3分で分かるおはぎとぼたもちの違い!お彼岸や季節ごとの名前・少し怖い表現の呼び名も文学部卒ライターが詳しくわかりやすく解説
ライター/海辺のつばくろ
菓子屋で修行した経験のある祖父を持ち、一緒におはぎとぼたもちを作ったことのある文学部卒ライター。
ぼたもちとおはぎ違いはどこにある?
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ぼたもちもおはぎも、お彼岸にお供えをする和菓子です。菓子店やスーパーで買う方もいますよね。もしくは、炊飯器などで炊いたもち米を、すりこ木などで軽くつぶして丸めて作るご家庭もあるのでは。おはぎもぼたもちも小豆のあんこで包むのが一般的です。現代では見た目にはあまり違いがありません。
地域によっては、うぐいす餡やずんだ(枝豆)餡などの緑色のあんやきなこ、ごまをまぶしたものもあるようです。ただ、おはぎやぼたもちという名前で呼ばれることに変わりはないですね。
春と秋のお彼岸によって呼び名が違う
ぼたもちとおはぎは、春と秋のお彼岸によって呼び名に違いがあるのです。もともとは女房詞(にょうぼうことば:御所に仕えた女房達が使った語)で、それぞれ春と秋のお彼岸の頃に盛りを迎える花の名前がついているのとのこと。きれいな表現ですね。現在は見た目はあまり変わらないようですが、昔は花の咲き方によってこしあんと粒あんを使い分けたこともあるそうです。もちろん大きさも少し違っていたようですよ。
春のお彼岸:ぼた餅(牡丹餅)
春のお彼岸はぼたもち。漢字で「牡丹餅」と書きます。春のお彼岸の時期は、牡丹の花が見頃。牡丹は大きな丸い花を咲かせるので、昔はぼたもちを花の形に見立て、現在よりも少し大きなサイズで円形に形作られていたようです。あんこはこしあんを使います。なぜこしあんが使われるかというと、小豆の収穫は秋に行われるため。あんこを作るには、皮は固くてつぶしてこさないと食べにくいということです。
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