この記事ではユニコーンとペガサスの違いについてみていきます。どちらも昔から想像上の生き物として有名ですね。見た目の違いが最もわかりやすいが、出典となった書物や身体能力にも違いがあるみたいです。今回はそんな混同されがちなユニコーンとペガサスの違いを、会社員ライターれおな=007と一緒に解説していきます。
れおな=007

ライター/れおな=007

一般企業に勤める傍ら執筆活動を続けるwebライター。得意分野はIT、言葉の意味をはじめとする雑学や、歴史的なエピソードなど多岐に及ぶ。本記事は歴史や動物に関する知識をもとに、本記事を執筆していく。

ユニコーンとペガサスの大まかな違いは?

想像上の生き物として有名なユニコーンとペガサスの最大の違いは、両者の見た目でしょう。ツノがあるのがユニコーンで、翼を持つのがペガサスです。もちろん両者は、その姿にともなって身体能力や歴史上の活躍なども違うでしょう。

違いその1.名前の意味や由来

ユニコーンとペガサスの名前の意味はご存知でしょうか。まずは本項で両者の名前と、その由来について比較していきましょう。

ユニコーン:1本のツノ

ユニコーンという言葉の語源は「1本のツノ」を意味するギリシア語で、日本語に訳すると一角獣です。一つという意味を指す「モノ」とツノを意味する「ケロース」をつないだモノケロースをラテン語に直すとユニコーンになります。

ペガサス:泉

ペガサスの語源は、ギリシア語の泉を意味するペーゲーという言葉です。これはペガサスの蹄の跡に泉が湧いたことに由来しています。ギリシャ南部のヘリコン山にはヒッポクレネと呼ばれる泉がありますが、これはペガサスの蹄の跡からできたものです。

ところでペガサスは日本語では天馬と訳されますが、これは空を飛ぶという特徴に由来しているでしょう。

違いその2.見た目

ユニコーンとペガサスの見た目がはよく混同されますが、特徴は大きく異なる部分が多いです。本項では両者の見た目の特徴について、細部まで解説していきましょう。

\次のページで「ユニコーン:額にツノがある」を解説!/

ユニコーン:額にツノがある

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名前の由来が示す通りユニコーンの特徴は、額にらせん状の大きな1本のツノがある点です。胴体のベースは馬のようですが、蹄がロバやヤギのものだったり尻尾がライオンのものだったりするでしょう。また時代や地域によって伝えられる姿は異なり、ヤギのようなあご髭がある場合や尾ビレが描かれるケースも見られます。

ペガサス:背中に翼がある

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ペガサスの特徴は、なんといっても背中にある大きな翼です。白い馬の体と鳥の翼という見た目は、時代や地域の違いによる揺らぎは少ないでしょう。

違いその2.出典

ユニコーンとペガサスは、登場する書物が違います。本項では出典となった書物や記述について、現代とのつながりも踏まえて解説していきましょう。

ユニコーン:旧約聖書など

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ユニコーンは旧約聖書などに登場し、ツノには浄化や解毒の作用があるため捕獲しようとされてきました。ところが生きたまま捕まえることは大変難しく、純潔な女の子を使っておとなしくさせるなどの手段を使います。

またユニコーンのツノと偽って、イッカクと呼ばれる生き物のツノが取引されていた時代もありました。現代でもイギリスの国章として、ライオンとともに描かれています。

ペガサス:ギリシア神話

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ペガサスはギリシア神話に登場し、ペルセウスに倒されたメドゥーサの傷口からクリューサオールとともに誕生しました。英雄ベレロフォンの愛馬として活躍し、キマイラと呼ばれる怪物を倒したことで知られています。

ベレロフォンと離れてからはゼウスの雷の矢を運ぶという役割を担い、現代でもペガスス座としてその姿は残っているでしょう。

\次のページで「違いその3.能力」を解説!/

違いその3.能力

ユニコーンとペガサスは見た目にともない身体能力も違います。本項では両者の性格やエピソードを踏まえながら、能力について比較していきましょう。

ユニコーン:強靭なツノによる突き

ユニコーンの能力は、額の強靭なツノによる一突きが有名です。その獰猛な性格も相まって、一突きでゾウをも倒せてしまうほどと言われています。ところがその性質を利用し、人間やライオンが捕まえようとしたことも知られているでしょう。

ペガサス:空を飛ぶ

ペガサスの能力として空を飛ぶことが有名です。ただし大変気性が荒く人が背中に乗ることは大変難しく、ギリシャ神話でもアテナが手綱つけて初めてベレロフォンが乗れるようになりました。

ユニコーンとペガサスは見た目や能力が違う

現代でもさまざま作品に用いられ時には混同して扱われるユニコーンとペガサスですが、見た目にははっきりとした区別があります。身体的特徴に関連して能力も異なるため、歴史上での活躍の違いにつながっているのかもしれません。両者の違いを理解した上で、現代のゲームやアニメなどのコンテンツに触れてみても面白いでしょう。

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ユニコーンとペガサスの違いは?翼があるのはどっち?出典や能力も会社員webライターが詳しくわかりやすく解説

この記事ではユニコーンとペガサスの違いについてみていきます。どちらも昔から想像上の生き物として有名ですね。見た目の違いが最もわかりやすいが、出典となった書物や身体能力にも違いがあるみたいです。今回はそんな混同されがちなユニコーンとペガサスの違いを、会社員ライターれおな=007と一緒に解説していきます。
れおな=007

ライター/れおな=007

一般企業に勤める傍ら執筆活動を続けるwebライター。得意分野はIT、言葉の意味をはじめとする雑学や、歴史的なエピソードなど多岐に及ぶ。本記事は歴史や動物に関する知識をもとに、本記事を執筆していく。

ユニコーンとペガサスの大まかな違いは?

想像上の生き物として有名なユニコーンとペガサスの最大の違いは、両者の見た目でしょう。ツノがあるのがユニコーンで、翼を持つのがペガサスです。もちろん両者は、その姿にともなって身体能力や歴史上の活躍なども違うでしょう。

違いその1.名前の意味や由来

ユニコーンとペガサスの名前の意味はご存知でしょうか。まずは本項で両者の名前と、その由来について比較していきましょう。

ユニコーン:1本のツノ

ユニコーンという言葉の語源は「1本のツノ」を意味するギリシア語で、日本語に訳すると一角獣です。一つという意味を指す「モノ」とツノを意味する「ケロース」をつないだモノケロースをラテン語に直すとユニコーンになります。

ペガサス:泉

ペガサスの語源は、ギリシア語の泉を意味するペーゲーという言葉です。これはペガサスの蹄の跡に泉が湧いたことに由来しています。ギリシャ南部のヘリコン山にはヒッポクレネと呼ばれる泉がありますが、これはペガサスの蹄の跡からできたものです。

ところでペガサスは日本語では天馬と訳されますが、これは空を飛ぶという特徴に由来しているでしょう。

違いその2.見た目

ユニコーンとペガサスの見た目がはよく混同されますが、特徴は大きく異なる部分が多いです。本項では両者の見た目の特徴について、細部まで解説していきましょう。

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