この記事ではチャコールとグレーの違いについてみていきます。チャコールは最近衣服などのファッション関係で使われだした色の名前です。黒っぽいダークカラーに使われるイメージがありますが、グレーとの違いが分かりにくいと感じる人も多いかもしれない。どちらのほうが濃いのか、「チャ」という字が付くが「茶色」と関係があるのか、両者の色の違いをカラーに興味があるライター海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

自分に似合う色が分かるのではと、カラーコーディネイトに興味がある文学部卒のライター。

チャコールとグレーの違いは分かりにくい

チャコールは、近年服の色や小物の色の名前に使われることが多くなったイメージです。日本語で表すとどのような色を指すのか、気になる方もいるでしょう。グレーは、黒と白を混ぜた灰色やねずみ色に当てはまり、感覚的に分かるような気がするのですが、上手く説明しにくいですね。さらに、チャコールとグレーの違いはちょっとわかりにくく感じます。

チャコールってどんな色?

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洋服やファッション小物、化粧品などを扱う通販などでチャコールという色味を見てみると、「チャコール」「チャコールブラック」や「チャコールグレー」などという色で表されているものを見かけますね。どれも黒みがかった色味が多い印象です。

チャコール:炭の色

チャコールという言葉はどのような意味でしょうか。チャコールは英語で”Charcoal”、日本語での意味は炭や木炭です。バーベキューなどで使われる炭を思い浮かべるとイメージしやすいですね。色味を指す時に、和名では「濃灰色のうかいしょく)」、濃い灰色非常に暗い灰色のこと。類義語にダークグレーなどがあります。

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※”Charcoal”の意味[名詞]
1.炭・木炭
2.素描用の木炭や炭筆
3.濃灰色
出典:goo辞書 小学館 プログレッシブ英和中辞典

※「濃灰色」の類語・言い換え・同義語
非常に暗い灰色 チャコールグレー・暗灰色・チャコール・チャコールグレー
出典:weblio類語辞典

チャコールブラック:ほぼ黒に近い灰色

チャコールブラックという色の名は、プレイステーション3や塗料の色、ファッションウィッグの色で見たことがあるという方もいるかもしれません。ほぼ黒に近い灰色に使われることが多いです。

グレーの色味

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グレーは、日本語で灰色やねずみ色といった色名で表せられます。また、白髪交じりの髪の色をさすこともあるのです。チャコールとの違いもまじえて見ていきましょう。

1.灰色:白と黒の中間色

「灰色(はいいろ)」は木など物を燃やした際に出るような白と黒の中間の色、薄黒い色をいいます。色の薄さや濃さ、白や黒に近いということなく、白と黒の中間色全体のことです。チャコールのようにはっきりと黒みがかった色とはいえません。

2.ねずみ色:ねずみの体毛のような淡い黒色

「ねずみ色」の場合は、ねずみの体毛の色のような淡い黒色。チャコールよりも薄い色を指すようですね。しかし、広い意味でいえば灰色と同じような色味を指す時にも使えます

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3.白髪交じりの髪の色

「グレーヘア」のように白髪交じりの毛髪の色をグレーと表現することもあります。ちなみに、「ロマンスグレー」というのは、初老で格好良い男性を意味する語。現在の言葉でいうと「イケオジ」(イケてるおじさん)に近いですね。

※「グレー」"Gray"の意味
1.灰色。ねずみ色
2.白髪交じりの髪。グレーヘア
3.どちらでもない中間的な状態や態度。
出典:goo辞書 デジタル大辞泉(小学館)

※色名がわかる辞典「灰色」の解説
JISの色彩規格では、そのまま「灰色」としている。一般に、木などを燃やした後に残る灰のような白と黒の中間の色をさす。色名として使われるようになったのは近代とされる。英名はグレイ(grey)。無彩色の総称として用いることが多い。個別の色として示す時は鼠色よりも少し濃い。犯罪で白黒がはっきりしないときに「灰色」という使い方をするなど、あまりよいイメージではない。
出典:講談社 色名がわかる辞典について

グレーが使われた色名

グレーは白と黒の中間色全体を指す色として使われます。では、「~グレー」と付く色はどのようなものがあるでしょうか。

1.チャコールグレー:濃い灰色

チャコールとグレーをあわせた色名です。チャコールは炭を表すので、チャコールブラックよりも白い色寄りではありますが、「チャコールグレーというと非常に濃い灰色を表すのではないでしょうか。

