きゅうりには下処理から食べ方まで色々な方法がある事を知っているか?きゅうりの様な水分が多い野菜は下処理方法で味が大きく変わるようです。保存方法にも注意しないとすぐに傷んでしまうぞ。今回はそんなきゅうりの食べ方や下処理・保存方法について野菜大好き管理栄養士のツキアオイと一緒に解説していきます。

ライター/ツキアオイ

1児の母として育児に奮闘中の管理栄養士ライター。きゅうりの漬物が大好きだが塩分が気になるため作りすぎないよう自制している。病院や介護施設での経験を活かし、食に関して分かりやすく解説する。

下ごしらえが美味しさの秘訣!

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いざきゅうりを調理しても、水っぽくなったり青臭さが気になるようでは残念ですよね。ただ切って調理するだけでなく下処理のポイントを押さえておくと、料理の仕上がりが変わりますよ。ここから詳しく見ていきましょう。

1.板ずりでイボ取り

きゅうりの表面に塩をまぶし、まな板の上で転がすことを「板ずり」といいます。イボが取れたら水で洗い流して料理に使用しましょう。イボが取れることで味が馴染みやすく、舌触りも良くなりますよ。また、塩が酸化を防ぐので綺麗な緑色が保たれます。

2.たたいて味を染み込みやすく

まな板の上で麺棒のような固い棒できゅうりを叩きます。こうすることで繊維が壊れ、断面が粗くなり味が染み込みやすくなりますよ。叩いたきゅうりは食べやすい大きさに包丁で切ったり手で割いて使用しましょう。漬物や和え物におすすめの下処理方法ですよ。

3.意外なアク抜き方法

きゅうりのアク取りはとても簡単です。ヘタの先端から1.5㎝程度の部分を切り、その切り口同士をくるくるとこすり合わせるだけ。するとすぐに白いアクが出てきますよ。少しこすっただけでも充分ですが、2分程度こすり合わせるとほどんとのアクが出てくるようです。アクは水で洗い流してから調理してくださいね。

4.水っぽさは塩もみで解決!

きゅうりには水分が多く含まれています。そのため、調味料で味付けすると水分が出て水っぽい料理になってしまう事も。これを解決するのが塩もみです。

まずは輪切りや乱切りなどお好みの切り方で切ります。きゅうり1本に対して小さじ1/4程度の塩をまぶして全体にいきわたるように軽く混ぜ5分待つ。そのあとしっかりと水気を絞って塩もみの完了です。塩分が気になる方は塩を水で洗い流してから絞ると良いですよ。

\次のページで「どうすれば上手くいく?切り方のコツ」を解説!/

どうすれば上手くいく?切り方のコツ

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きゅうりには色々な切り方がありますよね。切り方のコツをおさえることで、料理の手際や見栄えが上がりますよ。今回はよく使用する2つの切り方について見ていきましょう。

転がるのが難点な輪切り

その丸い形状から、切った時に転がりやすい輪切り。スライサーがあれば転がる心配はありませんが包丁で切る際にはコツが必要です。

輪切りをする時に包丁の歯を斜め内側に少し傾けて切っていきます。これだけで転がりにくくなりますよ。それでも転がる場合は皮の一ヶ所をピーラーで剥き、その箇所を下にしてから同様に切ってみてくださいね。

綺麗に見える千切り方法

きゅうりの千切りは、きゅうりを斜めにスライスしてから千切りする方法がおすすめです。こうすることでどの千切りきゅうりにも皮の緑色の部分が来ます。統一感があり、彩りも良くなりますよ。

家庭で作れる!きゅうりの美味しい食べ方

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きゅうりの調理方法はサラダや和え物に偏りがちですよね。いつもとは違った調理方法でレシピの幅を広げてみましょう。

その1.屋台の味!きゅうりの一本漬け

屋台で売られているきゅうりの一本漬けを家でも食べられたら嬉しいですよね。実はとても簡単に作ることができますよ。

きゅうりの両端を切り落とし、ピーラーで皮をしま模様になるように数か所むいてください。こうすることで味が染み込みやすくなります。保存袋に白だしと水を1:1の割合できゅうりが漬かる程度入れ、一晩寝かせば完成!仕上げに割り箸を刺すと食べやすく屋台の雰囲気が出ますよ。

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その2.農家さんもおすすめきゅうりの天ぷら

きゅうりの天ぷらはジューシーさが特徴です。その意外な美味しさから、農家さんがおすすめするほど。作り方は天ぷらの衣を付けて揚げるだけです。30~60秒と短い時間で揚げるのがジューシーに仕上げるコツですよ。

育ち過ぎたきゅうりの調理方法

きゅうりは成長が早く、収穫の時期を1日逃しただけでも大きくなってしまいます。ですが育ち過ぎたからといって捨てないでくださいね。皮を剥いて種を取ることでまだまだ美味しく食べられますよ。生でも食べられますが、炒めたり煮物にすることで火が通って食べやすくなります。

きゅうりの保存方法や処分の目安は?

