この記事では切り干し大根の旬や保存方法についてみていきます。切り干し大根と言えば乾物だから、長期保存には適していますね。でもそこにはポイントがあるらしのです。おすすめの食べ方も料理が趣味の主婦ライターいわさゆこと一緒に解説していきます。

ライター/いわ さゆこ

4人の子を持つ主婦ライターいわさゆこです。趣味は料理と読書。冬に畑で採れた大根で切り干し大根を作っています。よく献立に組み込みますが、子供たちは少し苦手。でも、レシピを自己流でアレンジしたり、調理法を工夫するだけで美味しく食べられますよ。

切り干し大根に旬はある?

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切り干し大根は、秋から冬にかけてが旬となりますが、現在は年間を通して流通しています。 比較的多く出回るのは2月頃です。原料になる大根は主に「青首大根」と呼ばれる品種。 切り干し大根の産地として最も有名なのは宮崎県で、年間2,500トン~3,000トンも生産されています。

ちなみに、関東では切り干し大根で知られていますが、関西以西の地域では千切り大根と呼ばれていますよ。

切り干し大根の製造過程は?

切り干し大根の製造過程は大きく分けて、洗浄スライス乾燥選別の4つ。

乾燥工程においては、ネットなどの上で天日と天然の冷たい風の力により乾燥されるのが従来の製造方法です。しかし、地球の温暖化や環境の悪化により、人工的に作られた熱風である熱風乾燥手段を採用して製造する工場もありますよ。ほこりや虫などの異物が混入する可能性は低くなりますが、天日干しと比較して茶色く褐変し、味と栄養が天日乾燥品に比べるとやや劣ることも。

乾燥品である切り干し大根は、通常、常温で保管し流通していますが、保管中に褐変が進むことを抑えるために冷蔵保管する場合もあります。

自家製の切り干し大根を作ろう!

切り干し大根は、ご家庭で簡単にできますよ。大根をよく洗い細切りにしたあと、天日干しか、日当たりがよく風通しのいい室内で乾燥させます。空気が冷えて乾燥している冬場の方がいいです。湿度が多い季節や、室内干しをする場合は、カビが生えないように注意しましょう。

切った大根の太さにもよりますが、天気が良ければ10日から2週間で干し上がります。大根は干すことにより、水分が抜け、腐りにくくなるので保存がきくようになるのが大きなメリットですよね。また、天日に干すと大根の酵素が活性化され、含まれる栄養素が増えたり、水分が抜けて旨味が凝縮し、甘味が増したりする点も嬉しいです。

切り干し大根を手作りすると、好きな太さに変えることができますので、お好みの切り干し大根を作ってみましょう。

切り干し大根の保存方法を知ろう!

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切り干し大根を一回で全部使い切るのは大家族でない限り難しいですよね。ほとんどの方が何回かに分けて使うことになるでしょうが、保存状態は良好に保てていますか?正しい保存方法を解説します。

1.常温保管

乾燥状態での賞味期間はだいたい半年~1年程度に設定されている事が多いです。切り干し大根は常温で販売されていますので、開封前は直射日光を避けた場所での常温保管で大丈夫。開封後は、変色したり匂いがきつくなったりすることもあるため、冷蔵庫に保存したほうがよく、保存期間は3カ月~半年程度でしょう。

切り干し大根が茶色に変色するのは、メイラード反応と言って、切り干し大根の持つ糖分とアミノ酸が結合するために起こります。また、臭いも強くなりがちです。このメイラード反応は温度、湿度が高いと起こりやすいので、梅雨時期や夏場は冷蔵保存すると変色を防ぐことができます。

\次のページで「2.冷凍保管」を解説!/

2.冷凍保管

切り干し大根を冷凍保存するときは、水で戻してから冷凍するといいですよ。水気をしっかりとしぼってから平らに広げ、ラップで包んで冷凍用保存袋に入れて保存します。冷凍保存の場合は、2~4週間を目安に使いきりましょう。調理するときは、凍ったまま煮物や味噌汁などに使えますので便利です。

メイラード反応によって茶色に変色してしまった切り干し大根でも、身体に害はなく食べられますよ!水戻し前にしっかりもみ洗いすることで変色と臭いを落としましょう。煮物やみそ汁など色の濃い料理に使うといいですね。

戻し方とおすすめの食べ方3選をご紹介!

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切り干し大根ってどうやって調理するのか疑問に感じる方も多いのではないでしょうか?ここからは、上手な戻し方とおすすめの調理法をお伝えします。

上手な戻し方

はじめにしっかりともみ洗いをしましょう。そうすることで、汚れや臭いを取ることができます。メイラード反応によって茶色く変色した切り干し大根は、もみ洗いを普段よりしっかりすることで色や臭いが多少気にならなくなりますよ。ただ、何度も水を変えるのはうまみ成分が流れてしまうのでおすすめしません。

洗ったあとは、袋に記載されている表示時間を参考にして水で戻します。袋に時間の記載がない場合は15~20分を目安にしてください。柔らかめがお好みの場合は多少長くてもいいですが、水に浸しすぎると食感や風味も減ってしまうため注意しましょう。
また、切り干し大根は水で戻すとおおよそ4倍の量になります。

その1.定番の煮物

切り干し大根と言えばごはんによく合う定番の煮物。にんじんや油揚げ、大豆の水煮や干しシイタケなどをプラスすれば栄養満点の小鉢が完成します。煮物に使うときは、戻し汁も一緒に使うことで栄養価を余すことなく摂取できるのでおすすめです。また、切り干し大根の旨味やだしが出ているので調味料が少なくて済むところも嬉しいですよね。

