今回は焼くと炒めるの違いについて紹介していきます。「焼く」と「炒める」は代表的な調理の手法ですが、これらを混同して使っているやつも多いんじゃないか?「焼く」と「炒める」は確かにそっくりで違いがないと思ってしまうが、元を辿ると定義に違いがあることが分かったぞ。そんな焼くと炒めるの違いについて雑学コレクターのモトキと一緒に解説していきます。

ライター/モトキ

月20冊以上の本に目を通す雑学コレクター兼ライター。日頃より培った知識とその情報取集力を活かして分かりやすく情報を伝えていく。

「焼く」と「炒める」の違い

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調理する工程には「焼く」や「炒める」などがありますが、みなさんはこの2つの違いについてご存知でしょうか。「焼く」と「炒める」は同じように火を使った調理方法であるため、単なる呼び方の違いでしかないと思われている方が多いように感じます。しかし「焼く」と「炒める」を詳しくみてみると定義に大きな違いがあることがわかりました。まずは「焼く」と「炒める」の定義についてみてみましょう。

焼く:じっくり中まで火を通す

「焼く」というのは食材の中までじっくりと火を通す工程を呼びます。焼くという工程はとても歴史が長い調理方法で、もともとの意味は食材を直接火にかけて加熱させるものでしたが、料理や調理器具の進歩にともない「焼く」の意味が移り変わっていきました。「焼く」という字を使っている料理も多く

・焼きそば
・たこ焼き
・お好み焼き
・もんじゃ焼き
・焼き肉

などがあります。どれもホットプレートや鉄板などでじっくりと加熱させて調理するものばかりなのがわかりますね。

\次のページで「炒める:かき混ぜながら加熱させる」を解説!/

炒める:かき混ぜながら加熱させる

続いて「炒める」の調理工程の定義を見てみましょう。「炒める」は素早く食材をかき混ぜながら熱を通す調理手法のこと。炒め料理の中にも「炒める」文字を使った料理があり

・炒飯
・野菜炒め
・レバニラ炒め

など、どれも手早くかき混ぜてつくる物ばかりですね。またよく見てみるとどれも中華料理であることにもお気づきでしょうか?今あげた例以外にも炒め料理はもちろんありますが、そのほとんどが中華料理になります。そもそも炒めるという調理法は中国から伝わってきたもの。炒め料理に中華系が多いことも納得がいきますね。

「炒める」という調理法は、短い時間でも調理することができることから手軽に済ませたいという方にはおすすめな調理法です。

焼くときのコツ

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食材を焼くというのは簡単そうに見えて実は結構難しいものです。そのためここでは、美味しく食材を焼くためのコツをお伝えしていきます。今から紹介する方法を参考に、美味しい焼き料理に挑戦してみてくださいね。

その1:初めは中火で様子を見よう

食材を焼く際に大事になってくるポイントは火加減にあります。初めから強火で焼き始めると食材が焦げてしまったり、焼きすぎて固くなったりしてしまう場合も。そのため焼き始めは強火ではなく中火で焼き始めることをおすすめします。

始めに中火で火にかけながら食材の熱の通りを確認しつつ調整をする。このようなやり方で調理を進めていくと、食材を焦がしてしまうリスクは大幅に減らすことができます。

\次のページで「その2:火が通りにくいものは蒸し焼きに」を解説!/

その2:火が通りにくいものは蒸し焼きに

焼き料理をする際に、厚みのあるものを焼くこともありますよね。例えばステーキやハンバーグ、焼き魚などが挙げられますが、このような厚みのあるものを焼く際に中まで火が通っているか心配になることありませんか?

強火で火にかけたり弱火で時間をかけてじっくり焼いて表面は焼き目がついているのに中に火が通らない。といった経験をされている方も多いのではないでしょうか。ステーキやハンバーグなどの厚みがある食材の中まで火を通すためには、無理に焼いて中まで熱を通そうとするのではなく、蒸し焼きにするなど余熱調理がおすすめです。

余熱調理をすることで、身もパサついたり固くなったりすることを避けることができ、美味しく仕上げることができます。

炒めるときのコツ

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続いて美味しく炒めるコツをみてみましょう。「炒める」際のコツも「焼く」同様に大事になってるのはやはり火加減です。「炒める」コツを詳しく解説していきます。

その1:強火でささっと

炒め物は火力がとても大事です。そのため焼く時とは違い最初から強火で炒めましょう。強火で調理することにより、余分な水分を飛ばし、食材がベチャベチャになることを防ぎ、素材本来の持ち味や食感なども保ったまま調理することができるといったメリットもあります。

