切り干し大根の旬はいつ?保存方法やおすすめの食べ方も主婦歴15年のママライターが詳しくわかりやすく解説!
ライター/いわ さゆこ
4人の子を持つ主婦ライターいわさゆこです。趣味は料理と読書。冬に畑で採れた大根で切り干し大根を作っています。よく献立に組み込みますが、子供たちは少し苦手。でも、レシピを自己流でアレンジしたり、調理法を工夫するだけで美味しく食べられますよ。
切り干し大根に旬はある?
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切り干し大根は、秋から冬にかけてが旬となりますが、現在は年間を通して流通しています。 比較的多く出回るのは2月頃です。原料になる大根は主に「青首大根」と呼ばれる品種。 切り干し大根の産地として最も有名なのは宮崎県で、年間2,500トン~3,000トンも生産されています。
ちなみに、関東では切り干し大根で知られていますが、関西以西の地域では千切り大根と呼ばれていますよ。
切り干し大根の製造過程は?
切り干し大根の製造過程は大きく分けて、洗浄・スライス・乾燥・選別の4つ。
乾燥工程においては、ネットなどの上で天日と天然の冷たい風の力により乾燥されるのが従来の製造方法です。しかし、地球の温暖化や環境の悪化により、人工的に作られた熱風である熱風乾燥手段を採用して製造する工場もありますよ。ほこりや虫などの異物が混入する可能性は低くなりますが、天日干しと比較して茶色く褐変し、味と栄養が天日乾燥品に比べるとやや劣ることも。
乾燥品である切り干し大根は、通常、常温で保管し流通していますが、保管中に褐変が進むことを抑えるために冷蔵保管する場合もあります。
自家製の切り干し大根を作ろう!
切り干し大根は、ご家庭で簡単にできますよ。大根をよく洗い細切りにしたあと、天日干しか、日当たりがよく風通しのいい室内で乾燥させます。空気が冷えて乾燥している冬場の方がいいです。湿度が多い季節や、室内干しをする場合は、カビが生えないように注意しましょう。
切った大根の太さにもよりますが、天気が良ければ10日から2週間で干し上がります。大根は干すことにより、水分が抜け、腐りにくくなるので保存がきくようになるのが大きなメリットですよね。また、天日に干すと大根の酵素が活性化され、含まれる栄養素が増えたり、水分が抜けて旨味が凝縮し、甘味が増したりする点も嬉しいです。
切り干し大根を手作りすると、好きな太さに変えることができますので、お好みの切り干し大根を作ってみましょう。
切り干し大根の保存方法を知ろう!
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切り干し大根を一回で全部使い切るのは大家族でない限り難しいですよね。ほとんどの方が何回かに分けて使うことになるでしょうが、保存状態は良好に保てていますか?正しい保存方法を解説します。
1.常温保管
乾燥状態での賞味期間はだいたい半年~1年程度に設定されている事が多いです。切り干し大根は常温で販売されていますので、開封前は直射日光を避けた場所での常温保管で大丈夫。開封後は、変色したり匂いがきつくなったりすることもあるため、冷蔵庫に保存したほうがよく、保存期間は3カ月~半年程度でしょう。
切り干し大根が茶色に変色するのは、メイラード反応と言って、切り干し大根の持つ糖分とアミノ酸が結合するために起こります。また、臭いも強くなりがちです。このメイラード反応は温度、湿度が高いと起こりやすいので、梅雨時期や夏場は冷蔵保存すると変色を防ぐことができます。
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