煮物はそれぞれのご家庭で、作り方や味の違いが出やすい調理法です。使う食材や、だし、醤油、砂糖、みりんなどを調節してお好みの煮物を完成させてくださいね。

その2.たっぷり食べれるサラダ

シャキシャキした歯ごたえを楽しみたいならサラダがおすすめです。レタスやきゅうりなどと一緒にお好みのドレッシングをかければ、朝食にも夕食にも合うサラダが簡単に出来上がります。生の大根とは違った食感を楽しむ事ができますよ。ごま油で軽く炒めてから生野菜と和えれば、香ばしくて食欲が増すこと間違いなしです!意外な組み合わせですが、マヨネーズとも合いますよ。

その3.刻んでお肉と混ぜよう 

戻した切り干し大根を細かく刻んで、合いびき肉と混ぜればハンバーグに、鶏ひき肉と混ぜればつくねの完成です。普段作っているハンバーグやつくねの調理段階で混ぜるだけなので、簡単な上にかさ増しが出来るのでおすすめですね。

リメイク調理で余った煮物を混ぜてもおいしいです。味の付いた煮物を活用することで、ソースやたれがなくても食べられます。お弁当にもおつまみにもいいですよ。切り干し大根の歯ごたえや匂いが苦手な方におすすめな調理法となります。

調理法を工夫して一年中切り干し大根を楽しもう!

切り干し大根は、自分で簡単に作ることが出来ます。お値打ちな時期に生の大根にひと手間かけて保存食を作ってみてはいかがでしょうか。調理方法を工夫することによって飽きずに食べることができますよ。

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家庭科

切り干し大根の旬はいつ?保存方法やおすすめの食べ方も主婦歴15年のママライターが詳しくわかりやすく解説!

この記事では切り干し大根の旬や保存方法についてみていきます。切り干し大根と言えば乾物だから、長期保存には適していますね。でもそこにはポイントがあるらしのです。おすすめの食べ方も料理が趣味の主婦ライターいわさゆこと一緒に解説していきます。

ライター/いわ さゆこ

4人の子を持つ主婦ライターいわさゆこです。趣味は料理と読書。冬に畑で採れた大根で切り干し大根を作っています。よく献立に組み込みますが、子供たちは少し苦手。でも、レシピを自己流でアレンジしたり、調理法を工夫するだけで美味しく食べられますよ。

切り干し大根に旬はある?

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切り干し大根は、秋から冬にかけてが旬となりますが、現在は年間を通して流通しています。 比較的多く出回るのは2月頃です。原料になる大根は主に「青首大根」と呼ばれる品種。 切り干し大根の産地として最も有名なのは宮崎県で、年間2,500トン~3,000トンも生産されています。

ちなみに、関東では切り干し大根で知られていますが、関西以西の地域では千切り大根と呼ばれていますよ。

切り干し大根の製造過程は?

切り干し大根の製造過程は大きく分けて、洗浄スライス乾燥選別の4つ。

乾燥工程においては、ネットなどの上で天日と天然の冷たい風の力により乾燥されるのが従来の製造方法です。しかし、地球の温暖化や環境の悪化により、人工的に作られた熱風である熱風乾燥手段を採用して製造する工場もありますよ。ほこりや虫などの異物が混入する可能性は低くなりますが、天日干しと比較して茶色く褐変し、味と栄養が天日乾燥品に比べるとやや劣ることも。

乾燥品である切り干し大根は、通常、常温で保管し流通していますが、保管中に褐変が進むことを抑えるために冷蔵保管する場合もあります。

自家製の切り干し大根を作ろう!

切り干し大根は、ご家庭で簡単にできますよ。大根をよく洗い細切りにしたあと、天日干しか、日当たりがよく風通しのいい室内で乾燥させます。空気が冷えて乾燥している冬場の方がいいです。湿度が多い季節や、室内干しをする場合は、カビが生えないように注意しましょう。

切った大根の太さにもよりますが、天気が良ければ10日から2週間で干し上がります。大根は干すことにより、水分が抜け、腐りにくくなるので保存がきくようになるのが大きなメリットですよね。また、天日に干すと大根の酵素が活性化され、含まれる栄養素が増えたり、水分が抜けて旨味が凝縮し、甘味が増したりする点も嬉しいです。

切り干し大根を手作りすると、好きな太さに変えることができますので、お好みの切り干し大根を作ってみましょう。

切り干し大根の保存方法を知ろう!

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切り干し大根を一回で全部使い切るのは大家族でない限り難しいですよね。ほとんどの方が何回かに分けて使うことになるでしょうが、保存状態は良好に保てていますか?正しい保存方法を解説します。

1.常温保管

乾燥状態での賞味期間はだいたい半年~1年程度に設定されている事が多いです。切り干し大根は常温で販売されていますので、開封前は直射日光を避けた場所での常温保管で大丈夫。開封後は、変色したり匂いがきつくなったりすることもあるため、冷蔵庫に保存したほうがよく、保存期間は3カ月~半年程度でしょう。

切り干し大根が茶色に変色するのは、メイラード反応と言って、切り干し大根の持つ糖分とアミノ酸が結合するために起こります。また、臭いも強くなりがちです。このメイラード反応は温度、湿度が高いと起こりやすいので、梅雨時期や夏場は冷蔵保存すると変色を防ぐことができます。

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