ファームウェアとソフトウェアの違いは?ハードウェア・ミドルウェアの特徴も会社員ライターが詳しくわかりやすく解説
- ファームウェアとソフトウェアの大まかな違いは?
- 違いその1.意味
- ファームウェア:制御用のソフトウェア
- ソフトウェア:コンピュータのプログラムやデータ全般
- 違いその2.機能
- ファームウェア:ハードウェアの制御に特化
- ソフトウェア:幅広い種類があり各機能に特化している
- 違いその3.インストールするタイミング
- ファームウェア:あらかじめ組み込まれている
- ソフトウェア:必要に応じてインストールするものもある
- その4.アップデート
- ファームウェア:脆弱性の改善・バグ修正
- ソフトウェア:機能性の向上
- ファームウェアとソフトウェアに似た言葉は何がある?
- 1.ハードウェア:コンピュータ本体
- 2.ミドルウェア:OSとアプリの中間
- 3.OS:ハードウェア全体を管理するシステム
- ファームウェアはソフトウェアの種類の1つ
この記事の目次
ライター/れおな=007
一般企業に勤める傍ら執筆活動を続けるwebライター。得意分野はITはもとより、言葉の意味をはじめとする雑学など多岐に及ぶ。IT分野の学習も趣味で行なっており、学んだ知識を元に本記事を執筆していく。
ファームウェアとソフトウェアの大まかな違いは?
コンピュータで動作するファームウェアはソフトウェアの一種ですが、他のソフトウェアとは担う機能が大きく違います。またファームウェアはインストールやアップデートに関することも、他のソフトウェアとは少し違う様子が見られるでしょう。
違いその1.意味
ファームウェアとソフトウェアの機能の違いを見る前に、この2つの言葉は何を指すのでしょうか。本項ではファームウェアとソフトウェアの、言葉の意味や由来を確認していきましょう。
ファームウェア:制御用のソフトウェア
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ファームウェアはコンピュータなどを制御するためのソフトウェアを指します。英語では「firmware」という表現です。ここで使われている「firm」という単語は硬いことを意味しますが、他のソフトウェアに比べて任意の書き換えが少ないことに由来しているのでしょう。
ソフトウェア:コンピュータのプログラムやデータ全般
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ソフトウェアはコンピュータのプログラムやデータ全般を指します。英語では「software」という表現です。コンピュータをはじめとするデバイスをハードウェアというのに対し、ハードウェアの中で作動するものという意味でソフトウェアという言葉が使われるようになったのでしょう。
違いその2.機能
ファームウェアと他の一般的なソフトウェアの大きな違いは、それらの機能です。本項では両者の機能を比較し、具体的にどのような役割を担っているかを見ていきましょう。
ファームウェア:ハードウェアの制御に特化
ファームウェアはコンピュータをはじめとするハードウェアの制御に特化しており、BIOSが代表的なものとして知られています。コンピュータにおいてはユーザや他のソフトウェアから得られる情報をもとに、直接ハードウェアを操作するのがファームウェアの役割です。
ソフトウェア:幅広い種類があり各機能に特化している
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一般的なソフトウェアは様々な種類があり、具体的にはOSやアプリなどが挙げられます。これらはユーザーが直接操作するものから複数のソフトウェア間を繋ぐのものまで、幅広い機能や役割があるでしょう。
違いその3.インストールするタイミング
ファームウェアと一般的なソフトウェアは、ハードウェアにインストールするタイミングが違います。本項では両者をインストールするタイミングについて、比較していきましょう。
ファームウェア:あらかじめ組み込まれている
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ファームウェアはハードウェアを製品として出荷される際には、既に内蔵された状態になっています。ファームウェアはハードウェアを直接操作するものであるため、マザーボードに組み込まれているのです。
そのためユーザーが家庭でインストールすることがないため、いわば組込がインストールにあたるのでしょう。ファームウェアがないとハードウェアは動作しないため、アンインストールすることもほとんど想定されていない仕様です。
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