているのです。

マグロにはさまざな種類がいる

カツオは1種類のみしかいませんが、マグロにはさまざまな種類がいます。中でも日本で食用として親しまれているのが

・クロマグロ(本マグロ)
・ミナミマグロ
・メバチマグロ
・キハダマグロ
・ビンナガマグロ

の5種類です。日本で多く流通している食用のマグロなので、聞いたことのある名前も中にはいるのではないでしょうか。この5種類のマグロでは味や食感などがそれぞれ違うため、気になる方は食べ比べをしてみても面白いかもしれません。

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