この記事ではレモンの旬や選び方についてみていきます。レモンは一年中手に入るが、外国産か国産によって旬が変わってくるんです。どれも同じように見えるレモンでも選び方によってはおいしさが変わってくる。今回は何気なく食べているが実は奥が深いレモンの基礎知識を元管理栄養士ライターわしおと一緒に解説していきます。

ライター/wasio

元管理栄養士。子どもの食育から高齢者の栄養管理まで食に関することならお任せ。ドレッシングはお酢よりもレモンのほうがフルーティーな味わいになるので好き。

レモンが一番おいしい季節はいつ?

image by iStockphoto

一年中スーパーなどで手に入るレモンですが、旬を知らない人も多いのではないでしょうか。いつでも手に入るとは言え、せっかくなら旬のおいしいレモンを味わいたいですよね。結論から言うと、レモンが一番おいしい季節は輸入か国産かによって変わってきます。では、さっそく解説していきますね。

外国産レモン:6月~10月頃

外国産レモンの旬は6月〜10月頃。日本で輸入している外国産レモンはチリが約4割をしめており、南半球に位置するチリのレモンは6~10月頃に旬を迎えます。また、レモンの原産国はインドのアッサム地方で、日本ではアメリカ産やチリ産のレモンが輸入レモンのほとんどを占めていますが、生産量が世界一多いのはインド産のレモンです。

国産レモン:12月~3月頃

国産レモンは主に広島や愛媛など瀬戸内地方で栽培されており、旬は12月〜3月頃です。9月頃から収穫されはじめ、青い状態のレモンはグリーンレモンと呼ばれています。旬は冬のレモンですが、寒さには弱いので広島や愛媛、和歌山など冬でも比較的温暖な地域で栽培されているようです。

レモンにはどんな品種がある?

image by iStockphoto

一口にレモンと言ってもさまざまな品種があり、特徴も変わります。どんな種類があるのか詳しく解説するので見ていきましょう。

\次のページで「1.寒さ・暑さに強いリスボン」を解説!/

1.寒さ・暑さに強いリスボン

リスボン種の原産はポルトガルですが、主な栽培地はアメリカのカルフォルニア地方です。暑さや寒さ、風害にも強い育てやすい品種で、日本のスーパーに並ぶレモンはリスボン種がほとんど。

味は酸味が強いものの、果汁が多いのが特徴でレモネードやドレッシングなど料理からスイーツ作りまで幅広い用途で利用できます。日本の瀬戸内地方で栽培されているレモンもリスボン種がメインです。

2.オレンジとの自然交雑で誕生したマイヤー

レモンとオレンジが自然に交配し誕生したマイヤーレモンは、少し丸みがありオレンジ色の果皮で覆われています。サイズはレモンよりも小ぶりで、一見レモンに見えない見た目が特徴。一般的なレモンに比べると酸味が少なくまろやかで、オレンジに近いやや甘い香りがします。

そのまま食べることも可能で、スイーツの材料としても人気が高く、タルトやジャムに使われることも。国内では紀伊半島を中心に栽培されているが少量なため、主にニュージーランドから輸入されています。

3.強い酸味と青い皮が特徴のユーレカ

ユーレカはリスボンと並ぶほど流通量の多いレモンの1つ。レモンの木にはトゲがありますが、ユーレカはトゲの数が少ないため実が傷つきにくく、収穫しやすいのが特徴。強い酸味とさわやかな香りがあり、果汁が多いレモンです。リスボンより寒さに弱いため日本での栽培は少量ですが、愛媛県岩城島で積極的に栽培されています。

4.果肉がピンク色なピンクレモネード

ピンク色の果肉が特徴のピンクレモネードは黄色と緑のストライプ状の皮が特徴のレモンです。ルビーグレープフルーツのような見た目ですが、味はスッキリとした酸味で一般的なレモンよりややマイルド。寒さに弱く、日本では和歌山や静岡など一部の地域で栽培されていますが、流通量は少なく希少性の高いレモンです。

5.果汁が多く香りが良いビラフランカ

イタリア・シチリア島原産のビラフランカは細長いボールのような形をしているもののふっくらしており、木にトゲがないことが最大の特徴です。トゲが少ないと果実を収穫しやすく、実に傷もつきにくいので栽培しやすい品種と言えます。果汁が多く、香りが良いレモンです。

