みんなは切り干し大根が何か知ってるか?大根を細く切って乾燥させた食材ですね。今回の記事の内容は切り干し大根です。どうやら生の大根より栄養価が上がるらしいのです。その辺の情報も、料理が趣味の主婦ライターいわさゆこと一緒に解説していくぞ!

ライター/いわ さゆこ

4人の子を持つママライターいわさゆこです。趣味は読書と料理。毎日の献立に悩んでいませんか?切り干し大根は栄養があって日持ちもする、困ったときの救世主です。お気に入りはごはんに合う定番の煮物。旨味を含んだ戻し汁を使用すれば、調味料も少なくて済むのでおすすめします。自己流の組み合わせでレシピを考える事も多いです。

切り干し大根って何?

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切り干し大根は、細く切った大根を天日干しにして時間をかけて乾燥したものです。日本で古くから親しまれてきた乾物で、江戸時代から広く食べられるようになりました。

代表的な産地は宮崎県で、全国の約9割を生産しています。西日本では「千切り大根」と呼ばれることもあるそうです。乾燥させることで、はじめの生大根よりも甘味や旨味が増し、歯ごたえのある食感になります。

切り干し大根はどうやってつくられているの?

切り干し大根は大根を細く切って乾燥させて作ります。特に難しい工程はありませんが日光に当てて、水気を乾燥させることがポイントです。切り干し大根を作る際に太陽の光に当てると、うま味成分のグルタミン酸の含有量が増えます。グルタミン酸は料理に深みを出し、塩味が薄くても美味しく感じられるようになるのです。

生の大根の○○倍!?切り干し大根に含まれる栄養素がすごかった!

日本では昔から、冬の野菜が栽培できない時期や、新鮮な野菜の代替野菜としてまた遠洋航海の船員の大切な保存食として切り干し大根が活用されてきました。近年では切り干し大根が健康食品としても優れた食品であることがわり、人気を集めています。その理由は含有する栄養素が優れているからに他なりません。

その1.カルシウム20倍!

切り干し大根に含まれるカルシウムの量は野菜のなかでもトップクラスです。生の大根と比べると20倍も多く含まれているのですから、積極的に摂りたいですよね!

カルシウムは、骨や歯の主要な構成成分になるほか、細胞の分裂や分化筋肉収縮神経興奮の抑制血液凝固作用の促進などに働きかけています。身近なところでは牛乳やイワシなどに多く含まれていますが、切り干し大根も負けていませんよ!身体の健康維持には欠かせない栄養素です。

\次のページで「その2.カリウム15倍!」を解説!/

その2.カリウム15倍!

切り干し大根に豊富に含まれるカリウムは、生の大根の15倍含まれています。カリウムは、細胞内液の浸透圧を調節して一定に保つ働きがあるんです。また、神経の興奮性や筋肉の収縮に関わっており、体液のPHバランスを保つ役割も果たしています。

ナトリウムを身体の外に出しやすくする作用があるため、塩分の摂り過ぎを調節してくれる嬉しい効果も。塩分の摂りすぎは高血圧を招きますので塩分コントロールに一役買ってくれそうですね。

その3.鉄15倍!

切り干し大根に多い栄養素のひとつである鉄分。生の大根の15倍含まれています。切り干し大根は「非ヘム鉄」で吸収率は1から6%と低めなので、吸収率を高めるために動物性たんぱく質の肉や魚と一緒に食べるのが効果的で、ビタミンCと一緒に摂取するのも有効ですよ。

鉄の主な働きは全身に酸素を運搬することで、鉄不足により脳へ酸素が行き渡らないと思考力、学習能力、記憶力の低下につながります。

その4.食物繊維15倍!

切り干し大根には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が豊富に含まれています。なんと、生の大根の15倍です。

水溶性食物繊維は、腸内で水と混じり粘着性のゲル状成分となり胃腸内をゆっくり移動するので、お腹が空きにくく、食べすぎを防ぐ効果があります。

また、糖質の吸収を穏やかにし、血糖値の急激な上昇を抑えてくれる働きがあり、さらに胆汁酸やコレステロールを吸着し体外に排泄する作用もあるのです。

不溶性食物繊維は胃や腸で水分を吸収して大きくふくらみ便の量を増やし、腸を刺激して蠕動運動を活発にし、腸内に発生した有害物質や便通を促進します。食物繊維は小腸で消化・吸収されずに、大腸まで届く成分なので、腸内環境を整える整腸効果がありますよ。

切り干し大根を食べることで得られる効果は?

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切り干し大根に含まれる栄養効果は上記のようにお伝えしましたが、実際に得られる効果にはどういったものがあるのでしょうか。

1.生活習慣病の予防

切り干し大根の栄養成分を身体に取り込むことで生活習慣病予防に役立ちます。水溶性食物繊維が脂肪やコレステロールをからめとって、身体の外に排出し、腸内環境を整えるからです。中性脂肪・コレステロール・血糖値の改善が期待できます。

\次のページで「2.高血圧予防」を解説!/

2.高血圧予防

これは切り干し大根に含まれる水溶性食物繊維やカリウムの効果です。どちらも体のなかの余分なナトリウムを吸着して排出してくれます。塩分を軽減することが高血圧を予防しますが、知らず知らずのうちに意外と摂っているのが塩分なんです。