その2:炒めるのは基本お肉から

炒める際には順番があることをご存知でしょうか?お肉と野菜を炒め合わせる際には、まずは肉から炒め、その後火の通りにくい野菜を順に入れていきます。なぜ肉を先に入れるのか?これには理由があり、野菜を先に入れて炒め合わせてしまうと、水分が出てしまいその後に肉を入れてもうまく火が通らなくなってしまうからです。

炒め物をする際には、まずはお肉を入れて十分火を通した後に野菜などを入れていきましょう。

焼いたり炒めたりすると良い食材

食材の中には、そのままで食べるよりも焼いたり炒めたりするなどして火を通すことで美味しさや栄養価が上がるものも。今回はその中でも代表的なものを抜粋してご紹介していきます。どのような食材があるのかをみてみましょう。

\次のページで「その1:トマト」を解説!/

その1:トマト

トマトはリコピンという美肌効果や肥満予防などに期待される栄養素が多く含まれている野菜ですが、このリコピンに熱を加えると栄養素が増すことが分かっています。ただ熱を加えることで失われる栄養素も。

トマトに含まれているビタミンCなどは熱に弱い成分であるため、加熱させると摂りにくくなってしまうデメリットもあります。トマトに熱を加える際にはデメリットも考慮しつつ、リコピンを多く摂りたいと思ったらトマトを焼いたり炒めたりして食べてみてください。

その2:人参

人参に多く含まれているβカロテン。免疫力の向上やガン予防などにも効果のあるβカロテンは、人参を生で食べるよりも加熱させて食べる方が吸収率が良い成分です。βカロテンを効率よく吸収させたいと思ったら炒め物などに人参を加えてみるのも良いかもしれません。

その3:バナナ

「え?バナナを炒めたり焼いたりするの?」と意外に思う方も中にはいるのではないでしょうか。バナナも加熱させることによって生で食べるよりも良い効果を得られる食材の1つです。バナナに含まれるオリゴ糖には、腸内環境を整えてくれる効果があります。加熱することでオリゴ糖も増えるため、普通に食べるよりも甘味も増す特徴も。日頃便秘などに悩んでいるという方は、ぜひバナナを焼いて食べてみてくださいね。

焼くと炒めるは調理手法が違う

焼くと炒めるでは調理方法に違いがあります。焼くは食材の内側はまで熱が入るようにじっくりと焼き上げ、炒めるでは強火で素早くかき混ぜながら行う調理法です。ぜひ調理をする際にはこの「焼く」と「炒める」を使い分けてみてください。

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雑学

1分でわかる!「焼く」と「炒める」の違いとは?調理方法や美味しく作るためのコツも雑学コレクターがわかりやすく解説!

今回は焼くと炒めるの違いについて紹介していきます。「焼く」と「炒める」は代表的な調理の手法ですが、これらを混同して使っているやつも多いんじゃないか?「焼く」と「炒める」は確かにそっくりで違いがないと思ってしまうが、元を辿ると定義に違いがあることが分かったぞ。そんな焼くと炒めるの違いについて雑学コレクターのモトキと一緒に解説していきます。

ライター/モトキ

月20冊以上の本に目を通す雑学コレクター兼ライター。日頃より培った知識とその情報取集力を活かして分かりやすく情報を伝えていく。

「焼く」と「炒める」の違い

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調理する工程には「焼く」や「炒める」などがありますが、みなさんはこの2つの違いについてご存知でしょうか。「焼く」と「炒める」は同じように火を使った調理方法であるため、単なる呼び方の違いでしかないと思われている方が多いように感じます。しかし「焼く」と「炒める」を詳しくみてみると定義に大きな違いがあることがわかりました。まずは「焼く」と「炒める」の定義についてみてみましょう。

焼く:じっくり中まで火を通す

「焼く」というのは食材の中までじっくりと火を通す工程を呼びます。焼くという工程はとても歴史が長い調理方法で、もともとの意味は食材を直接火にかけて加熱させるものでしたが、料理や調理器具の進歩にともない「焼く」の意味が移り変わっていきました。「焼く」という字を使っている料理も多く

・焼きそば
・たこ焼き
・お好み焼き
・もんじゃ焼き
・焼き肉

などがあります。どれもホットプレートや鉄板などでじっくりと加熱させて調理するものばかりなのがわかりますね。

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