
にんにくの意外な食べ方とは?においを抑える方法や長持ちする保存方法も元保育士がわかりやすく解説
ライター/榎木えふ
現在は我が子の育児を楽しむ元保育士。身体にいいことしているなと嬉しくなるので、食材の栄養成分や効果を調べながら食事するのが好き。長らく食育に携わった経験を踏まえて食に関する知識をわかりやすく発信していく。
にんにくの下処理方法

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にんにくは外側に皮があるので、外して中身を出す作業が必須です。ただ皮をむくだけではなくちょっとしたポイントがありますよ。さっそく確認していきましょう。
にんにくの基本の下ごしらえ
にんにくの乾燥した白い皮をむくと、中には鱗片(りんぺん)と呼ばれる実の部分が茎を中心にぐるりと円状についています。まずこれを1片ずつバラバラに分けましょう。それぞれの薄皮をむいたら縦半分に切り、真ん中にある芽を取ります。芽の部分はくさみやえぐみが出やすく炒めるときに焦げやすいため、少々面倒ですが取っておくことをおすすめします。
薄皮のむき方その1
身についた薄皮をむく作業は実は少々厄介。皮が残ってしまいなかなかきれいにはがれず、爪でひっかいてとろうとすると実を傷つけたり手ににおいが残ったりしてしまいます。1片ずつに分けたにんにくをたっぷりの水に30分ほど浸すことで薄皮がむきやすくなりますよ。浸したあとににんにくのおしりの固い部分を切り取れば、水分を吸ってふやけた皮を引っ張るだけできれいにむけます。
薄皮のむき方その2
電子レンジで加熱する手軽な方法もあります。1片の根元の固い部分を切り落としたうえで皿に広げて10秒程度加熱。分ける前に丸ごとの状態で根元を切り落としてから30秒ほど加熱でもよいですよ。実の水分が蒸発して薄皮が浮きあがることで実と皮の間に隙間ができるので皮がツルッとむきやすくなります。加熱しすぎには注意しましょう。
また、にんにく1片の形を保つことにこだわらなければ、手やボウルの底など硬いものでにんにくをつぶすと簡単に皮がむけます。つぶすことによって香りも立ちやすくなるので、みじん切りにして使う前などに向いた方法です。手間や用途によって使い分けてみてください。
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用途に合わせて加工する
にんにくは傷つけられることでにおい成分であるアリシンを作るため、切り方で香りの強さが変わります。丸ごとではほんのり香る程度のにおいですが、つぶす、薄切りにする、せん切り、みじん切り…と細かく切るほどにおいが強くなりますよ。最もにおいが強くなるのは実の細胞を全体的に破壊するすりおろしの状態です。使う料理によって加工の仕方を工夫するとよいでしょう。
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