6.栽培地が瀬戸内地方の瀬戸内レモン

国産レモンに瀬戸内レモンがありますが、実は品種ではなくブランド名。瀬戸内で栽培されているレモンは主にリスボン種やビラフランカ種です。

\次のページで「新鮮なレモンの選び方は?」を解説!/

新鮮なレモンの選び方は?

image by iStockphoto

レモンのジューシーで弾けるような果汁を楽しみたいですよね。そのためにはどんなレモンを選べば良いのでしょうか?ここでは新鮮なレモンの選び方を紹介します。

1.色ムラがない

鮮度が落ちたレモンは茶色く変色していたり、色むらがあります。色ムラがなく、ツヤツヤしてキレイな黄色のレモンを選びましょう。

2.ヘタが緑色

ヘタが緑色のものは新鮮なレモンです。枯れたように茶色く変色していたり、黒ずんでいたりするものは鮮度が落ちているので避けます。

3.表皮にツヤと張りがある

良いレモンは表皮がなめらかでツヤとハリがあるレモン。デコボコしたレモンは内皮が厚く、実の部分が少ないです。皮がしなびていたり変色しているものは避けましょう。ただし、国内産のレモンは皮がデコボコしていたり皮に変色があるものもありますが、味に影響はありません。

4.持ったときに重さを感じる

持ったときにずっしりと重みを感じるレモンは果汁がたっぷりのおいしいレモンです。軽いものは同じ大きさでも水分量が減っていることがあるので、何個か重さを比べて重いレモンを選びましょう。

\次のページで「5.実を押すと弾力がある」を解説!/

5.実を押すと弾力がある

実を押すと適度に弾力があるレモンは中身が詰まった良いレモンです。触ったときにブヨブヨと柔らかかったり、シワが寄っているものは、鮮度が落ちているので避けましょう。また、皮に厚みがなく軽く押したときに果肉を感じるものは果皮が薄く、果肉が詰まっています。

レモンにも旬がある!選び方を知って新鮮なレモンを味わおう

一年を通して手に入るレモンですが、外国産レモンと国産レモンでは旬が違うことが分かりました。国産レモンは冬に最盛期を迎えますが、おいしいレモンを選ぶポイントは皮の状態。レモンを買う場合には皮にハリツヤがあり、いかにもみずみずしい見た目をしているレモンを選んで下さいね。

" /> レモンの旬は冬!新鮮なレモンの選び方や品種も元管理栄養士がわかりやすく解説 – Study-Z
家庭科

レモンの旬は冬!新鮮なレモンの選び方や品種も元管理栄養士がわかりやすく解説

この記事ではレモンの旬や選び方についてみていきます。レモンは一年中手に入るが、外国産か国産によって旬が変わってくるんです。どれも同じように見えるレモンでも選び方によってはおいしさが変わってくる。今回は何気なく食べているが実は奥が深いレモンの基礎知識を元管理栄養士ライターわしおと一緒に解説していきます。

ライター/wasio

元管理栄養士。子どもの食育から高齢者の栄養管理まで食に関することならお任せ。ドレッシングはお酢よりもレモンのほうがフルーティーな味わいになるので好き。

レモンが一番おいしい季節はいつ?

image by iStockphoto

一年中スーパーなどで手に入るレモンですが、旬を知らない人も多いのではないでしょうか。いつでも手に入るとは言え、せっかくなら旬のおいしいレモンを味わいたいですよね。結論から言うと、レモンが一番おいしい季節は輸入か国産かによって変わってきます。では、さっそく解説していきますね。

外国産レモン:6月~10月頃

外国産レモンの旬は6月〜10月頃。日本で輸入している外国産レモンはチリが約4割をしめており、南半球に位置するチリのレモンは6~10月頃に旬を迎えます。また、レモンの原産国はインドのアッサム地方で、日本ではアメリカ産やチリ産のレモンが輸入レモンのほとんどを占めていますが、生産量が世界一多いのはインド産のレモンです。

国産レモン:12月~3月頃

国産レモンは主に広島や愛媛など瀬戸内地方で栽培されており、旬は12月〜3月頃です。9月頃から収穫されはじめ、青い状態のレモンはグリーンレモンと呼ばれています。旬は冬のレモンですが、寒さには弱いので広島や愛媛、和歌山など冬でも比較的温暖な地域で栽培されているようです。

レモンにはどんな品種がある?

image by iStockphoto

一口にレモンと言ってもさまざまな品種があり、特徴も変わります。どんな種類があるのか詳しく解説するので見ていきましょう。

\次のページで「1.寒さ・暑さに強いリスボン」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: