にんにくの旬はいつ?どんな種類がある?選び方のポイントも元保育士がわかりやすく解説
世界のにんにく生産量
世界のにんにく生産量を見てみると、2020年では世界の総生産量が約2850万トンであるのに対して中国が2075万トンを占めていてぶっちぎりの1位です。2位はインドで約290万トン、以降はバングラデシュ・韓国・エジプト・スペインと続きます。
しかし消費量となると少し話が異なり、1位に韓国の名前が上がってきます。日常的にキムチを食べるなど食事ににんにくが欠かせないため、一人当たり年間で約7kgものにんにくを食べているとも言われていますよ。
にんにくの種類にはどんなものがある?
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国内で栽培されるにんにくには寒い所で育つ寒地系と暖かいところで育つ暖地系の2種類があります。寒地系は球も中身の粒も大きく、暖地系は寒地系の品種よりも小さく粒が10片と多いのが特徴です。中でも代表的な品種をみてみましょう。
その1.福地ホワイト六片
日本で最も代表的な品種で、寒地系にんにくのひとつです。にんにくの国内生産量第一位の青森県でもこの品種が栽培されています。にんにくは低温期間が長いほど寒さや凍結に耐えられるように糖分を実に貯め込むため、厳しい寒さの青森県で育てられたにんにくは香りが強く粒の1つが大きく甘みがあるのが特徴です。
その2.上海早生(しゃんはいわせ)
暖地系のにんにくで、九州や中国・四国地方で栽培されています。見た目は福地ホワイト六片によく似ていますが、味わい・香り・辛みともマイルドな品種です。
においのないにんにくがある!?
無臭にんにくというものがあるのを知っていますか?別名ジャンボにんにく・エレファントガーリックとも呼ばれていますが、にんにくがユリ科ネギ属であるのに対してヒガンバナ科ネギ属リーキ種に分類され、正確にはにんにくという名前がつきながら別の種類で、どちらかといえば玉ねぎに近い作物です。
暖かい地域で栽培されるのでサイズが大きく、にんにくのにおいのもと「アリシン」があまり含まれていないためにおいがほとんどしません。それゆえにアリシン由来の健康効果は期待できませんが、肥満予防や免疫力・肝機能の向上・動脈硬化予防に効果があると言われるサポニンという成分が含まれていますよ。
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