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きゅうりは水分が多いことから傷みやすい野菜です。適切な保存をしないと鮮度が落ちやすく本来の美味しさを味わえません。ここからは保存方法や処分の目安について見ていきましょう。

1.低温はNG!鮮度を保つ保存方法

きゅうりは低温に弱く5度以下では特に傷みやすくなります。10~13度が適温なので野菜室での保存がおすすめ。冬の寒い時期であれば冷暗所で保存することもできますよ。

保存方法は、まず水分をふき取ってから1本ずつ新聞紙やキッチンペーパーで包みます。それをポリ袋に入れて立てて保存してください。通気性を良くするためにもポリ袋の口は開けたままにしてくださいね。

2.保存期間の目安とポイント

きゅうりの状態によって保存期間は異なりますが、冷蔵(野菜室)保存で4~5日が目安です。使い切れなかったきゅうりは丸ごとラップで包み1~2日で使い切るようにしましょう。

また、食感が悪くなってしまうので冷凍保存はあまりおすすめできません。使い切れる分だけ購入するようにしましょう。大量に消費しなければいけない場合は漬物やピクルスといった日持ちする調理方法で調理してから保存すると良いですよ。

\次のページで「3.知っておきたい腐敗の目安」を解説!/

3.知っておきたい腐敗の目安

鮮度が落ちると水分が抜けて表面の弾力がなくなりしなびた状態になります。ここからさらに痛むと食べるのが危険な状態になるので注意が必要です。以下に挙げた腐敗の目安を参考に、腐敗したきゅうりは絶対に食べないでください。

1.白カビが生える
2.白濁した液体が付いている
3.異臭がする
4.断面が糸をひいている
5.断面が茶色くなっている

きゅうりはひと手間で鮮度も美味しさも変わる!

野菜は下ごしらえや保存方法がとても大切です。きゅうりにおいて言えば、塩もみや板ずりといったひと手間を加えることで仕上がりが変わります。低温や乾燥を防ぐための保存方法も食べるときの美味しさにつながっているのですよ。保存する時から調理が始まっているとも言えますね。ぜひ美味しいきゅうりを色々な食べ方で堪能してください。

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家庭科

きゅうりは加熱しても食べられる?下処理方法や保存方法・おすすめの食べ方も野菜大好き管理栄養士が詳しくわかりやすく解説

きゅうりには下処理から食べ方まで色々な方法がある事を知っているか?きゅうりの様な水分が多い野菜は下処理方法で味が大きく変わるようです。保存方法にも注意しないとすぐに傷んでしまうぞ。今回はそんなきゅうりの食べ方や下処理・保存方法について野菜大好き管理栄養士のツキアオイと一緒に解説していきます。

ライター/ツキアオイ

1児の母として育児に奮闘中の管理栄養士ライター。きゅうりの漬物が大好きだが塩分が気になるため作りすぎないよう自制している。病院や介護施設での経験を活かし、食に関して分かりやすく解説する。

下ごしらえが美味しさの秘訣!

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いざきゅうりを調理しても、水っぽくなったり青臭さが気になるようでは残念ですよね。ただ切って調理するだけでなく下処理のポイントを押さえておくと、料理の仕上がりが変わりますよ。ここから詳しく見ていきましょう。

1.板ずりでイボ取り

きゅうりの表面に塩をまぶし、まな板の上で転がすことを「板ずり」といいます。イボが取れたら水で洗い流して料理に使用しましょう。イボが取れることで味が馴染みやすく、舌触りも良くなりますよ。また、塩が酸化を防ぐので綺麗な緑色が保たれます。

2.たたいて味を染み込みやすく

まな板の上で麺棒のような固い棒できゅうりを叩きます。こうすることで繊維が壊れ、断面が粗くなり味が染み込みやすくなりますよ。叩いたきゅうりは食べやすい大きさに包丁で切ったり手で割いて使用しましょう。漬物や和え物におすすめの下処理方法ですよ。

3.意外なアク抜き方法

きゅうりのアク取りはとても簡単です。ヘタの先端から1.5㎝程度の部分を切り、その切り口同士をくるくるとこすり合わせるだけ。するとすぐに白いアクが出てきますよ。少しこすっただけでも充分ですが、2分程度こすり合わせるとほどんとのアクが出てくるようです。アクは水で洗い流してから調理してくださいね。

4.水っぽさは塩もみで解決!

きゅうりには水分が多く含まれています。そのため、調味料で味付けすると水分が出て水っぽい料理になってしまう事も。これを解決するのが塩もみです。

まずは輪切りや乱切りなどお好みの切り方で切ります。きゅうり1本に対して小さじ1/4程度の塩をまぶして全体にいきわたるように軽く混ぜ5分待つ。そのあとしっかりと水気を絞って塩もみの完了です。塩分が気になる方は塩を水で洗い流してから絞ると良いですよ。

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