3.有害物質の排出

不溶性食物繊維の効果により、有害物質の排出が促されます。日用品や薬などの化学物質、食品添加物、残留農薬などの体に有害な物質を吸着して、便と一緒に排出してくれる働きがありますよ。

4.ダイエット効果と便秘の解消

水溶性食物繊維は、便に水分をあたえて柔らかくしてお通じを促進します。不溶性食物繊維は、胃や腸の中で水分を吸って数倍から数十倍に大きくふくらんで腸を刺激。蠕動運動を活発にしてお通じを促進。どちらも腸内環境を整える成分です。

切り干し大根に含まれる食物繊維は身体の中で水分を吸収してカサが増えて満腹感が得られ、腸のなかも掃除してダイエットをサポートしてくれる効果が得られます。

5.骨や歯を健康にする

切り干し大根にはカルシウムが豊富に含まれていますので、骨や歯を丈夫にする効果があります。お子さんからお年寄りまで十分に摂りたい栄養成分ですね。

1日の目安量は?

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切り干し大根の摂取目安量は乾燥の場合で、1日10から15g程度です。切り干し大根は、戻すと時間と共に量が4~5倍に増えるので、実際に食べる量としては30から60g程度が理想でしょう。食べ過ぎは弊害を招く恐れがありますので注意が必要です。調理前に分量を量っておけば間違いないですよ!

\次のページで「食べ過ぎるとどうなる?」を解説!/

食べ過ぎるとどうなる?

切り干し大根の食べ過ぎることによって便秘や下痢を引き起こすことがあります。適量であれば便秘の改善に役立ちますが一度に大量摂取すると腸の蠕動運動がうまくいかず便秘を悪化させたり、下痢になってしまうこともあるのです。胃腸が弱い方や弱っている時は、普段より少なめにするといいでしょう。

また、腎機能が低下している方は、カリウムの排出力が低下している可能性があり、高カリウム血症になるリスクがあるので注意して下さい。

腎機能が正常の方は心配はいりませんが、血中のカリウム濃度が高くなると筋力の低下や四肢のしびれを感じるようになります。日本人はカリウム不足の傾向にあると言われていますが、気になる方は日々のカリウムの摂取量をチェックしておくと安心ですね。

身体は食べたものの栄養素で作られています。極端な食べ方は健康を害してしまう恐れがあるので、バランスよく食べましょうね。

栄養たっぷりの切り干し大根を食べよう!

切り干し大根にすることで、生の大根より栄養価がアップすることがわかりました。また、健康に必要な栄養素がたくさん含まれていますので、少しづつを毎日摂りたいですね。切り干し大根はスーパーで手軽に入手できますし保存も効くので、常備しておくと便利です。

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家庭科

切り干し大根に含まれる栄養素は?生の大根との違いや効果・効能も主婦歴15年のママライターが詳しくわかりやすく解説!

みんなは切り干し大根が何か知ってるか?大根を細く切って乾燥させた食材ですね。今回の記事の内容は切り干し大根です。どうやら生の大根より栄養価が上がるらしいのです。その辺の情報も、料理が趣味の主婦ライターいわさゆこと一緒に解説していくぞ!

ライター/いわ さゆこ

4人の子を持つママライターいわさゆこです。趣味は読書と料理。毎日の献立に悩んでいませんか?切り干し大根は栄養があって日持ちもする、困ったときの救世主です。お気に入りはごはんに合う定番の煮物。旨味を含んだ戻し汁を使用すれば、調味料も少なくて済むのでおすすめします。自己流の組み合わせでレシピを考える事も多いです。

切り干し大根って何?

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切り干し大根は、細く切った大根を天日干しにして時間をかけて乾燥したものです。日本で古くから親しまれてきた乾物で、江戸時代から広く食べられるようになりました。

代表的な産地は宮崎県で、全国の約9割を生産しています。西日本では「千切り大根」と呼ばれることもあるそうです。乾燥させることで、はじめの生大根よりも甘味や旨味が増し、歯ごたえのある食感になります。

切り干し大根はどうやってつくられているの?

切り干し大根は大根を細く切って乾燥させて作ります。特に難しい工程はありませんが日光に当てて、水気を乾燥させることがポイントです。切り干し大根を作る際に太陽の光に当てると、うま味成分のグルタミン酸の含有量が増えます。グルタミン酸は料理に深みを出し、塩味が薄くても美味しく感じられるようになるのです。

生の大根の○○倍!?切り干し大根に含まれる栄養素がすごかった!

日本では昔から、冬の野菜が栽培できない時期や、新鮮な野菜の代替野菜としてまた遠洋航海の船員の大切な保存食として切り干し大根が活用されてきました。近年では切り干し大根が健康食品としても優れた食品であることがわり、人気を集めています。その理由は含有する栄養素が優れているからに他なりません。

その1.カルシウム20倍!

切り干し大根に含まれるカルシウムの量は野菜のなかでもトップクラスです。生の大根と比べると20倍も多く含まれているのですから、積極的に摂りたいですよね!

カルシウムは、骨や歯の主要な構成成分になるほか、細胞の分裂や分化筋肉収縮神経興奮の抑制血液凝固作用の促進などに働きかけています。身近なところでは牛乳やイワシなどに多く含まれていますが、切り干し大根も負けていませんよ!身体の健康維持には欠かせない栄養素です。

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