2.杢グレー(もくグレー)

杢グレー(もくグレー)」はスウェットやコットンなどの服の色で見かける方も多いのでは。「杢」という漢字は国字で、木材を切った時の断面が複雑な模様をしていることをいいます。服地の場合は、濃い色と淡い色の糸を撚り合わせて編んだ布地。杢グレーの場合は、白っぽい糸と黒っぽい糸で編んだり、グレーの糸と白い糸を取り合わせたりしているのだそうです。ちょうど霜降りのような色合いに見える場合がありますね。

「杢」の意味

杢【もく】とは、木目のように、濃い色と薄い色が混ざり合った色の生地のことをいいます。
濃い色の綿と薄い色の綿をたたいて紡いだ糸を使って編み上げているので遠目には1色に見えますが、よく見ると濃淡2色が混ざり合っています。
例えば「グレー杢」なら濃いグレーと薄いグレー、「ブルー杢」なら紺色と白または生成りの綿を使います。

出典:ファッション用語 辞典

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チャコールは茶色に見える?

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色の名前は難しく、チャコールを茶色の系統の色だと考えている人もいるようです。特にネットのフリマではチャコールと出品されていたのを落札すると、茶色だったということもあり、グレー系統の色だと思っていた人を困惑させることも。

茶色とは関係ない

チャコールは前の段落で述べたように、”Charcoal”という英単語。「茶・コール」という色ではありません。実は「コール”coal”」は石炭という意味。石炭のように黒みがかった茶色と誤解している可能性もありますね。

コール”coal”の意味
1.石炭
2.[通例~s](燃料用の)一塊の石炭、燃えている石炭、燃えている木炭

出典:goo辞書 小学館 プログレッシブ英和中辞典

チャコールブラウン

黒みがかった茶色をイメージする言葉であれば、チャコールブラウンが近いかもしれません。焦げ茶のような濃い灰色がかった茶色の洋服、化粧品でいえばアイライナーやアイブロウで使われる濃いめのブラウン、アイシャドウの締め色で落ち着いた目元を演出できる濃い茶色などが連想されます。

チャコールは黒みがかった灰色でグレーは総称

チャコールは黒みがかった灰色を指します。一方、グレーは白から黒の中間色全体のことです。一般的にグレーは灰色を総称して使われます。チャコールはグレーの中でも一部分、黒に近い濃い色目にあたると考えてよいでしょう。

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雑学

3分で分るチャコールとグレーの違い!どちらが濃い色?黒や茶との違いも文学部卒のライターが詳しくわかりやすく解説!

この記事ではチャコールとグレーの違いについてみていきます。チャコールは最近衣服などのファッション関係で使われだした色の名前です。黒っぽいダークカラーに使われるイメージがありますが、グレーとの違いが分かりにくいと感じる人も多いかもしれない。どちらのほうが濃いのか、「チャ」という字が付くが「茶色」と関係があるのか、両者の色の違いをカラーに興味があるライター海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

自分に似合う色が分かるのではと、カラーコーディネイトに興味がある文学部卒のライター。

チャコールとグレーの違いは分かりにくい

チャコールは、近年服の色や小物の色の名前に使われることが多くなったイメージです。日本語で表すとどのような色を指すのか、気になる方もいるでしょう。グレーは、黒と白を混ぜた灰色やねずみ色に当てはまり、感覚的に分かるような気がするのですが、上手く説明しにくいですね。さらに、チャコールとグレーの違いはちょっとわかりにくく感じます。

チャコールってどんな色?

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洋服やファッション小物、化粧品などを扱う通販などでチャコールという色味を見てみると、「チャコール」「チャコールブラック」や「チャコールグレー」などという色で表されているものを見かけますね。どれも黒みがかった色味が多い印象です。

チャコール:炭の色

チャコールという言葉はどのような意味でしょうか。チャコールは英語で”Charcoal”、日本語での意味は炭や木炭です。バーベキューなどで使われる炭を思い浮かべるとイメージしやすいですね。色味を指す時に、和名では「濃灰色のうかいしょく)」、濃い灰色非常に暗い灰色のこと。類義語にダークグレーなどがあります。

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